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あれ。今何時だ? 異様な熱感を覚え目を覚ました。身体がだるく、動けない。真っ暗だ。人体実験はもう終わったのか。それにしても暑いな。寝てる間に風邪でもひいたかな。……いや、僕はまだ眠っている。自分の姿を見て、驚愕した。
僕は、もともと着ていた寝巻きを脱がされ、白いコルセットと同じく白いガーターストッキング、ハイヒールを履いた状態で、縄で椅子に固定されていた。縄が上腕部に食い込んで痛い。陰部を覆い隠してくれるものは何もなく、恥ずかしさのあまり一刻も早く眼が覚めることを願った。悪夢を見やすいと山本くんも言っていたが、こんな屈辱的な無意識は耐えられない。あたりは暗く、何も見えなかった。しかし、暗闇から何者かの息遣いを感じる。一人や二人じゃない。目を凝らして暗闇を睨みつける。
突然、背後から手が伸びてきて僕の口元を強く押さえた。手袋でもしているのか真っ黒な指は、僕の粘膜を玩んだ。噛みついてやりたいが身体が弛緩しきっていてままならない。全身が総毛立つ思いだ。黒い手は徐々に増え、全身を蹂躙し始めた。首筋や背中を指でなぞられ、乳首をこねまわされ、太ももを撫でられ、身体がざわつく。性的な痺れが駆け抜ける感じが気持ちが悪い。黒い手はついに陰部にたどり着き、ゆっくりとそれをしごいた。
「う……」
指の突っ込まれた唇のすきまから呻き声が漏れる。誰かの人差し指が鈴口をつつき、とっさに腰を引いた。抵抗なんて無意味かもしれないが。
歯を食いしばり、無意識の拷問に耐えていると、ふっと手の感覚が消えた。僕を縛っていた縄がほどかれ、床に倒れこむ。……よかった、もう終わりだ。すぐに目は覚めるだろう。深くため息をついて、床の心地いい冷たさを味わった。ねっとりと湿った、熱い舌が背中を這うまでは。
「ひっ!」
小さく叫んでしまう。相変わらず何も見えないのに、確実に何かがいる。暗闇の中でうごめく何かは僕の身体を舐めまわした。一体なんだっていうんだ。僕はこんな人間なのか。潜在的に被虐願望を持つ変態だったっていうのか。もういやだ、助けてくれ……なにかが身体を這いずるたびに意識が遠のき、電流が走る。もう、とろけてしまいそうだ。身を任せた方が楽かもしれない。どうせこれは夢だ。ここは僕の夢だから、どんなに叫んでも助けは来ない。誰に見られているわけでもない。だったら、楽しんだ方がいい。
舌が陰茎を這った。生ぬるい快楽がせりあがってきた。とろりとした唾液に包まれ気持ちがいい。思考が失われていく。僕はなすがままのおもちゃだ。本来、なにかを受け入れる場所でない菊座を容赦なく解され、肉棒で貫かれた瞬間僕は絶頂した。理解の及ばない状況下で集団に身体を求められて全身をザーメンまみれにされる。暗闇から「オナニーしろ」と声が聞こえてきて、言われるがまま僕は自らを慰めた。きちんと射精できると、またご褒美がもらえるから。