初視聴の方は1話に注意書き、詳細などありますので、是非そちらからご覧ください🙇🏻♀️
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𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭𖤐 ̖́-
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r「……ぺいん?どうした?」
っ、
おかしい。
こんなやつに感情を動かされるなんておかしい。
そんなこと、あるわけ…っ
r「なに、どしたの。大丈夫?耳赤いな…熱あるんじゃない?」
p「っ、いやいや!大丈夫だって〜!」
p「ほらっ!元気ー!」
いつも通り、いつも通り……
平然を装って、少しやりすぎなくらい声を張った。
レダーに、この異常な程の胸の高鳴りに気づかれたくなかったから。
r「…ちょっと触るね。」
フワッ
p「なっ、っ…」
俺が仮面をしているため、首に手を当てて体温を診ている。
レダーの手から伝わる体温が、直接首から感じる。
なんだこれ、顔があつい。
ドクン、と1つ、心臓が脈を打った。
r「んー、ちょっと熱い…?やっぱ熱なんじゃ…………」
r「ごめん、ちょっと確認するね。」
そう言ってレダーが俺の仮面を取る。
r「__!」
r「ぺいん…」
p「っ、// なに…//」
r「…………ふーん?」
まずい、ばれた。
レダーは俺の顔をみて嬉しそうにした後、踵を返して口をひらいた。
r「ごめんなさい、ちょっと今日は屋台閉めまーす!」
「え!まだ買えてないんだけど!」
「まってまって、後ちょっとー!!」
r「あー、ごめんなさいね〜」
順番待ちをしていたであろう人達を軽くあしらった後、レダーは車を出し俺を乗せ、手際よく発進させた。
p「………………………………、」
レダーは左手で上手く車の操作をしながら、右手でナビを設定している。
r「人が心配してあげてるのに、何にそんな顔赤くしてんの〜?」
目的地の設定ができたのか、俺に言葉を投げかけた。
p「…、っ、ごめんなさい…」
だんだんと罪悪感が出てきて、レダーの方を向き謝った。
r「うん、まあ全然そんなこと思ってないけどね。かわいかったよ。」
p「!?//」
思ってもなかった言葉に驚いた。
r「また照れてるじゃーん笑」
p「う、うるさいっ!//」
まったく…
顔の熱さを和らげるように、ぱたぱたと顔を扇ぐ。
r「でもさ、なんで照れてたわけ?別になんもなかったでしょ?」
p「だって、レダーが…っ」
そこまで言って、反射的に口を閉じてしまった。
r「ん、おれが?なに?」
レダーは俺が焦らないように優しく接してくれる。
『信じてるからね。』
レダーが俺にしてくれるように、俺もレダーに、真っ直ぐに気持ちを伝えたいと思った。
p「…”信じてる”って、言ってくれたのが、嬉しくて……」
r「……!」
レダーはナビとは違う方向にウインカーを出し、そのまま道を曲がって行った。
住宅街だろうか。
家やアパートの建ち並ぶ道に出た。
そのまま道を進んでいき、細い路地に車を停車させた。
p「……?なに…?」
知らない場所できょろきょろと周りを見回していると、ふぅ、と横でレダーが一息つく。
r「ね、もう聞いちゃうけど、ぺいんは俺の事どう思ってくれてる?」
レダーのこと……
少し緊張したような面持ちで座るレダーを横目でみながら、これまでの数日のことを少し思い出す。
レダーは俺によくしてくれていると思う。
俺への話し方も触れ方も表情も、全部から大事にしてくれていることが伝わってくる。
じゃあ…俺の方はどうだろうか。
あれだけ強がって言えたことじゃないけど、正直、レダーに気持ちが傾いている。
「かわいい」って言われる度、触れられる度嬉しくなって、期待してしまっている。
__この気持ちを、「好き」という言葉以外でどう表せるだろうか。
r「…俺はね、ぺいんを拉致する前から、ずっとぺいんの事が気になってたんだ。」
r「好きだよ。ぺいん。」
俺達の嘘のような関係の中でできたその愛おしいくらいに甘い言葉を、
p「…おれもっ。」
“好きのキモチ”で溢れないように、ゆっくりと受け取った。
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前回もらったコメントが嬉しくてせっかくの三連休だったので書きましたー!
今回はあっまあまなお話です🫣💖
実は前回いいねも一気に多くしたんですが、即超えちゃってびっくりしました…👀
いつもありがとうございます🫶🏻️
感想とか、リクエストとか、ぜひコメントよろしくお願いします🙌🏻
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𝐍𝐞𝐱𝐭→❤︎868
コメント
2件
コメント失礼します 主様が書くこの関係性めちゃくちゃ好きです…っ!! rdさんの溺愛っぷりが溜まりません…!!