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#短編小説
NIKITA
46
253
皆さん聴いてください!
めっ〜ちゃ悲しいことがあったので(まぁ慣れてるはずのいつものことなんですけど…)しかもその悲しみが引かないので、自己満小説を書きました。
めめだてには、遠足を満喫していただきたい!(遠足あったの…)
ということで実際に作者「クリオネ?」の身に起きた体験を盛り込んでめめだてに友情を育んでいただく作者の自己満小説を書きました〜(実際に自分もこうなりたかったという願望も込みで)
まぁ読んでみたら丸わかりですが皆さんも実際に「クリオネ?」の身に起きたことを予想しながら物語を楽しんでいただければな〜と
あと、また悲しいこととか作者が書き殴りたい気持ちになった時だけこの部屋は稼働しますので不定期になります。
それではどうぞ
⚠️二人とも同級生の高校2年生設定です
※ちなみに作者は高校2年生ではない学生ですが実年齢出すのに抵抗があったので適当に(笑)学年は設定しました
校舎の窓から見える青空が一段と眩しい初夏の朝、バスは緑豊かな公園の駐車場へと滑り込んだ。
今日は高校2年生の校外学習。
行きのバス車内は、座席のあちこちから笑い声やゲームの歓声が響き渡り、お祭り騒ぎのような賑やかさだった。
けれど、窓際の席に静かに座っていた宮舘涼太は、その熱気に加わることもなく、ただ流れる景色をじっと眺めていた。
涼太は昔から、誰に対しても礼儀正しく落ち着いており、自分のスタイルを崩さない。
立ち振る舞いにはどこか品があり、周囲からは「気品がある」「一目置かれている」と言われることも多い。
しかし同時に、その独特の空気感と隙のなさから「高嶺の花」のように思われがちで、同級生たちからは少し距離を置かれてしまっていた。
(……まあ、いつものことだしな)
目的地に到着し、クラスごとに広場へ集まると、先生の声が響いた。
「それじゃあ、15時まで班ごとに自由行動! お昼も各自で好きな場所で食べてくれ」
その言葉を合図に、周囲の生徒たちは一斉に「どこ行く?」「とりあえずメシ食べようぜ!」とグループを作っていく。
あっという間に人の輪ができ、広場には楽しそうな声が溢れた。
涼太は、ひとり残された。
焦るそぶりは見せず、いつものように背筋をぴんと伸ばして立っているものの、心の中では小さくため息をついていた。
(どうしよう……)
周囲を見渡せば、シートを広げて賑やかに弁当を開くグループばかり。
ひとりポツンと突っ立っている自分の姿が、我ながら少し浮いているのは分かっていた。
木陰に移動して木に背を預けてみるものの、一人でお弁当を開くタイミングを完全に失ってしまっていた。
その時だった。
「あのさ……もしよかったら、一緒に食べない?」
低い、けれど柔らかい声が頭の上から降ってきた。
驚いて顔を上げると、そこに立っていたのは目黒蓮だった。
身長が高く、少し目立つルックス。
しかし性格はまっすぐで不器用なほど誠実、いつもどこかマイペースなクラスメイトだ。
話したことはほとんどない。
接点といえば、プリントを後ろの席へ回す時や、日直が一緒になった時に二言三言交わした程度だった。
「……目黒? 一緒にって……一人なの?」
涼太が尋ねると、目黒は少し照れくさそうに頭を掻いた。
「うん。俺、集合場所に行く途中で売店見つけて寄ってたら、みんな見失っちゃってさ。気づいたら一人になってた」
悪びれる様子もなく微笑む目黒を見て、涼太は思わず緊張が解けるのを感じた。
「そうだったんだ。……僕は構わないけど、本当に僕でいいの?」
「もちろん。一人で食べるより、二人の方が美味いじゃん」
目黒はそう言うと、近くの大きな木の下にある木製ベンチを指さした。
「あそこ、空いてるよ」と促され、二人は並んで腰を下ろした。
お互いにリュックからお弁当を取り出す。
涼太のお弁当箱を開けると、綺麗に巻かれただし巻き卵に、色鮮やかな野菜の肉巻き、整えられたご飯。
まるで料亭の重箱のような美しさだ。
「うわ、すご……それ、自分で作ったの?」
目黒が目を輝かせて覗き込んできた。
「うん、毎朝自分で作ってるんだ。料理が好きだから」
「マジで? 完璧すぎるでしょ……」
感心しきりの目黒が広げたのは、大きめのお弁当箱にドカンと盛られた白ご飯と、豪快に詰められた唐揚げ、そしてコンビニのパンだった。
「俺のは全然映えないけどさ。はい、これあげる」
そう言って、目黒は迷いなく自分の唐揚げをひとつ、涼太のお弁当の端っこにポンと載せた。
「えっ、いいの?」
「うん。その代わりと言っちゃなんだけど……その綺麗な卵焼き、一口食べてみたい」
目黒の飾らない直球な発言に、涼太はクスッと微笑んだ。
「いいよ」と言って箸でだし巻き卵をひとつ取り、目黒のお弁当へ移す。
「うまっ! やば、めちゃくちゃ美味いんだけど!」
一口食べた目黒が本気で目を丸くして感動している。
その素直な反応に、涼太の胸の奥がじんわりと温かくなった。
最初は「何をおしゃべりすればいいんだろう」と探り探りだった空気も、ご飯を食べるうちに少しずつほぐれていった。
「宮舘くんってさ、いつも落ち着いてるから、正直接近しづらいのかなって思ってた」
「よく言われるよ。話しかけにくいって。……僕、もう少しフランクにした方がいいのかな」
「ううん、そのままでいいと思うよ。カッコいいし。ただ、話してみたら案外話しやすいなって思っただけ」
目黒は唐揚げを口に頬張りながら、思いついたように言葉を続ける。
「俺さ、直感で動くタイプだけど、宮舘くんといるとなんか落ち着くわ」
「ふふ、ありがとう。目黒は思ったことをまっすぐ伝えてくれるから、心地がいいよ」
お互いの違いを面白がりながら、サッカーの話、好きな音楽の話、テストの点数が悲惨だった話など、他愛もない会話が次々と溢れ出した。
静かだった木陰のベンチは、いつの間にか笑い声で満たされていた。
お弁当を食べ終わり、集合時間までの間、二人は公園内の池の周りをゆっくりと散歩した。
クラスの他のグループとすれ違うと、「えっ、あそこ二人で行動してんの!?」と驚かれたが、二人は気にする様子もなく、楽しそうに話し続けていた。
15時になり、バスの待機場所に全員が集まる。
行きとは違い、二人は自然な流れで並んでバスに乗り込んだ。
涼太が窓際に座り、目黒がその隣に腰を下ろす。
「楽しかったな、今日」
目黒がシートに深く身体を預けながら言った。
「そうだね。最初は……どうなるかと思ったけど、目黒のおかげですごく良い日になった」
涼太が本心からそう伝えると、目黒はニッと眩しいほどの笑顔で笑った。
「じゃあさ、学校に戻ってもまた話そうよ。明日から昼飯、一緒に食おうぜ」
「……うん。喜んで」
窓から差し込む夕暮れのオレンジ色の光の中で、二人は小さく拳を合わせた。
「高嶺の花」と「不器用なマイペース」。
誰も予想していなかった同級生二人の距離は、校外学習のひそやかな木陰で、これから先ずっと続く固い絆へと変わっていた。
コメント
1件
読了しました。遠足でひとりぼっちになる涼太くんの寂しさが冒頭に丁寧に描かれていて、そこに目黒くんがふらっと現れて一緒にお昼を食べる流れがとても自然で良かったです。だし巻き卵と唐揚げの交換、ああいう何気ないやり取りって距離を縮めるのに一番効きますよね。二人のキャラの違いがバランス良くて、気づけば笑顔になるほっこりしたお話でした。続きがあるなら、(涼太くん目線の内面とか)もっと読みたいです。