テラーノベル
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…足に冷たい水がかかるのを感じた。
ああ、もう終わりなんだ。と安堵した。
ドイツ「…次は死ねるかな」
「さようなら」
…〜!
に…!
…だれ、誰かが呼んでる気がする…気のせいか…?
ニエム…
ニエムツィ…
何だ?
やっぱり、誰かが…俺を呼んでいる?
ニエムツィ!
ドイツ「はッ…ここは…」
ポーランド「あ、!生きてた…!」
ドイツ「…ポーランド」
嗚呼、まただ。
また、迷惑をかけてしまった。
ドイツ「…ごめ…ん、迷惑…かけ…て…」
ポーランド「全然迷惑じゃないよ」
ドイツ「また…死ねな、かった…」
ポーランド「ニエムツィは生きてるだけで十分だよ」
ドイツ「あり、がとう…」
ニエムツィが自殺未遂を繰り返すようになってから2年が経った。だけど、僕は何もできていない。ただ、鬱になったニエムツィのそばにいるだけ…
医者「ポーランドさん!」
何時もいっている病院から電話が掛かってきた。
ポーランド「何ですか?」
医者「ドイツさんが…また…」
「自殺未遂をしました」
ポーランド「…すぐ向かいます」
その後少ししたら、ニエムツィは目を覚ました。
ポーランド「じゃあ、そろそろ行くね」
ドイツ「嗚呼…」
その後も何度か自殺未遂を繰り返した。その度にニエムツィはやせ細って、声も枯れるようになっていった。ただ、いつ死ぬのかも分からないニエムツィが、ただ愛おしくてたまらなかった。
医者「ポーランドさん」
また、自殺未遂をした。近くの公園で首を吊っていたらしい。また、病院へ向かった。もう、ニエムツィは医者の人から殆ど見放されていて、僕しかいなかった。
ポーランド「ニエムツィ?」
ポーランド「ねえ…起きてよ…」
何度声をかけても返事がしない。聞いた話によると、ニエムツィは動けないらしく、外には出たらいけなくなっていた。
ドイツ「…あ”ッごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいッ…!!」
ポーランド「大丈夫、ニエムツィは何も悪くないよ」
ドイツ「ごめんなさい、ごめんなさいッ…」
たまらなくニエムツィのことが好きな…筈だった。
ポーランド「ごめんね…」
もう
ドイツ「なにも…悪く…ない…」
こんな事になるなら
ポーランド「今まで」
もう…辞めてしまおう
「ありがとう」
グサッ
ドイツ「あ…」
その場でニエムツィを刺した。その方が、ニエムツィにとっても僕にとっても一番いい方法だった。
ドイツ「ありがとう…」
その一言を最後に、目を覚まさなくなった。
終
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