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はい皆さんこんちゃ~
何かにハマると何でも宝石の国パロをしたくなってしまう夜空キコです
今回はまだやったなかった、銀魂で宝石の国パロをChatGPTに書かせたのでそれを載せていきます
{注意}
{ChatGPTが書いてるから口調が違うかも知れないよ}
{宝石の国パロだよぉ}
では行ってみよう!
銀魂 × 宝石の国パロ
雲一つない空に、煌びやかに輝く何かが現れる。
最初に気づいたのは、銀色の髪を無造作に揺らした男——銀時。
◆
銀時「……なんだァ? 新手のUFOか? それとも糖分不足の幻覚……?」
足元には、割れた宝石の欠片が静かに散っている。
彼自身も、光を受けて淡い輝きを放つ宝石の身体。
それを銀時は、どこか不器用に抱え込む。
銀時「今日は休みって言ってんだろ、月人共……」
その輝きは、徐々に形を変える。
空に浮かぶ“月人”たちの姿が、輪郭を帯びて——。
純白の衣を翻し、黄金の仮面をつけた異形の者たちが、静かに銀時を見下ろしていた。
月人「……欠片ハ、返シテモラオウカ。銀色ノ宝石ヨ」
銀時「悪いがコレはうちの仲間のもんなんでね。貸し出しはしてねぇんだよ」
銀時は破片をそっと背中に隠し、木刀を握る。
銀時「お前らぶっ壊して、返却不可にしてやらァ」
月人の軍勢が一斉に降り注ぐ。
煌めきが弧を描き、地面に衝突する度に宝石片が舞い上がる。
その瞬間——鋭い風を切る音が響いた。
桂「銀時ィィィィィ!! 遅刻だぞォォ!!」
空から駆け降りてきたのは、ラピスラズリの身体を持つ桂。
深い青が光を反射し、戦場に差し込む。
銀時「いや、遅刻とかの問題じゃねーだろ今は!!」
桂「真選組に追われていたら遅れた! だが今は月人が相手! 共に戦うぞ銀時!」
銀時「ハァ……おまけに面倒くさいのが来た」
だがその声は、少しだけ安心を帯びていた。
◆
月人たちが再び武器を構える。
銀時と桂が背中合わせに構える。
次の瞬間、その光に別の影が割り込む——。
「……お前ら。相変わらず騒がしいな」
紫紺に煌めく、美しくも危うい宝石の身体。
破滅の美を湛えた微笑み。
高杉晋助の姿だった
高杉が月人へと刃を振り下ろそうとした刹那——
桂「二人とも退け!!」
深い蒼の手が、銀時と高杉の制服の首元を同時に掴む。
次の瞬間、彼らの身体は宙を切り裂き、地面へと強引に引きずり落とされた。
銀時「おまっ、首苦しい!! 乱暴すぎだろ桂ィ!!」
高杉「……相変わらず乱雑な救い方をする」
桂は勢いそのままに着地し、二人を自分の後ろへ押しやった。
月人から距離を取り、金色の光が降り注ぐ範囲から外す。
桂「月人の狙いは銀時と……その背にある“欠片”だ! むやみに突っ込むな!」
銀時は背中に隠していた宝石片を無意識に握りしめる。
小さな破片が震え、かすかに光を放った。
高杉「欠片……ね。誰のだ?」
銀時「……仲間のだよ。そこ突っ込むな」
月人たちがゆっくりと体勢を整え、再びこちらを狙う。
地面さえ煌めく光景の中、銀時は息を整える。
桂は真剣な眼差しで二人を見る。
桂「今の月人は、我々だけでは相性が悪い。援護を待つぞ」
銀時「援護って誰が来んだよ……」
その問いに答えるように——
轟音と共に、砲撃が空を裂く。
月人の群れが弾け飛び、白い粉雪となって消えていく。
銀時・桂・高杉「……!」
遠くから響く豪快な声。
???「お前らァァァ!! 相変わらず目立ちやがってェェ!!!」
次に現れるのは——
砲撃の煙が晴れる。
そこに立っていたのは、黄金の光を反射する身体を持った男——
辰馬。
辰馬「おーおー、相変わらず派手にやっとるのぉ!
ま、あれくらいなら——銃弾二発で仕留められるわ!」
軽く笑い、二丁の銃を構える。
月人たちがこちらを睨み、動き出すより早く——
バンッ! バンッ!!
乾いた銃声が連なり、月人の胸元に正確に突き刺さる。
黄金の仮面が砕け、白い身体が眩い光を散らして——
霧散。
辰馬「ほれ見ぃ! 言ったやろ?」
だが、消えゆく光とともに——
空からきらきらと宝石片が降ってきた。
銀時の目が一瞬、揺れる。
銀時「……これは……」
深い群青と、燃えるような赤。
見覚えのある色。
桂「まさか……!」
高杉も目を細める。
高杉「……“あの二人”か」
掌に落ちてきた欠片を、銀時は震える指で受け止めた。
その形、その輝き——忘れるわけがない。
新八
神楽
銀時「……クソ、嘘だろ。何でコイツらまで……!」
辰馬の表情から笑みが消える。
辰馬「銀時。それ……壊された仲間の欠片か」
銀時は言葉を返せない。
握りしめた欠片が、かすかに銀時へと寄り添うように光る。
桂「月人が狙う理由が、ますます分からなくなってきたな……」
高杉は欠片をじっと見つめ、低く囁く。
高杉「まだ終わってねぇ。あいつらは砕かれても——必ず戻ってくる」
銀時「……当たり前だろ」
銀時が木刀を強く握り直す。
怒りとも哀しみともつかない感情を込めて。
銀時「うちの仲間に、手ぇ出しやがって……!」
月人の残光がまだ空に漂っている。
その更に向こう——
新たな白い影が、ゆっくりとこちらへ降りてきた。
新たな影が地面に着地する。
白と黒の制服に、冷たい輝きを宿した三人。
新選組。
土方「状況は把握した。俺たちは援護に回る」
沖田「ま、あんたらが好き勝手暴れた後の後始末係ってワケっすね」
近藤「仲間を助けるのは当然だろォ!!」
三人は迷いなく行動を開始。
白い特製の布を丁寧に地面へ広げる。
その上へ、煌めく破片を一つ一つ拾い集めていく。
欠片が触れるたび、微かに音が鳴った。
チャリ… チャリ…
土方が、群青色の小さな破片を手に取り、
言葉を選ぶように、静かに置く。
土方「……新八の、だな」
その隣に、真紅の破片。
沖田が宝物を扱うようにそっと布へ。
沖田「神楽ちゃん、派手に壊れたっすねぇ……」
近藤は包む手を震わせながら、しかししっかりと結ぶ。
近藤「絶対に直してやるからな……!」
銀時は言葉を失ったまま、その光景を見つめる。
桂「学舎へ運ぶのか」
土方「ああ。再生できる可能性が1%でもあるならな」
沖田「“ドクター”んとこに持ってくっすよ。
あいつなら何とかしてくれるかもしれない」
銀時の背で震えていた欠片も、土方がそっと手を伸ばす。
銀時「……頼む」
その一言に、土方は静かに頷く。
土方「任せろ。アンタの仲間なんだろ」
白い布が丁寧に包まれる。
まるで、命そのものを守るように。
近藤「行くぞ! 一秒でも早く!」
三人はすぐに踵を返し、走り去っていく。
その手の中には、まだ温もりの残る光。
銀時は、拳を震わせながら空を睨んだ。
銀時「……連れてこいよ。
ぶっ壊してでも取り返してやる」
高杉が静かに笑う。
高杉「なら行こうぜ、銀時。地獄の底までな」
桂が銀時の隣に立つ。
桂「我々は何度砕かれようと、何度でも立ち上がる。
それが宝石だ」
辰馬が銃を回し、肩に担ぐ。
辰馬「さーて、月人共を追っ払って、酒でも飲むかいの」
戦いはまだ終わらない。
むしろここからが本番だと、彼らは知っていた。
◆
空の彼方。
白い影が、笑っている。
学校——再生室。
月明かりのような色の髪を揺らしながら、
月詠が白い診療台の前に立っていた。
新選組が運んできた布包みを受け取った月詠は、
鋭く、しかし悲しみを含んだ瞳で銀時たちを見る。
月詠「……これで全員か?」
銀時は少し視線をそらし、小さな欠片を差し出す。
それは、彼の背に隠していた——仲間の残滓。
銀時「いや……
前に、連れてかれた奴の欠片も少し……」
月詠は黙ってその欠片を受け取り、布を広げた。
チャリ……チャリ……
新八と神楽の破片が、月光を反射して輝く。
月詠「随分派手に壊されちまったな。
治すのも時間がかかる」
銀時「……わかってる」
月詠は振り返り、銀時に冷たい声を向ける。
月詠「ぼさっとするな。手伝え」
銀時「へいへい……」
銀時は席につき、小さな欠片一つ一つを、
慎重に、まるで息を吹き返させるように並べていく。
桂と高杉と辰馬も部屋の隅で見守り、
新選組の三人は不安げに扉の前で待機している。
銀時の指先は震えていた。
欠片が触れるたびに、
かすかな声が聞こえる気がした。
——兄ちゃん……
——銀ちゃん……
銀時「……絶対戻ってこいよ。
ツッコミなしの生活なんざ、退屈すぎんだよ……」
月詠は銀時の手元を見ながら、小さく呟く。
月詠「宝石は砕かれても、死なない。
光が残る限り……何度でも立ち上がる」
銀時の瞳に、微かな光が宿る。
すると——
並べられた破片が、かすかに震えた。
◆
カチ…
カチ…
静まり返った再生室に、小さな音が響き続ける。
糊で宝石片と宝石片を慎重にくっつける音。
月詠、銀時、桂、高杉、辰馬——
それぞれが違う部位を担当し、
ほんの少しのズレも許さない集中で作業していた。
銀時「ほら、しっかりくっつけねぇと……。
またツッコミ入れらんねぇだろ……」
桂「指先に神経を集中させろ銀時。
我々の手で必ず……」
高杉「乱雑な復元だけはするなよ、桂。
破滅の美も形が無ければ成り立たん」
辰馬「やれやれ、細かい作業は性に合わんのぉ」
だがその表情には、仲間への想いが溢れていた。
カチ…
カチ…
破片が一つ一つ元の位置に戻り、
骨格が、腕が、脚が、肌が——
“身体”の姿を取り戻していく。
そして——
ついに最後の部分。
首元に、糊を薄く塗り込んで……
胴体と慎重に連結させる。
銀時「……よし」
完全に、一つの身体が戻った。
月詠は深く息を吐き、言葉を残す。
月詠「もう少しすれば……時期に起きる。
宝石は砕かれても、眠りから必ず戻る」
そう言って月詠は白い箱を取り出す。
中には、宝石の輝きを隠すための白粉。
月詠「光りが強すぎると、目が覚めた時に痛む。
落ち着かせてやらんとな」
ポン…ポン……
ポン…ポン……
新八と神楽の身体に、優しく白粉を塗り重ねていく。
輝きがゆっくりと落ち着き、
ただの“眠る仲間”の姿へと変わっていく。
銀時は布団をそっとかけ、
二人の顔をじっと見つめた。
銀時「……起きたら、
まず飯でも食わすか。
腹減ってんだろ、いつものように」
微かに、神楽の指が揺れた。
そして——
小さな呼吸の音が、確かに聞こえた。
桂「……生きている」
高杉「当然だ。奴らはあんな所で終わる連中じゃない」
辰馬「あー良かったわい! 心臓に悪いでな!」
月詠は銀時の肩に手を置き、静かに告げる。
月詠「こいつらが完全に目を覚ますまで……
しばらく見守ってやれ」
銀時「……ああ」
希望が、ゆっくりと戻っていく。
しかし——
安堵の空気の中、
静かに揺らめく、月人の残光がまだ消えていなかった。
◆
◆
わずかな静寂。
呼吸だけが聞こえる穏やかな時間。
その中で——
ぴくっ。
新八の指先が再び動き、
ゆっくりと、瞳が開かれた。
新八「……銀さん?」
かすれた声。
しかし確かに生きて帰ってきた声。
銀時は勢いよく立ち上がる。
銀時「お前ら……心配させんなよ?」
その声音は軽く装っているが、
目の奥には張りつめていた不安と安堵が溢れている。
新八は安心しきったように微笑む。
新八「銀さんが……助けてくれるって……信じてましたから」
銀時「……バカ言ってんじゃねぇよ。
お前ら置いてくとか、ありえねぇだろ」
そのやり取りを聞いていた神楽のまぶたも、
ゆっくり開かれていく。
神楽「……銀ちゃん」
目が合った瞬間、
彼女は泣き笑いのような笑顔を見せた。
その笑顔には——
「絶対、迎えに来てくれるって信じてたアル」
そんな想いが滲んでいる。
銀時は鼻を鳴らし、そっぽを向く。
銀時「はっ、泣くなよバカ。
せっかく綺麗に修復したんだ、粉が落ちちまうだろ」
神楽「泣いてないアルよ……!」
新八「ふふっ……そうですね」
桂、高杉、辰馬、そして新選組。
みんなが胸を撫で下ろす。
月詠は腕を組み、少しだけ優しい声で言う。
月詠「起きたばかりだ。無茶させんな。
もう少し休ませてやれ」
銀時「ああ。……ありがとな、月詠」
月詠「別に礼はいらん。
仲間を救うのは、当たり前や」
◆
束の間の、確かな再会。
だが——
遠くで、鈍い振動が響いた。
ドォン……!
高杉の目が細くなる。
高杉「……来たか」
銀時は仲間を背に守るように立ち上がり、木刀を握った。
銀時「チッ……今は休ませてやれよ。
こっちはこっちで忙しいんだよ」
桂「奴らにとっては、我々の安息など許されぬものなのだろう」
辰馬「よーし、もう一丁暴れるかいの!」
新八と神楽はまだ座ったまま、しかし瞳には希望の光。
銀時「待ってろ。すぐ片付けてきてやんよ」
扉の向こうで、白い影が蠢く。
戦いは、終わっていない。
◆
鈍い振動とともに校舎の外へ向かう銀時。
すでに外で戦線を張っていた 桂、高杉、辰馬と合流する。
月明かりを反射し、煌びやかに光る月人たちが静かに降り立っていた。
宝石を狩るための仮面の眼が、四人をじろりと射抜く。
銀時はその姿を確認しながら、高杉へ小声で訊く。
銀時「おい高杉、月人ってどういう型してんだ?
弱点とか、色々教えやがれ」
高杉「型は多様だが……装飾品として扱う者ほど、派手な光を纏う。
そして、力も強い」
辰馬「昔っから宝石を狙いやがって、厄介な連中じゃきに」
桂が刀を構えながら、軽く息を吐く。
桂「銀時、覚悟はできているか」
銀時は月人の輝く群れを睨み、
口元だけで笑った。
銀時「おう、さっきは派手に仲間を攫おうとしたじゃねーか。
……だがな」
その言葉に続けるように、桂が前へ踏み出す。
桂「でも残念だな。
お前らの思惑通りにはいかん」
続いて高杉が冷たい瞳で告げる。
高杉「俺たちは、お前たちの飾り物になるわけがない」
辰馬も銃を構え、豪快に笑う。
辰馬「そうじゃそうじゃ!
わしらは高い価値があるんじゃ。
そう簡単には連れ去られんぞい!」
四人はそれぞれ武器を構えた。
銀時は木刀。
桂は刃を光らせ。
高杉は妖しい刃を手に。
辰馬は銃口を月人へ向ける。
月人たちの黄金の目が、憎悪のように光る。
銀時「来やがれ、月人共。
こっちは仲間が起きたばっかなんだよ。
邪魔するなら——」
四人の足元に風が集まる。
銀時「派手にぶっ壊してやらぁ」
◆
次の瞬間——
激しい戦闘が始まろうとしていた。
◆
戦場に響く銃声——
バンッ! バンッ! バンッ! バンッ!
辰馬の銃弾が次々と飛ぶ。
ターゲットは、器を抱えた月人と、周囲を囲む弓を持った月人たち。
弾丸が正確に命中するたび、月人たちは光を散らし、霧散していく。
辰馬「ほーれ、派手に散りやがれ!」
バンッ、バンッ——!
残る弓を持った月人を、桂が鋭い刀さばきで追い詰める。
桂「——ここまでだ」
シュッ!
弓を構えた月人が、白光に変わって霧散した。
その瞬間——
桂の背後から、高杉と銀時が一気に飛び出す。
桂の刀を巧みに踏み、二人は跳躍する。
その動きに合わせ、太陽の光が二人を照らす。
光は二人の身体に反射し、
銀時の水色、高杉の紫色が眩く輝く。
空中で刃と刃が交錯し、風が巻き上がる。
そして——ターゲットは、器を抱えた月人。
銀時「さあて……まとめていただくか!」
高杉「行くぞ!」
二人は息を合わせ、刀を振り下ろす。
月人の器と身体が一瞬で光を散らし、霧となって空間に消えた。
煌めきが一瞬で消え、静寂が戻る。
だが、その余韻に、まだ次の脅威が潜んでいる気配が漂っていた。
銀時「……ふぅ、やっと一段落か?」
桂「まだ油断はできん」
高杉「奴らは派手に散るほど、次が強くなる」
辰馬は銃を肩に担ぎ、周囲を見渡す。
辰馬「ま、少しは楽しませてもらったわい」
銀時は胸の奥で仲間の安否を気にしつつ、次の動きを探る。
月人の残光——
校舎の向こうに、まだ蠢く影がある。
◆
しかし——
いつもなら、月人を切った瞬間に霧散するはずの月人が、
光を散らさず、その場に残っている。
桂は刃を握る手が一瞬止まり、眉をひそめた。
桂「……嫌な予感がする」
銀時は天を仰ぎ、拳を握る。
銀時「……仕留められてないか……」
息を整えると、銀時は再び空へ跳躍。
器を抱えた月人めがけ、刀を振り下ろそうとする。
シュッ——!
銀時「……今度こそ——!」
だが、その刹那——
桂の声が戦場に響き渡る。
桂「銀時!! 今すぐそいつから離れろ!!」
銀時は一瞬動きを止めたが、既に間に合わなかった。
突き刺さる槍——
銀時の身体を真っ直ぐに貫く。
水色の光——
身体の欠片が飛び散り、空気中に煌めく。
銀時「……ぐっ……!」
桂、高杉、辰馬——
三人の声が揃う。
桂・高杉・辰馬「銀時!!」
二人は衝撃で後ろに飛び退き、光の残骸を目にする。
空に散った水色の欠片が、彼らの胸に刺さるように光った。
桂「……くそっ、何だこいつ……!?」
高杉「……普通じゃねぇ。あんな奴、切っても消えねぇなんて」
辰馬「銀時……頼む、まだ割れるな……!」
破片となった銀時を見つめる桂、高杉、辰馬。
怒りと焦燥が、戦場を染める。
遠くで、月人は微かに笑うように輝いている——
まだ終わっていない、恐怖が、戦いが。
高杉は銀時を貫いた槍を見下ろした瞬間、息を呑む。
高杉「……あの槍……!」
槍の光は、かつて月人に連れ去られた仲間の宝石でできていた。
怒りが全身を駆け巡り、目の奥の紫が燃える。
辰馬は残る銃弾を取り出し、冷静に照準を定める。
辰馬「この弾で——仕留めるぞ!」
バンッ! バンッ! バンッ!
だが、月人は槍で全ての弾を防ぎ、光の弧が弾ける。
まるで銃弾など存在しないかのようだ。
月人はゆっくりと、銀時の欠片を手に取り、
光る器の中へと丁寧に入れていく。
怒りに燃える高杉と桂は再び前に出る。
高杉「くそっ……!奴め……!」
桂「高杉、慎重に——!」
しかし月人は次々と槍を投げる。
高杉と桂は刀で何本も防ぐが、光の速さについていけない。
シュッ——!
一本の槍が高杉の左目を貫く。
紫の瞳は割れ、彼はそのまま地面へと降りていった。
桂「高杉……!」
油断したその瞬間、次の槍が素早く桂に向かって飛んでくる。
気づくのが遅れた。
——しかし、間一髪。
右腕を犠牲に、坂本辰馬が飛び込む。
槍を受け止め、桂を守りながら首元を掴み、安全な地面へと降ろす。
桂「……辰馬……!?」
その間にも、月人の周囲には小さな、キラキラと光る欠片が落ちていた。
破片たちの光が静かに、しかし確かに輝いている。
月人はそれを、まるで宝物を扱うかのように丁寧に器の中へと納めていく。
銀時の欠片、そして仲間の欠片たち——
全てが、ゆっくりと光を集め、月人の器の中に消えていった。
高杉は地面に膝をつき、月人を睨む。
桂は坂本に支えられながら、まだ立ち上がれず、焦燥と怒りが入り混じる。
辰馬も銃を肩に担ぎ、険しい表情で月人を見据える。
辰馬「……クソ、奴め……簡単に逃がすかァ!」
校庭には、戦いの残光と、光の欠片が散りばめられ、
その中心で月人は静かに光を集め続けていた。
桂は、倒れた高杉と坂本を見下ろし、表情を引き締める。
辰馬は肩を落とし、呟くように言った。
辰馬「わしは利き腕を割られた……もう銃は持てん……」
高杉は顔を歪めつつも立ち上がろうとする。
高杉「俺は大丈夫だ……まだ戦える」
だが桂の視線は、冷静に戦況を分析していた。
今このまま月人に向かえば、二人もすぐに砕かれ、攫われることが分かっていた。
「どうする……」
その時——背後から、穏やかで優しい声が聞こえる。
月人を前にしても、まるで怒りを帯びていない、爽やかな声。
声「まだ駄目ですよ」
桂の顔がぱっと明るくなる。
桂「先生っ……!」
振り返ると、そこに立っていたのは 松陽先生。
松陽「まだ教え子を持って行ってはいけませんよ」
その言葉が空気に触れるや否や、何かが物凄い勢いで飛び出し、月人に直撃する。
月人は一瞬にして光を散らし、霧散した。
すると——校庭に、赤色、紫色、そして水色に輝く宝石の欠片が、煌めきながら降り注ぐ。
桂は思わず息を吐き、立ち尽くす。
倒れた仲間たちを守り、教え子を取り戻したその力に、静かに感謝を込める視線を送った。
松陽先生の穏やかな笑みが、緊迫の空気を一瞬で柔らげる。
光の中で、宝石の欠片がゆっくりと輝きながら地面に落ちていく——。
校庭に、足音が近づく。
神楽と新八が駆けてきた。
新八「銀さんは!!」
桂は指を差し、声を張る。
桂「ここだ!」
二人の目の前には、月人に割られ、破片となった銀時の姿があった。
新八は足を止め、銀時の破片を見つめ、震える声で呟く。
新八「無理し過ぎなんですよ……!」
高杉は倒れた銀時の破片を手に取り、割れた顔の部分を慎重に集める。
辰馬は自分の肩をかばいつつ、割れた腕の破片を握りしめた。
神楽と新八は白い布を広げ、破片を丁寧に包み込む。
松陽先生が先頭に立ち、静かに歩き出す。
桂、高杉、辰馬、神楽、新八——
誰もが息を整えつつ、慎重に銀時の破片を抱え、学校へと戻っていった。
光の中、赤色、紫色、水色の欠片が静かに煌めきながら、仲間たちの足元に散り、再び安全な場所へと導かれるように流れていく。
校舎に着くと、松陽先生の穏やかな顔が、破片たちを包む温もりをさらに増していた。
破片となった銀時も、ここで再び立ち上がる日を静かに待っている——。
夜——校舎の外は、星空が静かに輝いていた。
月人は夜には現れず、校庭にはしんとした静けさが漂う。
ようやく、少しだけ落ち着ける時間が訪れた。
再生室では、月詠がカチ…カチ…と欠片を慎重に合わせていた。
銀時の破片を丁寧に並べ、正確に元の形に戻していく。
辰馬は自分の割られた部分を見つめ、糊を塗り込む。
欠片を慎重に合わせてはめ込み、腕を元の位置に戻す。
辰馬「……ふぅ、これで少しはマシになったか」
高杉は桂に顔の破片を手渡す。
桂は集中しながら、銀時の顔の破片を慎重に並べ、
その上から、月人に割られた美しい水色の瞳をそっとはめ込む。
桂「……これで目も、元通りだ」
月詠は黙々と、だがてきぱきと作業を進める。
欠片を正しい位置に合わせ、糊を塗り、体全体を組み立てていく。
カチ…カチ…
破片と破片が一つに戻る音が、再生室に静かに響く。
銀時の身体が少しずつ、確かな形を取り戻していく。
辰馬、高杉、桂——
それぞれの手が、破片を守るように動く。
そして月詠の手が、仲間たちの希望を確かに結びつける。
夜空の星の光が、窓から差し込み、
再生室の中で静かに煌めいていた。
銀時は、もうすぐ元の姿で目を覚ます——
その瞬間を、皆が静かに、そして確かに待っていた。
再生室の中、皆は深い眠りに落ちていた。
神楽も、新八も、桂も、辰馬も、月詠も——
疲れ切った体を横たえ、静かに呼吸を整えている。
その間——
銀時は、ゆっくりと目を開けた。
最初に入ってくる光は、窓から差し込む金色の満月の光。
柔らかく、温かく、全身を包み込む。
視線を上げると、窓際に立つ高杉の姿が見えた。
月光を背に、紫色に輝く髪が静かに揺れ、
まるで銀時を守る影のようにそこに立っている。
銀時の目はまだ完全に覚醒していないが、
その光景を見て、自然と体が落ち着く。
窓の外には、夜空に浮かぶ金色の満月が煌めき、
その光は、再生した銀時の水色の瞳に静かに映り込んでいた。
銀時は微かに息を整え、意識を周囲へ向ける。
まだ眠る仲間たちを確認し、そして——
目の前の高杉の姿をじっと見つめる。
夜の静寂と満月の光に包まれ、
銀時はゆっくりと、再び立ち上がる時を待っていた。
銀時はゆっくりと呼吸を整えながら、高杉を見つめた。
そして、かすかに口を開く。
銀時「高杉……ごめんな」
高杉は肩をすくめ、静かに言い返す。
高杉「何言ってんだ」
銀時はさらに声を低め、少し震える声で問いかける。
銀時「俺を助けようとして……目、槍で撃ち抜かれただろ?」
高杉は一瞬、眉を上げ、首をかしげる。
「……なんで見えてるんだ?」とでも言いたげな表情。
銀時は少し微笑みながら答える。
銀時「月人に器に入れた時に……見えたんだ」
月光に照らされた高杉は、肩の力を抜き、静かに言った。
高杉「別に気にしてねぇ」
少し間を置き、高杉は銀時のベッドの方に歩み寄る。
高杉「銀時、お前も寝ろ。明日も見回りがあるんだろ」
銀時は微かに頷き、ベッドに身を横たえる。
銀時「あぁ、そうするわ」
ベッドに横になる銀時の視線は、自然と高杉へ向かう。
月明かりに照らされた高杉は、いつもとは違う美しさを放ち、
紫色の髪が光を反射して、まるで違う宝石のように見えた。
銀時はその光景を静かに見つめながら、深く息を吐き、
ゆっくりと眠りに落ちていった。
夜空に輝く金色の満月と、月光に照らされた高杉——
その静かな美しさの中で、銀時の安らぎの時間が訪れていた。
朝——
太陽の光が校舎の窓から差し込み、室内を暖かく照らす。
金色の光は、夜に受けた疲れや傷をそっと包み込み、
破片から再生した身体に柔らかく輝きを落としていた。
最初に目を覚ましたのは桂だった。
彼は静かにベッドから起き上がると、まだ眠る仲間たちを見回す。
桂「……よし、みんな起きろ」
神楽、新八、辰馬——
桂は順番に肩を揺さぶり、声をかける。
桂「さあ、起きろ。今日も始まるぞ」
徐々に仲間たちが目を覚まし、再び日常の空気が戻っていく。
銀時も、月光から太陽の光へと目を移し、ゆっくりと伸びをする。
朝日が差し込む教室——
傷ついた者も、砕けた者も、
皆が再び集い、互いに支え合いながら今日という一日を迎えた。
そして——
今日もまた、新たな日常が始まる。
煌めく宝石のような仲間たちと共に。
辰馬が起き上がり、よっこいしょと立とうとしたその瞬間——
ガシッ、と腕を掴まれた。
辰馬「ん……?」
振り向くと、そこにはいつもの落ち着いた顔で月詠が立っていた。
手にはハンマーやら色々な道具が握られている。
辰馬「……どうかしたか?」
月詠「身体検査をする」
辰馬は一瞬固まる。
そして口を開いたものの、言葉が震える。
辰馬「え? わし? 何で???」
月詠「お前が一番硬度が丁度いいんだ」
辰馬の目が大きく見開かれ、体がビクビクと震える。
辰馬「えぇ~と……逃げても良い?」
月詠「ダメに決まってるだろ」
辰馬は一瞬考え、目をギラッと光らせると——
辰馬「わしは……逃げるんじゃぁぁ!」
そのまま、教室の中をバタバタと駆け回り、月詠を追いかける羽目になった。
月詠はため息をつき、道具を握った手を軽く振る。
月詠「……本当に、どうしようもないな」
教室には、今日も騒がしい朝の空気が広がっていた。
辰馬は必死で逃げる。
「くそっ……絶対捕まるもんかァァァ!」
月詠も負けじと後を追いかける。
「……ふん、絶対に捕まえてみせる」
辰馬は勢いよく走り、陸奥の横を通り過ぎる。
陸奥「……アイツは何を急いでいるんじゃ?」
月詠「捕まえて!!」
陸奥はすぐさま全速力で辰馬を追いかけ、先回りする。
辰馬が駆けてくる。
辰馬「陸奥~!! そこをどいてくれぇぇぇ!!」
しかし寸前で陸奥はジャンプし、辰馬を避けると、
後ろから服をがっちり掴み、そのまま力強く上に持ち上げる。
辰馬「はぁぁぁぁぁぁぁ!? な、なにすんだァァァ!?」
陸奥「……逃がさんぞ」
辰馬は空中でバタバタと暴れるも、陸奥の力はびくともしない。
今日もまた、騒がしい追いかけっこの朝が続くのだった。
捕まった辰馬は、月詠に右腕を軽くハンマーで叩かれる。
キィーーーーン――――ッ!
学校中に鋭い金属音が響き渡る。
辰馬はぶるぶると震えながら、必死に声を漏らす。
辰馬「あぁぁぁっっ……!」
そして追い打ちのように、もう一方の腕も軽く叩かれる。
キィーーーーーーーン――――ッ!
今度はさらに大きな音が校舎に反響し、辰馬は耐えきれず、ひぃっっ……と情けない声を出して膝から崩れ落ちる。
月詠は満足そうに微笑み、軽く頭を下げる。
月詠「助かった。ありがとう」
そのまま、静かに去っていく月詠を見送りながら、
膝をついたままの辰馬は、まだぶるぶる震え続けていた。
はいこんな感じです、
やっぱ宝石の国パロはいいね
ではばいちゃ~