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-past-
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side.💜
「ねぇ。 照。」
『…。』
「照ってば、」
{岩本〜!!!今暇?}
『…阿部さん!!俺、今、暇です!』
無視される。
最近の照はずっとそうだ。
「…っ、」
涙が溢れそうになる所を抑える。
俺は昔からの友人、翔太の元へ向かった。
《お、深澤じゃん。笑》
良かった、無視されない。
「翔太、最近ずっと照が無視してきて…」
《だろうな。笑》
「…え?」
想定外の翔太の反応。
《だってあいつ、阿部のこと好きなんだぜ?》
「…え、」
《好きでもない奴と
一緒にいるより楽しいだろ。笑》
手が震えだす。
独りという状態を体が拒む。
「やっ…だ、ねぇ。」
《…俺も、お前のこと嫌いだし。笑
康二のところ行くわ。》
そう言って翔太は去っていった。
なんで…。
嫌だよ。ねぇ。置いて行かないで。
俺を
ー愛してよ。
side.💛
💜「はーっ、はーっ、」
隣で寝ている辰哉の大きな呼吸音で目が覚める。
💛『…辰哉、?』
よく見ると彼は過呼吸で、冷や汗をかいている。
危ない、そう感じた。
体を揺すって起こす。
💛『辰哉!!!!辰哉っ、!』
💜「やだっ、ねぇっ、独りにしないでっ、」
辰哉が寝言を言うのは珍しいことではない。
…いつも、もっと幸せな寝言を言うはずなのに。
💛『辰哉!起きて…!』
💜「…っ。」
辰哉の目が覚める。
💜「ひかっ…るっ、」
俺は震えている辰哉の体を抱き寄せて、体全体で抱きしめる。
💛『俺は此処にいる。離れない。
独りにしない。だから、落ち着いて。』
💜「ひかるっ…、」
力の入っていない腕で抱き締められる。
守れることなら、守ってやりたい。
💛『…大丈夫?』
そう聞くと、辰哉は首を横に振った。
💛『…そっか。』
そんな時、俺はあるおとぎ話を思い出した。
康二に話されたんだっけ。
🧡〝なな照兄!!
“人の夢にはいる方法”知っとる?〟
💛『…知らない笑』
🧡〝めった仲いい人となら
できるらしいで!!〟
💛『どーやんの?笑』
🧡〝手ぇ繋いで、
お互いに名前呼んでから寝る!!〟
💛『へぇ。』
🧡〝今度やろうな?笑笑〟
💛『えー、笑』
🧡〝ちょっ、困らんといて!!笑笑〟
教えてくれた康二、ありがとう。
今度しっかりお礼を言わなきゃ。
💛『…辰哉。』
💜「、?」
俺は名前を呼んだあと、辰哉の綺麗な手を取り、自分の大きい手と交差させた。
💜「っ、//」
💛『…夢の中に、入る方法だってさ。
なにがあったのかは聞かないけどさ。
次寝て、夢の中で辰哉に
なんかあったら、俺が守るから。』
そう言ってみると、辰哉は目を細めて言った。
💜「…ありがとう。安心する。
照の大きな手。俺の大好きな手。」
💛『…かわいい。』
💜「かわいくない、笑」
💛『かわいいから。』
俺は最終的な仕上げを始めた。
💛『…仕上げ。
お互いの目を見て、
お互いの名前を呼ぶ。』
お互いの目を見て。
康二の指定にはなかった。
ただ俺がやりたかっただけである。笑
💜「簡単だねぇ。」
俺は辰哉の方を向き、しっかりと目を合わせる。
💛『…俺はずっと辰哉の味方。
大好き、辰哉。』
その後に続くように、彼が言う。
💜「…俺はずっと、照の隣にいるから。
愛してる、照。」
その言葉を交わした後も、交差させた指は取れない。
そのまま2人、眠りについた。
少し言うのなら、先にぐっすり寝たのは、辰哉だった。
-now-
💜「照!!!手!」
その日からずっと、寝る時の辰哉は俺の手を握るようになった。
💛『はいはい。笑』
好きな人と密着できる時間が増えるなら。
ーこれも悪くないのかもしれない。
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酢酸🐣♡🐤
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コメント
7件
「照!!!手!」 💜…可愛すぎるじゃろ(゚∀゚)💛
ふかが手つなご!って言ってんのめっちゃ可愛いいい!!!
第2話、めっちゃ良かった…!過去の辰哉のトラウマが悪夢に出てくる描写、胸がギュッとなったよ。でも照が「夢の中に入る方法」を思い出して、ちゃんと手を繋いで守ろうとするのが尊すぎる。「大好き」「愛してる」って言葉を交わして、先に辰哉が寝落ちするのも可愛いし、照が「仕上げ」って言って目を合わせるの、完全に照のエゴなのに逆に良すぎる笑。過去の傷が今の二人を強くしてる感じが沁みるなあ。続き気になる!