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──────いえもん視点──────

突然、ルカさんが視界によぎり、そして、いつの間にかヒナさんとともにいなくなる。

───俺の目では追えないほどのスピード。神速、と言ってもいいほどにそのスピードは俺の中で異質なものだった。いや、それを天使の前で思うのはおかしいこととは思うが。

しかし、これによって『感情を操る』という強力な能力を持つヒナさんを封じることが出来た。感情というのは俺達から理性と冷静さを奪う。それは戦場では致命的だった。どれだけ入念に準備し、計画したとしても一時の感情で今までの全て粉々にするのだから。


「最高神様の予想どおり来たね、【裏切り者達】よ。」


そう言ってうっすらと笑みを浮かべながらメテヲさんはそういう。周りの天使や、悪魔はまだまだいるが、メテヲさんが話始めるとピタリと動きを止め、膝まづく。


「めめ村を裏切ったのはあなたでしょう?先に裏切ったのはどちらでしょうか?」


めめさんが呆れたようにため息をつく。しかし、メテヲさんは口角を不自然な程にあげながらめめさんの発言を否定する。


「いいえ?貴方様が最高神様を裏切ったのが早かったでしょう?貴方様方は神様を!裏切ったのです!」


メテヲさんはそう言いながら狂気的なまでに笑い狂う。そして、俺は確信する。───こいつは狂ってる。


「あぁ。あぁ。なぜ、生者は神を信じないのか。───神を恐れているからなのでしょう?」


何故か俺達に対して演説を始める。宗教勧誘を天使直々にするとは、少し面白い。なんて、普段なら考えつかない感想が思いつくのはノイズの思想が混じっているからだろう。


「神様の怒りに触れたなら、罰を受けて当たり前。しかし、生者はそれを恐れすぎてしまっている。この世界で!宇宙で!この次元で!!!最も尊く、そして最も慈愛に満ち溢れたこの方を恐れるとは有り得ぬ事なのです!!」

「───慈愛に満ち溢れている?フッw笑わせないで」


メテヲさんの熱意のこもる演説に八幡さんがそれを嘲笑う。メテヲさんの視線が少し鋭くなるが、それを機にもせずに八幡さんは続ける。


「もう初代神は全員死んだんだから。全員偽物だよw」

「───舐めるなよ。龍ごときが神様を語るな。長生きしてるだけの老害に興味はないんだよこっちは。」


八幡さんの諭すような、しかし馬鹿にしたような笑いはメテヲさんの地雷を簡単に撃ち抜く。先程までの丁寧な話し方はどこえやら。怒った口調をそのまま話に反映させる───単調な性格なものだ。分かりやすく挑発に乗る姿は滑稽と言わざるをえ


(──────油断す)


「ば〜いばいっ☆」


そんな声とともに俺の体は地面から生えた黒く尖ったものに体を刺される。体の肉を割き、そして中で枝分かれをしているらしく、俺の筋肉から筋肉に至るまでの全細胞がその痛みを受ける。即死級の技。思い出したことがある。天界に踏み入った時点でそこは、戦場であり、そして、今は話し合いフェーズではない。常に戦闘の中心なのだと。

このまま俺の視界は黒く染ま───ることはなく、その棘は光によって消えていく。


「チッ光属性かよッッ」


そう言って先程不意打ちをしかけてきた──────ダークは明らかに不機嫌そうに隠さず舌打ちをする。


(助かった。ノイズ。)

(油断するなと言っただろ。…剣は使えるな?)

(もちろん)


そう脳内で会話をしつつ、俺は剣を構える。向き直って正面にいるのはダーク。色の抜けた髪は今にでも赤色に染まるのでは無いか、と思うほど俺の返り血を浴びていた。俺の肉体が無事なのはノイズが慌てて俺の体の主導権を入れ替え、ダメージを肩代わりしてくれたらしい。なんともまあ、手厚いサポートだ。


「おや、不意打ちですか?メテヲさん。そういうのはあなたがいちばん好まないと思っていましたが。」


めめさんがやや目をつりあげながらメテヲさんに問いかける。メテヲさんはこてんと首を傾げながら


「?神様の命令されたことが不意打ちなわけないでしょ?神様が言うことは正攻法で、そして正しいんですよ。全ての生物を平等に、公平に扱っているんですから。」


メテヲさんがまたもや訳の分からない理屈を込めてくる。



「『扱っているんですから』、って物扱いしてません?命をなんだと思ってるんですかねー?」


めめさんは的確にメテヲさんの言葉の揚げ足をとる、が。それはメテヲさんには響かない。


「死神様。それを貴方様が言うのですか?『神の裏切り者』」


そう言ってメテヲさんは心底不思議そうな顔をしながらめめさんを見つめる。───ようやくメテヲさんが敬語を使っていた理由がわかった。それは神──────死神であるめめさんがいたからだ。死神も例外では無いらしい。


「別に。私は裏切ってませんよ?勝手に判断なさらぬように。」

「まあ、安心してくださいよ。貴方様は殺さず、最高神様の前に膝つかせてやりますから。」

「あら、怖い。」


2人の口論がようやく熱も冷めた時、再び戦闘が開始された。






──────汝、『救済』を求めよ。さすれば救いを与えん。我が名は『精霊王』である。───とくと、ご覧あれ。






























ここで切ります!いやぁ!ラストバトルみたいなもんですよ!これ!!正直ここから誰を減らしてどれを勝たすかとかなんも考えてないので成り行きになると思います。なんか私の中でメテヲさんのキャラが壊れて来てるんですよね〜。最初の予定では絶対忠誠だけどここまで神様について語ることはなかったはずなんですが…まあ、しょうがないですよね!うん!

11万いいねありがとうございます!突破したことに気づけなかったのでイラストは次回で…アナログかデジタルかは気分だと思います。


それでは!おつはる!

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