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にごちゃんはほんまにどんなジャンルでも書くのが上手い、、、 黒くんの我儘可愛ぎる🥰 桃赤も黒くんも、平和に結ばれてよかった……みんなの夢も叶ったんやね 感動した、曲も大好きなジェヘナやし表現がうますぎるからもうほんまに最高
従めっちゃ儚くてめっちゃ綺麗なめっちゃいい作品だったよぉ!!めっちゃ好きだわ曲の選ぶセンスがまたいいんよ、そして神曲をもっと引き立てるように綺麗にかけるいちご神 単純明快と正真正銘でわかった私は天才かな、足がハンマーでぶん殴ったら割れて助かるんじゃねって思った私はバカかもしれない 目をオッドアイにするって素敵すぎ黒はタヒんじゃったけど幸せになりやがれください 黒の好きな酒を飲むってそれ程好きなのね
ジェヘナ私も大好きです!!それも好きなペア!!神すぎます……🫶🫶🫶
・irisのnmmn作品です
・赤桃×黒
・兄弟パロ、兄弟恋愛
・アイドルパロ
・奇病
・死ねた
・曲パロ
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
赤「お兄ちゃん、元気?調子は?」
黒「ぼちぼちかな」
赤「点滴は?」
黒「なんか辛いから辞めちゃった」
どうせ意味ないし。もう回復の見込みはないから、なにも聞かないで。
赤「外にないこさんがいるけど」
黒「ごめんとだけ言っといて。今ないこに合わせる顔が無いんよ」
今更なにに後悔すればいいんだって話。
俺とないこはとある事務所のアイドルグループだった。昔から病気を患っていて、それを最近まで隠していた。俺の病気は年をおうにつれ、体が結晶化していく奇病だった。
最初は進行の遅かったこの病気は、疲労やストレスで一気に進行し、今は髪も結晶化していた。なんでも俺の結晶化した身体は価値があるらしい。死を待ち望んでいる人がいることに気持ち悪さを覚える。
そろそろデビューが控えていたのに、直前で足が結晶化した。そのせいでバレてしまった。ないこのデビューをぐちゃぐちゃにしたのは正真正銘俺だった。
もっと単純明快に余命宣告してくれればいいのに。俺がいつだって、余命に怯えて理想を殺してきたことをきっと医者はしらない。あの時あれをしていれば、心残りは1つ消えた。でももう散々で逃げる身体もない。挙げ句、もっと堕ちて。
赤「また明日もくるからね」
弟のりうらが病室を去る。忙しいにも関わらず、毎日病室へと足を運んでくれる。そんな弟のためにも死ぬのなら早く死なせて欲しい。そんなことを思っていても
黒「っ、やだっ、やだ!死にたくないっ…」
『生きていたいよ』
毎晩、喉が締まる感覚。なにかに縛られて。身体を蝕む結晶化。理不尽も孤独も恨んだ所で無駄なんだ。意味なんか無いから
細いチューブで繋がれた、いつ切れるか分からない日々をただ生きるしかないんだ。
桃「弟くん、悠佑は?」
赤「変わらずないこにさんに謝るように言われました…」
お兄ちゃんが倒れたのは一ヶ月前のことだった。デビューのためのリハに呼ばれて、わくわくしながら会場へ向かった。お兄ちゃんがいつも観客席にいたステージに立つんだ!そう考えたら胸が熱い。
ステージに上がったお兄ちゃんの足が煌めきたように見えた。その直後、激しいステップを踏んだ後にパリンとなにかが割れる音がした。お兄ちゃんの病気で、結晶が割れてしまうことは進行を早める悪な行動。そして倒れた。足が結晶となり、支えることができなかったから。
そこから入院生活が始まった。聞き出すと病気になっていたのはもう10年も前のことらしい。大切なことを俺に秘密にしていたことがショックでたまらなかった。
せめてその寄り添えなかった償いとして、毎日病室に足を運ぶことを日課にした。同じグループのないこさんも来てくれるのだが、ないこさんには何度言っても会わないと言い張る。きっと申し訳無さで押しつぶされているんだろう。
桃「俺から無理やり入っちゃダメかな?」
赤「もう、それしかないですよね」
ないこさんはただお兄ちゃんの気持ちが聞きたいだけで、責めようとなんてしてない。
桃「あのステージに立てなかったこと、華々しいデビューが出来なかったこと、そんなこと気にしてないの」
桃「ただ、たまに体調不良で帰るときとかこのせいだったんだって思ったら、早く気づきたかったなって。……弟くんも同じだよね、家族なのにずっと…」
赤「ええ…」
病気の進行を遅める治癒方法の一つに、幸せになることがあった。お兄ちゃんはアイドルが好きだ、と言っていたけれどアイドルでは病気を直せなかった。こういう病人には必ずしも一つは願いがあるはずだ。お兄ちゃんの願いはなんなのか、ずっと考える日々。
桃「それじゃあ明日、俺も病室に行くから」
赤「はい、ありがとうございます」
ちょっと売店で飲み物でも買ってこようかと進みだした頃、見覚えのある影を見た。
モブ「お前…りうらか?」
赤「あ、〇〇?」
中学生時代のクラスメイトだった。
モブ「りうらもなんか病気してるのか?」
赤「ああ、いや俺は家族が…〇〇は?」
モブ「俺はちょっと前から入院しててさ、明日退院なんだよね」
いいな、羨ましいな。将来が見えて。妬みと敗北感
赤「そっか、良かったね」
きっとこいつも辛かったんだろう。でも、俺の眼の前には救えない奇病の兄が居る。だから素直に喜べなくて。そんな自分が一番汚くて気持ち悪い。
真っ黒でひび割れそうな心を、良くない方法で埋める。
赤「……これ、いつもお兄ちゃんが好きだった…」
戸棚からこっそりお酒を出した。体をアルコールで消毒して眠る。お兄ちゃんの分まで飲む気になって。もっと、もっと墜ちた。
赤「お兄ちゃんが、死んじゃったら俺は…」
ずっと言えない隠し事。太ももの、極微小に見える鱗。結晶だった。
俺も同じ奇病にかかっていた。遺伝子のせいか?そう言えば父さんも母さんも死んでいるけど、俺達二人には死んだあとの姿を見ることはできなかったな。
DNAという聖書
まだお兄ちゃんを視る限り、10年は生きられる。でも
赤「お兄ちゃんと結ばれないと、俺絶対治んないよ、w」
血縁関係である兄が好きだった。昔から。これが願いだった。掻き消そうとしたって、他の願いを探そうとしたって、これしか無かった。
毎夜泣いて泣いて、殺して。きっとお兄ちゃんと家族じゃなかってら、幸せもこの世も疑わなくていい。そんな人生だったんだろうな。でもそれらは全て変わらないんだ。俺は生きるしか無いんだ
桃「…悠佑、」
重たいドアを開けて、病室に入った。本当は励まさないといけないのに喉まででかかった言葉は「綺麗」その二文字だった。キラキラ輝く身体、結晶化し始めた目。
黒「ぁ、ないこ、…」
桃「…その病気なにか幸福と感じれば治るんだよね?」
桃「お願い、俺からのお願いだから教えて」
桃「お金を使うことでもいい。人脈もそれなりにあるからなんとかなる。だから、お願い」
黒「ないこにそんな迷惑かけられないよ。もう他の人とやってよ」
桃「迷惑じゃないっ!他の人とは俺もう歌えないから、悠佑じゃないと。ね、だからお願い」
黒「好きな人が、居て」
頭を鈍器で殴られたみたいだった。確かに想定外ではあったけれど、
桃「分かった、好きな人ね」
黒「でも、二人おって、二人とも難しいなって」
二人。誰なんだろう。そうぐるぐる頭を巡らせていた。あわよくばという想いが消えて浮かんで。
桃「なんとかするよ、絶対。芸能関係とかでも誰でも。流石にもう亡くなった人は無理だけど…」
黒「ないことね、りうら」
その結晶化された目で見つめられて、射抜かれた気がした。身体を
桃「おっ、俺…!?」
黒「ッ…!!ごめっ、ごめんっ気持ち悪いよな、ごめん、なんで、俺…」
心で弱っているのか、髪を強く掻きパリンパリンと結晶が割れていく。
桃「悠佑っ!ダメ、結晶を傷付けちゃ」
桃「気持ち悪がってたわけじゃないの、ただ嬉しくて」
ぎゅっと結晶化した手を引き寄せた。その手に涙が落ちた。
桃「ずっと、練習生の頃から好きだったの」
あの時アイドルとしてやっていけるか分からない俺を頑張ろうなって励ましてくれた。だから無理矢理にでも悠佑とコンビを組んだ。本来は何処かのグループに入れられる予定だったけれど。
すると悠佑は自分の胸にそっと手を当てた
黒「…もう、そろそろ結晶になるけど、動いてるよ」
桃「っ、弟くん呼んでくる!!」
この奇病は心臓が結晶化したら終わりなのだ。今、最終フェーズである顔に結晶化がかかり始めている。
桃「弟くんっ!」
赤「ないこさん、兄とどうでしたか?」
桃「早く、来て」
自動販売機にもたれていた弟くんを連れ出した。
赤「お兄ちゃん、」
黒「りうら」
赤「笑ってる…なにか嬉しいことでもあった?」
黒「あったよ」
赤「そっか、良かったね」
赤「そろそろ居なくなっちゃうの?」
黒「…そうかも、」
赤「そっか、そっかぁ…結局お願い叶えられなかったね」
悠佑に話しかける弟くんは凄く優しい。
黒「ねぇりうら」
黒「さっきないこに好きだって言ったの」
黒「ないこも俺のことが好きでさ、ちょっとだけ伸びたよ」
赤「…そっ、か」
苦しそうに顔を歪めた。
黒「りうら、我儘なこと言ってもいい?」
赤「…!!うん、なんでも言って!」
黒「俺ねりうらのことも好きなの、気持ち悪いと思うんだけど。伝えたくて」
赤「……え?」
良かった。これは確定演出だ。そういうところは神様が最後に、と良くしてくれたんだ。
赤「…ねぇ、ほんと?嘘じゃない?」
こくりと頷いた。
赤「ど、どうしよう…」
赤「お兄ちゃんに秘密にしてたんだけどさ、俺も同じ病気になってたの」
衝撃の事実だった。それは俺達二人にとって。
黒「え……結晶化ってこと?」
赤「まだ、半年も経ってないけど。でも、これで俺治ったよ」
赤「お兄ちゃんと結ばれることが願いだったから」
泣いて顔をぐしゃぐしゃにする弟くん。これで弟くんが気持ちを伝えられなかったら悠佑の血縁者をを無くすところだった。
黒「っ、俺ほんと恵まれてたんやなぁ」
自分がそんな状況下に居るのに恵まれていると言える悠佑は世界で一番綺麗だ。
黒「もう俺は治らないけど、りうらが生きられてよかった」
まだ悠佑の心臓は脈打ってる。今まで俺は悠佑が居なくなるなら「生きていたい」と「生きていたくない」が交差していたけれど、俺はこんな軽々しく生きるのを辞めちゃダメだって思った。
黒「もう消える。今ね目が完全に結晶化して、二人がよく見えないの、ごめん」
黒「生きていたかった」
動かせない手を握る。もう温もりは無い。脈が弱くなり、心臓も強く波打たない。
赤「お兄ちゃんっ、まだ、まだいかないで」
黒「騙、してて…ごめん」
黒「いえなくて…ご、めん」
それが「言えなくて」なのか「癒えなくて」なのかは知る由もない。口も段々開けることが出来なくて、
桃「悠佑、ずっとずっと大好きだから」
完全に話せなくなって。消失は目の前。居なくならないで、生きていて。結晶になんかならないで。苦しみだけが絆な三人にはなりたくないよ。
冷たい機械音。グラフはずっと同じ場所に
赤「ッ…」
赤「愛してる、愛してるっ!!来世でも俺は絶対お兄ちゃんの弟だからぁっ!」
桃「俺も、もう一回一緒に歌ってね、あのステージ立つから!愛してる」
手の甲にそっとキスをした。もう全てが結晶化したはずなのに。囀りのように掠れた声が聞こえた。口が数ミリ動いて
「愛してる」
その場で崩れ落ちた。幸福だった、やっぱり彼は世界で一番綺麗だ。
赤「あ、ないこさんまたテレビに出てる」
赤「ふふ、いいな。やっぱり」
桃『このオッドアイの理由ですか?うーん…愛してる人の結晶?ですかね』
桃色と黄色の目。
赤「お揃いだね、お兄ちゃん」
色とりどりの花々に囲まれたお兄ちゃんは、桃色と赤色の目をして空に舞った。ずっと幸せでいてね
赤「さて、俺も行きますか」
洗面台に立って、ピンを髪につける。この赤色と黄色の目が隠れないようにポンパドールにして、髪をかきあげて。
これが愛の印、愛の結晶
俺達二人は生きていくからね
赤「いってきます」
wotaku【ジェヘナ】
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ジェヘナ大好き過ぎる、ずっと曲パロしたかった
スペ聞きながら書く小説ほど作業の捗るものはない