よくある日常、だと思う。いつもいつも会社のハゲ課長に無茶振りをさせられ、出来なければ残業。この日々の繰り返し、第1回のDRBで優勝すれば手のひらはくるっくる。そんな課長に苛立ちを覚え夢ではボッコボコにする。それが日常になっていた。
『すやぁぁ』
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最近ルームシェアしている幼なじみがやけに朝起きたら肌ツヤが良くなってるように感じる。
『それなりに工夫してんのかな〜?』
いやそれはありえない、相変わらずのだらしなささがそれを物語っているからだ。
『信用した俺っちがちょっとバカみたい…』
まぁこういうところも好きだからこそ、こうやってシンジュク代表の麻天狼に属せていてルームシェアも続いて遊ぶ日があると、そう思っている。
『おいしょっ!』
『ふが!』
俺が勢いよく独歩の寝ているところに飛び込む。そうすると独歩は変な声で飛び起きる。
『いい夢、だと思うもん見てんのに起こすなよ……』
『だと思うって何〜?超ウケるっしょ!』
『ウケんでいい……』
何気ない会話で終わると思うところだが今日は何故か独歩宛ににもつがとどいていた。
『どっぽちーん、なんか荷物届いてるけど〜
『荷物?何か頼んだ覚えもない……』
『疲れて徹夜テンションとかそこらで買ったんじゃね?』
『そんな……俺そろそろやばいかもしれん、一二三……』
とかそんな会話をしてるうちに荷物を持ってこよう。そうやって荷物の場所へ行って荷物を持った。
特別重いわけでもなく、書かれていることは衣服ということだけ、俺もなにか頼んだ覚えはないし、宛は独歩とはっきりと書かれているし、特に俺は気にする事はないだろう。
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『なんだ、コレ』
『はっはひ、うっ、あっははは!!』
『笑うな!』
届いたものは女性用の服……というより女装用の服と言った方が正しいだろう。男の方が肩幅は広いしそこら辺を考えるとデザインは女性用でも大きさからは男性用と受け止められる。
『コレ誰からだよ……』
『観音坂独歩って書かれてるか間違えじゃないの無理!ちょーウケる!』
『緊急事態と言っても過言じゃないんだが?』
中を調べると手紙が入っていた。よく見ると……「飴村乱数」そう書かれている手紙、それに中王区からの願いのようなものであるとも書かれている。
『え、なんで俺がこんな服きて外に出ないといけないんだ?中王区は何を考えて……もしかして俺をまたクビにさせようとしてこんな恥をかかせるようなことを………………』
『多分違うから安心してほさ独歩ちん……』
『多分ってなんだ?おい』
『独歩、どうどう、』
『それ馬にやるやつ、俺は馬なんかじゃない、いや馬よりしたなのか……?』
『ネガティブよくねーって!』
こうやって長々と話しているがよく見ると小さな字で伊弉冉一二三も共にこれを着て外に出ろ、と書いている。こうやって独歩の休みはまた潰れる。災難だな、と思いながらしょうがないやるか、としか考えれなかった。