今朝はやけに教室が騒がしい
なんだって転校生が来るんだとか
可愛い子がいい、かっこいい子がいいとかって盛り上がっている。
ガヤガヤとうるさくて気分が悪い
そんな所にちょうど来た担任に少し感謝だ
転校生がいる。と言った途端盛り上がる教室内
静かに。と皆に言って、転校生を呼んだ。
「初めまして。」
黄「本日より転校してきました。
黄です」
ガラガラと扉を開けて入ってきたのは、綺麗な金髪のTheイケメンって感じの人
陽キャって感じするなぁ
担任「あ〜…
席、赤の隣が空いてたな」
そうだった、最悪
どうしよ…
担任「赤ってのはそこの赤髪の…」
黄「ああ、あの方ですね」
「わかりました」
そう言って歩いてくる黄さん
手とか上げる必要なくて良かった、、
ありがとう先生
黄「えーっと」
「赤くん、よろしくね〜」
赤「……」
黄「?」
やっぱり声なんか出なくて、ぺこりとお辞儀をすることしか出来なかった。
もうきっと話しかけてくる事は無いだろうな。
放課後になって帰る支度をしていると、突然話しかけられた。
黄「ねえねえ」
「僕、まだ学校の中あんま分かってなくてさ。ざっとでいいから案内してくれませんか?」
首を振るだけでは答えられない質問だ
話すべきなのだろうか
死ぬほど勇気を振り絞れば話せない事は無い
もう、話すしか…
赤「ぉ、俺…よりもほかの…人に頼んだ方が、、、」
黄「え〜、僕は赤くんがいいな」
「お願い!」
「てか、やっと話してくれましたね!」
赤「ぁ、ごめっ……なさっ、、」
黄「いーよ、話すの苦手なんでしょ?」
赤 (頷)
「ぇと…暇だし大丈夫…ですけど、、」
黄「ほんと!?」
「ありがとう!」
断れないんだよなぁ…
久しぶりに喋った、動悸がする
泣きそうになるからあまり喋らないようにしてさっさと帰ろう…
どうせ明日以降話さないだろうから、、、
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