テラーノベル
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???「船貰ったから競走しようぜ!」???「…………は?」
???「船を……」
???「貰った……?」
???「どんな船なの?」
ここは、生徒会室。「瑠璃人」が船で「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」に競争を挑んできた。
桃時「あんたん家……どんだけ金持ちなの?」
瑠璃人「何言ってんだお前?船っていうのは……これだよ」
瑠璃人はカバンから出したのは、小さな船のおもちゃだった。
兎白「なるほど。おもちゃだったんだな」
桃時「あんたが船とか言うから何かと想えば……」
橙「そういうことだったんですね」
雨花「どういう競走なの?」
瑠璃人「五人に別れて、二人ずつ水面で浮かせて、どっちが早くゴールできるか勝負するんだ!」
桃時「こんなどこにでもある船でできるの?ていうかどうやって動かすのよ」
瑠璃人「この船はただのおもちゃじゃないんだぜ〜色んなギミックが仕掛けられてるんだ!だから水面に進行方向に船の表を向けて浮かせば、ちゃんと進む!まぁだから結構金額が高くて知り合いのじっちゃんから貰ったのは五台なんだけどよ……でも五台もあればオレたち五人だし、丁度良いんじゃね?って想って」
橙「面白そうですね!やりたいです!」
兎白「俺もだ。船動かすのをやってみたい」
桃時「まぁ?あんたたちがやるなら?良いけど。雨花もやりましょ?」
雨花「うん。良いよ〜」
瑠璃人「よっし!決まりだな!」
桃時「でもどこでやるのよ」
雨花「それなら良いところ知ってるよ!」
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桃時「何で……」
「「学校にビニールプールなんてあるのよ」」
雨花「前にプール掃除してた時に倉庫からみつけたんだ〜」
橙「雨花さんはよくおかしなところからおかしなものをみつけるんですね」
兎白「確かにそうだな」
桃時「雨花はそういう星の元に生まれてきたのよ」
瑠璃人「じゃあそろそろルールを教えるぜ!」
ルール
まずは、五台の船の内、適当に船を選んで名前を付ける。名前を付けたら船の名前のくじを引いて、それぞれ誰かの名前が付いた船を使って競走する。競走する前に船の説明書を貰い、どんな船の効力を持っているのかを知り、競走する。
雨花「なるほど〜じゃあ……ふっふっふっ」
橙「雨花さんは一体どんな名前を付けるつもりなんです?」
桃時「アタシはもう決めてるわよ」
兎白「俺もだ」
瑠璃人「じゃあくじの紙に名前を書いて下さ〜い。そしたら混ぜるんで引いて下さ〜い」
雨花たちはくじを作り、引いた。
雨花「わたしは……オレンジ丸号だ」
桃時「てことは……」
橙「私です。もう少しひねれば良かったですね……」
雨花「充分可愛いよ!素敵素敵!」
桃時「そうよ〜あんたらしいじゃない」
兎白「俺も良いと想うぞ」
瑠璃人「オレ橙の船が良かったぁ〜」
橙「!、ふふっ、気に入って貰えて何よりです」
桃時「じゃあ次、橙ね」
橙「はい!……これですね」
雨花「名前はピンキー号だ!」
瑠璃人「これは……どっちだ?」
雨花「先生!これは兎白くんだと想います!」
兎白「正解だぞ。雨花」
雨花「よっしゃ!内申点ゲッツ!」
桃時「あんたは何言ってんのよ」
橙「では、次、桃時さんですよ」
桃時「はいはい……アタシのはこれね」
兎白「ラピスラズリ号」
桃時「……ちっ」
瑠璃人「何で舌打ちすんだよ!!」
桃時「そんなのあんたのだからに決まってるでしょうが。あんたは名前だけは綺麗だものね〜名前しか能がないのよねぇ〜」
瑠璃人「名前「だけ」はって何だよ!!名前しか能がないって何だよ!!名は体を表すって言うだろうが!!」
桃時「あんたの場合は名前のみに全振りされてるのよ!!この名前野郎」
雨花「名前野郎」
橙「聴いたことない悪口ですね」
兎白「いつも通りで何よりだ。……じゃあ次は俺だな」
瑠璃人「兎白さんは……」
桃時「ミルキー号!やったわ!アタシの船!!」
兎白「俺も桃時の船が良かったから嬉しい」
橙「良かったですね」
雨花「ラブラブですなぁ」
瑠璃人「はいはい。次はオレだ!」
兎白「お前は……」
瑠璃人「た、」
「「炊いた飯号?!」」
雨花「どぅへ!」
瑠璃人「何が「どぅへ!」だよ!!何だよ!!このダッサイ名前は?!」
雨花「失敬な!この名前はかの有名な「タイタニック号」から付けたんだよ!!」
瑠璃人「沈没してどうする!!」
桃時「瑠璃人の文句は結構。早く競走始めるわよ」
雨花・橙・兎白・瑠璃人「はぁーい!・はい!・あぁ!・へーい……」
【続く】