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mtor
lprslp( リバ )
19日目
―――
rs 視点
「 らぴすおつかれ〜 今日のダンスめっちゃよかったぞ〜! 」
「 うぇ まじ!?やった〜 」
水を飲んでちらっとらぴちゃんの方をむく。
今は心音と楽しそうに話しているようだ。
心音がらぴちゃんの肩に触れて笑っていた。
その距離が、やけに近く見えた。
まあ、心音とらぴすはペアだし、仕方ない。
けど、胸がズキッと鳴った。
らぴちゃんの恋人は俺なのにっていう気持ちが、ふつふつと湧いてくる。
今にでもらぴちゃんのところに行って「らぴちゃんは俺の恋人だから」とか言いたい。けど、当然俺にそんなことを言える勇気はなく。
「 …… 」
水やら財布やらをカバンに入れて、先に帰ることにする。
「 みんな。俺、先帰るね 」
カバンを背負って、レッスン室を出ようとする。と、先程まで心音と話していたらぴちゃんが、急いで帰り支度をして俺の方に寄ってくる。
「 あっ待ってロゼ〜〜!! 」
正直、今は一緒に帰りたくなかった。
メンバーの心音と沢山話してて嫉妬したなんて言ったら、なんて思われるかわからないし。
でも俺はらぴちゃんを待っていた。
置いて帰るほどクズじゃない。
「 ふぅ、一緒に帰っていい? 」
「 いやもう一緒に帰ろうとしてんじゃん…笑 」
「 まあ、家一緒やし 」
それかららぴちゃんと今日疲れたねとか、心音が、とか。メルトが、とか。メンバーの名前が次々と耳に入り込む。
また、胸がズキッと鳴いた。
俺と話してる時より楽しかったらどうしよう、なんて。
そんなこと考えてる自分が嫌だった。
「 …っ 」
「 え、あ…ロゼ、?具合悪いん…? 」
「 ぁ、いや…なんでもない。帰ろらぴちゃん 」
「 ……、うん… 」
らぴちゃんは俺を心配してた。
けど、言えない。というより言いたくなかった。
それから、口数が減って静かになる。
聞こえるのは風の音や、足音。
家に着いた。
鍵を開けて、リビングに行く。
疲れたぁ〜、とらぴちゃんはソファに座り込んだ。
俺もすこし遅れてソファに座った。
「 で、ロゼ。 」
ぴくっと肩が跳ねる。
やめて、聞かないで。お願いだから、
「 なんか、隠してるよな 」
「 ……別に 」
「 嘘や。 」
ぎゅ、と強く俺の手を握って、本当のことを教えて。と目で聞いてくる。
「 ……や、ただ… 」
上手く言葉にできない。
変に思われたらどうしよう。
でも、なんか。言わなきゃ行けない雰囲気だった。
じっと目を見つめられる。逸らすこともできないから。
「 今日の、嫌だったなって…… 」
「 …今日の、? 」
らぴちゃんは頭にハテナを浮かべた。
「 しおんと、距離近かったでしょ 」
「 ……そっか。嫌やったんやな。 」
「 でもな、俺が帰るのはロゼのとこだけやで。 」
俺を優しく受け入れてくれた。
「 ……っ 」
「 正直に話してくれてありがとうな、ロゼ 」
頭を急に撫でられる。
うれしい、俺の心の中が少しだけ満たされたような気がした。
「 正直なところ、俺は嫉妬してくれて……うれしいで、? 」
「 だって、ロゼは俺のことをちゃんと好きでいてくれてるんやろ? 」
「 うれしい 」
にこっと微笑んでくれた。
その笑顔はとてもかわいく、愛おしくて。
「 らぴちゃん 」
「 好きだよ 」
指を絡めて、ちゅっとキスを落とした。
今思えば、こんなに心配しなくても良かったかもしれない。
だって、心音、心音以外のメンバーよりも、俺はらぴちゃんに触れてもらえるし、触れられるんだから。
「 俺は愛してる 」
「 それはずるいって、笑 」
「 俺も、愛してるよ 」
「 ふふっ、笑 ありがとーな、ロゼ 」
こんな笑顔、他のやつに向けないで。
……なんて、言えないけど。