毅と配信を初めてから2年が経った。
 何百以上もの曲を披露して
 時には質問コーナーをしたりして
 それはもう幸せな日々だった。
 
 
 
 
 
 
 
 絃「今日は質問コーナーしたいと思いま〜す」
 琉「コメントに質問書いてね」
 
 
 
 
 
 
 "配信始めたきっかけは?"
 
 
 絃「ん〜…なんとなく?笑元々歌うのが好きでさ、よく歌ってた」
 
 琉「俺は絃に誘われたからかな…俺ら幼なじみでよく遊んでたんよ。それこそ俺がピアノ弾いて、絃が歌ってた」
 
 絃「あーそれが1番でかいかも」
 
 …
 
 "生LIVEしないんですか?"
 
 
 絃「今のところはする予定ないよ。その代わり画面内でたくさん配信するから!」
 
 琉「そうだねぇ。俺らSNS内の天才音楽家だから☆」
 
 絃「お前それ、絶対エゴサしたろ笑」
 
 琉「笑えるよねあの題名」
 
 …
 
 "顔出しする予定はありますか?絶対イケメン…♡"
 
 
 絃「顔出しの予定かぁ…どうだろうね笑」
 
 琉「あ、でもみんな安心して、超絶イケメンだから 」
 
 絃「お前それ自分のハードル上げてるからな?」
 
 琉「まぁでも嘘は言ってない」
 
 絃「だそうです。」
 
 
絃「じゃあこの辺で質問コーナー終わります」
 
 琉「ちょっと最後に俺から重大発表があります!!」
 
 絃「え?」
 
 琉「この度、俺はSUPER★DRAGONに加入することが決定いたしました!拍手!」
 
 絃「えぇ!?俺知らないんだけど…SUPER★DRAGONってEBiDANの…?」
 
 琉「そう。まあ絃にも言ってないからね、サプライズしようと思って」
 
 絃「…まじびっくり」
 
 琉「ってことで今日の配信は終わり!みんな見てくれてありがとー」
 
 
プツ_
 
 「毅、それまじなの…?」
 
 「まじ。この間オーディションしてきた」
 
 「…おめでとう」
 
 「仁人も行ってこいよ!お前めっちゃ努力してんだし、絶対受かる」
 
 
 
 
 「いや…俺はいいかな。なんなら、これを機に配信も終わりにするか…。」
 
 「は?いや配信はまだいいだろ」
 
 「…最近さコメントでよく見んのよ、"ピアノは流石だわ"とか"歌いらない"とか…」
 
 「そんなの気にすんなって」
 
 「しないようにしてても無理なんだよ、配信してる以上、目に入る」
 
 「でも!ここまでやってきたじゃん…俺まだお前のためにピアノ弾きたい。
 こんなことで諦めんのかよ、
 お前の努力そんなもんなの…?」
 
 
 「俺はお前とは違って報われない努力もあんだよ。それでも必死に上目指した。でも、どうやったって差は広がってく」
 
 
 お前は"天才"だから…
 
 俺はこの言葉を口に出さずに飲み込んだ。
 
 
 「だったらまた一緒に練習すればいいだろ」
 
 「毅はもう、新しい居場所ができたんだから、そこなら今よりもっと輝けると思う。お前の才能も発揮できるよ…俺も丁度いい機会だし」
 
 「で、でも俺はまだ仁人と一緒にいたい….」
 
 「ごめん、もう疲れたんだわ。」
 
 だから,,,
 
 
 終わりにしよう。
 
 …
 
 「なぁ仁人お前、逃げんの?
 せっかく2人で上目指してきたのに」
 
 
 「そうだよ。俺は…弱いから,,
 それに比べてお前は強い。
 毅の頑張りちゃんと観てるから」
 
 
 
 
 
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