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え投稿頻度バケモン 今回も終わり方好きだ…リスナーと一緒にエロ本見るはさすがにしぬ はるてぃーさんへの思いを言ってるところが特に好き🫶
風呂から出た俺__うたは、ソファに見覚えのあるスマホが目に入った。
「はるてぃーあいつスマホ忘れてんじゃん…」
また部屋に籠って作業をしているのか、気づく気配は無し。
__仕方ない、届けてあげるか。
「はるてぃー?ちょっと開けるよー?」
…鍵が閉まってる。
「はるてぃー?起きてる?」
返事は無い。
だけどガチャ、と音がして鍵が開いた。
「開けるからな?」
部屋のドアを開けると、はるてぃーが気分悪そうにドアに寄りかかって座っていた。
「はるてぃー!?」
「……ごめん、うたくん」
「どうした?気分悪いか?」
こちらを向いたはるてぃーは、だいぶ顔色が悪かった。
真っ青だ。
「……ごめん」
さっきからそれしか言わない。
「え、何?何があった?」
「…メールが、来た」
「はぁ…?」
メール?何、どゆこと?
不意に起動されたパソコンに目を向けると、一件のメールが目に入った。
それは差出人もわからない、不気味なもので…何より、メールの内容が
「…『見てるよ』…?」
またこういう系か…。
はるてぃーが俺の家に来てる事もバレてる…?
とにかく今は、はるてぃーの体調が先だよな。
「いい?はるてぃー。今日はもう寝よう。俺は大丈夫だから、一回寝て、明日話そ?」
「…わかった、ありがと」
この状況においてしっかり寝れるかは怪しいところだが、今できることはそれしかない。
体調を崩さないためにも、今日はひとまず早く寝ることが大切だ。
「はるてぃーの身の安全の為にも今日は俺この部屋で寝るわ。いいよな?ちゃんと戸締りもしてるし、窓も閉めてるから大丈夫だとは思うけど…」
「ごめん、ありがと…でも俺、やっぱうたくん心配だから俺は帰った方がいいと思う。」
「うるさい、泊めるって言ったんだから最後まで責任持って面倒見るよ。正直怖いけど。野郎二人だし大丈夫だろ」
「うたくん…まじ頼もしいわ」
はるてぃーの顔色が悪かったのは…きっと俺に迷惑を掛けたと思ったからなんだろうな。
(いいリーダーだよ、お前は)
だからこそ、お前が困ってたら助けるのが幼馴染…右腕としての責務だろうよ。
最悪、リスナーだったら家に招き入れるでもしりゃいい。
一緒にエロ本読んでやるよ。
そうして、はるてぃーは眠りについた。
俺は今夜__寝るつもりはない。
もちろん、いつどこで見られているか分からないはるてぃーに何か危険なことが無いようにだ。
ここが分かってる以上、侵入してくる可能性は無きにしも非ずだからな。
言っておくけど、はるてぃーに対して下心とか全く無いからな。
ただはるてぃーは…昔からの幼馴染で、俺たちの頼れるリーダーで。
自分よりも先に他人のことを一番に考える…悔しいけどめっちゃカッコいいやつ。
俺に夢を与えてくれたのも…はるてぃーなんだよな。
俺は一生はるてぃーに着いて行くって決めたから。
はるてぃーの良き右腕として、サポート出来るように頑張りたいな。
そしていつか、はるてぃーと俺と、メンバーと、ファンと…
みんなで、夢を叶えたい。
それぞれの『呪い』を背負った『仲間』たちと、みんなで遊びたい。
「…おやすみ。」