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赤『…ん、』

『ふぁぁ…ねむ…』


『あ、もうちょっとで朝食だ…♪』



るんるんな気分で朝食を待つ。





しばらくすると看護師さんが朝食を運んできた。




小さい頃一緒にお話したい!とわがままを言い


最後に持ってきてもらい しばらく話をするルーティーンができている。





黄『おまたせしましたっ』


赤『ありがとぉ〜』



黄『それ、嫌じゃないんですか、?』




毎日食べている病院食。



この看護師、黄くんによく聞かれる、嫌じゃないのかと。


別に嫌じゃないのに、なんでなのかな。



赤『別に〜?美味しいじゃんっ』


黄『なら良かったですっ』








桃『赤〜』


赤『はぁい?』



俺の担当医、桃くん。




桃『ちょっと検査したくって』


赤『ええ、またぁ…?』


桃『病気の原因がわかんないからなぁ…』



赤『……やだ…』

『もう死んでもいいよ、』



桃『……』



赤『だって、ずっと生きられる可能性少ないんでしょ、?』

『もうずっとわかんなかったじゃん、』

『今更手遅れじゃん、』



桃『……ごめん、 』




赤『…』


青『赤くーん、入るね〜』






青『あらら、どうしたの?』

『元気ないね、ご飯食べれた?』


赤『…うん、』


青『どうしたの、?』


赤『桃くん、に…当たっちゃった…』




青『そっかそっか…』


『桃くんね、別の子がこの前死んじゃったんだって。』

『桃くんが担当してる子の一人。』


『実はね、1人亡くなってしまうと、ずっと気分は落ち込んでて、泣いてるんだよ。』




赤『…』



青『でも、医者なんだから当たり前じゃんって思ったでしょ?』



赤『…うん、』



青『桃くんは、ひとりひとりを大切に診てるんだよ。』


『だから、今みたいに怒ってるときはそっとして、気分がいいときに検査したり…』


『時間のない中で必死に頑張ってるよ。』



赤『……っ』



青『でもね…桃くん、』

『赤くんが生まれたときからずっと一緒にいるからなのか、』


『ずっと赤くんのこと話してるんだよ、』



赤『へ、?』



青『だって昔いた子って、

亡くなっちゃってるか退院してるか、他の病院へ行っちゃったか、なんだよね… 』


『だから、ずっと居てくれるのが嬉しいんだって。』


『まぁ、治せないって言う意味にもなるから辛いとも、ね…』



赤『おれ、謝る…』

『謝る…っ!』


青『うん、赤くんは優しいね。』

『気持ちも不安定だったもんね、大丈夫。桃くんは怒らないよ。』


赤『んっ…、』





赤『あっ、桃くっ…』


桃『おわっ、走んなぁ…笑』


赤『ごめんなさいっ…』


桃『…?』

『え、なんで…?』



青『赤くん、泣いてたんだよ?桃くんのことが好きだからねぇ…』


赤『大好きだもんっ! 』


桃『ああ否定しないのかよっ!?』


『ありがとな。俺、赤のことちゃんと治してやるから。』



赤『告白!?俺告白された!?』


桃『違う違う…!けど、ある意味告白かなぁ笑』


赤『やった!初めて告白されたっ!』



黄『赤、どうしたんですか笑』


赤『桃くんにね!』


桃『あーあー!もういいって!』



青『ほんと元気だわ…笑』



黄『…ふふっ、』






笑った黄くんの笑顔は、どこか曇っている気がした。



『病院』

全体公開 短編集·˖✵•˚⋆

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コメント

3

ユーザー

わわ、😇💕 めちゃ好きです🫶🏻 病院系好きなんです✨

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