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笑う門には福来る
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わあ、ついに二人が結ばれたんですね…! 椅子が倒れた事故から始まった距離の近さが、そのまま告白に繋がる流れがすごく自然で、ドキドキしながら読みました。先輩が顔を真っ赤にしながら「もう無理かも」ってキスするシーン、可愛すぎます…。最後の「一生大切にする」という言葉にじんわり来ました。4話完結でしょうか? 続きがあったらぜひ読みたいです!
「なぁ、先輩今年受験生やろ!?」
「うん、そうだよ?」
「…うそやろ、」
「舜太に教えてもらうのが1番わかりやすい〜」
3年生の勇斗先輩。
この人は、入学式から俺に話しかけてくれてる人。
先輩は、いっつも俺に「勉強教えてー」なんて言う。
聞いては頷いたり、聞き返したりするけど、実際問題出したら分かってなさそうやし…
「俺1年やで…」
小さくため息を吐く。
先輩は、学校中で人気やし、モテるし…勉強教えてくれる人いると思うけどなぁ
「…先輩、俺以外の人に教えてもらう方がいいんじゃないですか?」
「やーだ、舜太がいい」
「う…」
3年と1年って相当な差やけどな
先輩曰く、3年の勉強は分かるけど1年の勉強が分かってないらしい。
1年は基礎のはずやと思うけど…
「舜太、可愛いなぁ」
「…はぁ、」
またや。
先輩は簡単に俺に「可愛い」なんて言う。
「うーん、、…」
ずっと前屈みに話をしていたせいか、体が痛くなって背伸びをした。
「うおっ」
その瞬間、椅子が後ろに倒れた。
「!?舜太!」
「舜太、大丈夫、?」
「…」
先輩に押し倒されたような図。
俺が床に寝て、先輩が上に乗ってる。
「はい…」
…いやぁ、 先輩やっぱかっこいいなあ…
俺が女の子やったら確実に惚れてるわぁ…
そう思いながら、近い距離の先輩の顔をまじまじと見つめる。
「…あのさ」
「…?」
「顔、そんな見るのやめてくんない…」
「あっ、すみません」
先輩、顔真っ赤なってる…?
「先輩、顔赤いですよ」
「…俺もう無理かも」
「え」
チュッ
「そんな顔で見つめられたら俺、無理だって」
今、?
俺が、先輩に、ちゅーされた…?
急に先輩にキスをされて、頭がおかしくなる。
「え、?」
「あのさ、俺入学式のときからずっと好きだった」
「…それって」
「舜太のこと。」
「…」
俺のことが好き、?
その言葉だけが、俺の心に引っかかってる。
「…ごめん、今退ける」
「…まって、」
「!」
「俺のこと、本当に好きなん…?」
「……うん」
「…実は、今も好き」
「……」
自分から聞いたくせに、黙り込む。
先輩の気持ちが本当やったなんて。それも今も。
「…ごめん」
「今日はこれで帰る」
「……先輩に、」
先輩の肩が揺れる。
「!」
「そんなこと言われたら、もっと意識しちゃうやん…」
「…もっと?」
「察して…」
素直になれない自分に嫌気が差す。
話しかけてくれたのが、嬉しくて。
勉強教えて、と言われたのもすごく嬉しかった。
だけど、先輩といると、自分の気持ちを素直に伝えられなくて。
「俺も、入学式のときから…」
「っ、!」
「うわっ」
先輩に両手で肩を掴まれる。
「舜太も、俺のこと好きなの?!」
「…言わない」
「なんで!?」
「…先輩からなんかないの」
「うぅ…」
少し沈黙が流れる。
「舜太、」
「好きです、付き合ってください。」
真っ直ぐな瞳。
先輩に手を差し出される。
「…はい」
「、!」
「よろしく、お願いします」
先輩に優しくハグをされる。
温かくて、大きい体。
「舜太、ありがとう…」
いつもは大きくて元気な声の先輩。
だけど今は、優しくて、小さい声。
「…俺のこと、大事にしてね」
「一生大切にする!」