ベッドから誰かが起き上がったような感覚がした。
横を見ると元貴はいなかった。
滉斗「あれ?元貴ー?」
声をかけても来ないことから部屋から出ていってしまったのだろうか。
下の階に降りて行く音がしたから多分下の階に行ったのか。
俺は追いかけることにした。
下の階に行くと、元貴が水を飲んでいた。
元貴「ゴクゴク…はぁ…完全に目が冴えちゃった… 」
目が冴えたって言ってるからきっと眠れなかったのだろう。
俺は声をかけた。
滉斗「元貴?どしたの」
元貴「若井!?」
声でか。
驚かせてしまった。
元貴「もしかして、うるさかった?」
滉斗「いや、大丈夫。それより元貴、寝れないの?」
元貴「へ?なんでよ」
滉斗「いや、だって目が冴えちゃったとか言ってたじゃん」
元貴「若井は?寝るの?」
俺はまだ眠いから寝ようと思っていた、
が、元貴を1人にするのは流石に気が引ける。
仕方ない。嘘をつこう。
滉斗「いや…俺も寝れなくて…」
滉斗「そうだ、散歩しない?」
元貴「散歩?急だね」
滉斗「いいじゃん、お互い眠れない身なんだしさ」
元貴「じゃ、行く?」
俺が元貴にそう問いかけると元貴はうん、と頷いた。
俺は元貴と早朝の散歩に出た。
元貴「ん?雨降ってない?」
外に出るなり元貴がそう呟いた。
滉斗「え?あー、うっすらとだね。霧雨ってやつ」
元貴「あー、よく言うよね。まぁでも、激しくないし行くか。」
滉斗「ん、行こ」
俺たちは数十分くらい近所を散歩していた。
気づくと霧雨は晴れてきていた。
元貴「あ、晴れてきたよ!」
元貴が嬉しそうにこっちを見た。
その眩しい笑顔につい照れてしまう。
いや、何照れてんだ、俺。
俺と元貴はメンバーで友達。
それ以下でも以上でも無い関係だ。
滉斗「ほんとだ!良かったね!」
気を紛らわすように笑顔で元貴に答える。
元貴は何故か照れたような感じで素っ気なく、
元貴「…….だね。」
と、返してきた。
あぁ、素っ気ない元貴にも抱くこの感情は何なのだろうか。
そんな会話をしているうちに、霧雨は晴れていた。
だがそんな事関係ない。
俺は心の中でずっと隠してきた想いを打ち明けた。
俺は、大森元貴が大好きです。
コメント
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好きすぎる😍🥰