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__ みぞれ side __
みぞれ「懐かしい……」
自分の口から、自然と言葉が紡ぎ落ちた。
奇病の正体が分かってから早3週間。怪我をした私は、めめさん達に助けてもらいながら、無事故郷の街へと帰ってきた。
目の前に広がるのは、街のシンボルである、レンガ造りの門。人の行き来が盛んな交易地のため、その大きな門には、たくさんの商人や遊牧民が往来していた。
いえもん「すごく賑わってますね…」
みぞれ「立地がいいので」
この街ほど栄えている街は、他になかなかない。驚いている彼に応えながら、私は久々の故郷の雰囲気を楽しんでいた。
レイラー「みぞれさんの家はどこなんですか?」
隣で私の背中を支えてくれていた彼女が、この後の行き先を尋ねた。
怪我をさせてしまったのが申し訳ないから、私を家まで送るという申し出に甘えて、はるばるあの山から街まで戻って来たのだ。
初期はめめさんが怪我の私を支えて一緒に歩いてくれたのだが、途中からなぜかレイラーさんが代わりに介護してくれた。
こっそり教えてくれたウパさんによると、大好きな師匠が私に取られたら嫌という嫉妬心からの行動だったらしい。
執着が強めな彼女に崇拝されているめめさんには気の毒に思うが、私が歩くのを助けてくれるレイラーさんにはなんだかんだ感謝している。
みぞれ「えっと…私の家は……」
みぞれ「この大通りを突っきった先の右の小路にあります」
めめ「それならば、みぞれさんを送るついでに屋台で買い物をしたら早そうですね」
遥か前の記憶を探り家の所在を述べると、めめさんがついでの用事を言った。用事はいっぺんに済ませてしまおう、という魂胆らしい。
レイラー「師匠の仰る通りに進みましょう」
ラテ「何売ってるかな〜…」
ウパ「ラテじゃね?ww」
ラテ「は?なに言っとん?」
めめ「ガチトーンきたww」
いえもん「wwガチギレwww」
みぞれ/レイラー「www」
二人のやりとりに、つられて私も笑い出す。
たった3週間の間に、いつの間にか馴染んでいた緩い雰囲気。
家に着けば、めめさんとも、この楽しい雰囲気ともお別れになる。
この街で再び母と暮らしたいのも確かだが、少し悲しい気もする。
みぞれ「ま、最後まで楽しみましょうか……」
レイラー「?何か言いました?」
ふと呟いた独り言も、隣を歩いている彼女には聞こえていたようだ。
私は一瞬躊躇った後、彼女に微笑む。
みぞれ「…なんでもありませんよ」
……寂しいだなんて、この雰囲気に似合いませんからね。
私は別れるその瞬間まで、目一杯楽しもうと決意した。
はいどうも先週は上手くいったけど今週は投稿遅くなりすぎた主ですすみません
来週は頑張りたいです……
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いろは @ 低 浮
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2,019