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それからというもの、スパドラとして、"古川毅"として活動し始め4年が経った。
4年も経てば、昔の俺らの存在を知る人もあまりいない…。
洸「毅って昔なんかやってた?」
毅「昔?あぁ、配信やってた」
洸「え、そうなん?」
毅「まぁ」
洸「そういえば、昔みんなからSNS内の天才音楽家って呼ばれてた配信者いたよな笑」
毅「…いたな、そんなやつ笑」
俺が今ここで'その配信者、実は俺でした'なんて言えば、どうなるんだろう。
"天才ピアニスト"という肩書きを持ったアイドルとして活動すれば、あいつは戻って来てくれるだろうか
なぁ仁人、ちゃんと見てるか?
俺は今、こんな良いヤツらに囲まれて過ごしてる。
ピアノしかしてこなかった俺が、今は歌ってるなんて笑えるだろ?
俺の前から姿を消したあの日から、
俺はずっとお前を待ってるよ
お前が戻ってくるって,,_信じてる。
「なぁ仁人〜」
「んー?」
「お前の歌う理由って何?」
「なんだよ急に笑」
「いやぁ、なんとなく?」
「ん〜、理由,,かぁ…難しいな」
俺が歌う理由なんて分かってる
毅の才能に溺れないように毎日必死に練習して
その努力をお前が認めてくれるから
まだ隣にいていいんだって思える
歌う理由があるから続けられる
これはきっと、、自分のエゴだ。
「まぁ、自分のため…?みたいな?笑」
「なんで疑問形なんだよ笑」
「分かんねぇ笑そういう毅はどうなんよ」
「俺?俺は…お前のためかな」
「なんだよそれ笑」