自律思考固定砲台「庭の草木も緑が深くなっていますね
春も終わり近付く初夏の香りがします」
香りもするのか…凄いな
磯貝「たった一晩でえらくキュートになっちやつて…」
国木田「此れ一応…固定砲台…だよ…な…?」
自身を無くすな独歩
寺坂「何ダマされてんだよおまえら
全部あのタコが作ったプログラムだろ
愛想良くても機械は機械
どーせまた機械読まずに射撃すんだろポンコツ」
『寺坂!そんな言い方は無いだろう!!』
寺坂「本当の事だろ!」
自律思考固定砲台「……おっしゃる気持ちわかります寺坂さん
昨日までの私はそうでした
ポンコツ…そう言われても返す言葉がありません」
泣いてしまった…
片岡「あーあ泣かせた」
原「寺坂君が二次元の女の子泣かせちゃった」
寺坂「なんか誤解される言い方やめろ!!」
『ぶふっ』
寺坂「笑ってんじゃねえ!!」
竹林「いいじゃないか2D(にじげん)
Dを一つ失う所から女は始まる」
前原・岡島・杉野・国木田「竹林それおまえの初ゼリフだぞいいのか!?」
息ぴったりだな
自律思考固定砲台「でも皆さんご安心を
殺せんせーに諭されて…私は協調の大切さを学習しました
私の事を好きになって頂けるよう努力し皆さんの合意を得られるようになるまで…
私単独での暗殺は控える事にいたしました」
『成長したな自律思考固定砲台』
そう云って頭を撫でる
自律思考固定砲台「ありがとうございます恋花さん!!」
…可愛いな
殺せんせー「そういうわけで仲良くしてあげて下さい
ああもちろん先生は彼女に様々な改良を施しましたが彼女の殺意には一切手をつけていません」
ジャキ,と自律思考固定砲台が武器を出す
殺せんせー「先生を殺したいなら彼女はきっと心強い仲間になるはずですよ」
そして今日1日彼女と過ごした
彼女の名前は律に決まり殆どの生徒が彼女と仲良くした
『楽しかったか,律』
律「はい!!とても楽しかったです!!」
『そうか…ひとつお前に助言(アドバイス)をしよう』
くるり,と後ろを向き扉に向かい乍ら彼女に云う
『お前はお前だ
お前の意思を貫け』
律「…………!!」
私は其れだけ云って帰った
〜翌日〜
律「おはようございます皆さん」
…戻ってしまったか…
国木田「“生徒に危害を加えない”という契約だが…「今後は改良行為も危害と見なす」と云ってきた
お前等もだ
“彼女”を縛って壊れてもしたら賠償を請求するそうだ」
独歩に見られた
解せぬ
烏間「開発者(もちぬし)の意向だ
従うしかない」
『…開発者(もちぬし)とは厄介なものだな』
殺せんせー「親よりも生徒の気持ちを尊重したいんですがねぇ」
律「………攻撃準備を始めます
どうぞ授業に入って下さい殺せんせー」
また…始まるのか
あの1日続く迷惑な射撃が
!来る!
…でも出て来たのは花だった
『え…』
律「………花を作る約束をしていました」
律は話し始める
律「殺せんせーは私のボディーに…計985点の改良を施しました
そのほとんどは…開発者(マスター)が「暗殺に不必要」と判断し
削除・撤去・初期化してしまいましたが
学習したE組の状況から“私個人”は「協調能力」が暗殺に不可欠な要素と判断し消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました」
殺せんせー「…………素晴らしい
つまり“律”さんあなたは」
律「はい
私の意思で生みの親(マスター)に逆らいました」
私は静かに笑みを溢す
律「殺せんせー,こういった行動を“反抗期”と言うのですよね
“律”は悪い子でしょうか?」
『そんな事無いぞ“律”
中学3年生らしくて大いに結構だろう?先生』
殺せんせー「そうですね,恋花さん」
こうしてE組に1人の名前が増えた
此れからは此の31人で暗殺をするのか
…楽しみだな
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