テラーノベル
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僕は壊した。
関係を。
信頼を。
何もかも。
不便はなかった。
親は優しかったし、友達もいた。
彼女もいた。
笑った。
嬉しかった。
悲しかった。
でも全部、虚しかった。
嬉しいのに虚しい。
笑っているのに虚しい。
抱きしめられているのに虚しい。
胸の奥に空洞があった。
どれだけ詰め込んでも、
全部落ちていく。
虚しい。
虚しい。
虚しい。
感情はあったはずなのに、
全部薄かった。
全部軽かった。
全部、偽物みたいだった。
虚しさを消したかった。
だから壊した。
親を壊した。
友達を壊した。
彼女を壊した。
僕の世界を壊した。
でも――
虚しかった。
何もなくなった部屋で、
やっぱり虚しかった。
壊しても壊しても、
最後に残るのは虚しさだった。
高いビルの上。
夜景は綺麗だった。
それも虚しかった。
最後の一歩を踏み出す。
落ちながら思ったのは、
「これで虚しさが終わる」
という期待。
でも、
落ちても、
終わっても、
きっと虚しいままだ。
それが分かってしまった。
それでも――
虚しかった。
アドバイスがあればお願いします
今回もチャッピーに誤字などを修正してもらっています
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