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リアムのモノが大きくて圧迫感がすごく苦しいけど、こすられる度に感度があがる。声を我慢できない。
「あっ、あっ…ふぅ」
そういえば家の中にラズールとゼノがいるんだったと、急いで両手で口を塞ぐ。それでもリアムの動きに合わせて声が出てしまう。
「んんっ!」
「おい、手をどかせ」
「…だっ…て、聞こえちゃう…」
「アイツらならいない。気を利かせて外に出てったよ。それに一応、部屋の周囲に結界を張ってある」
「ほんと…?」
「ああ。だから声を我慢するな。俺はフィーの声を聞きたい」
「でも…恥ずかしい」
「照れる必要はない。かわいいぞ」
「リアム…」
僕が笑って両手を伸ばすと、リアムが強く抱きしめてくれた。キスをしながら律動を再開する。
「ふ…んぅ」
「はあっ、好きだ」
「僕も好き…ん!」
懸命に舌を伸ばして、リアムの腰に足を絡めて密着する。そして快感を追うように、リアムの動きに合わせて僕も腰を動かす。
「フィー、出すぞ。全て受け取れ!」
「うんっ、ほしい。リアムの全部、ほしいよ」
「ぐっ…!」
リアムが大きく腰を引いて強く打ちつけた。ブルリと腰を震わせながら、奥へ奥へとすり付ける。
壊れちゃうんじゃないかと思うほどの強い力で腹の奥を突かれた僕は、目の前が一瞬真っ白になった。
「あ…あ…あ」
「フィー?大丈夫か?息をしろっ」
リアムに頬を軽く叩かれて、ようやくリアムと目を合わせる。大きく口を開けて息を吸う。でも頭の中が、まだぼんやりとしている。
リアムが僕のまぶたや頬や唇にキスをして、「ごめん、やり過ぎた」と謝った。
「…なにが?」
顔に触れる唇がくすぐったくて、目を細めながら聞く。
「優しくゆっくりとするつもりだったのに、フィーがかわいいしフィーの中が気持ちよくて止まらなかった」
「そんなの…僕だって同じだよ。気持ち…よかったよ…」
「そうか?でもおまえ、まだイッてないだろ」
「え?リアムと一緒に…」
「イッてない。出てないからな」
「え?」
「ほら、イかせてやるから、俺にしがみついてろ」
「え?待っ…ああっ!」
僕の制止の言葉よりも早く、リアムが腰を動かし始めた。
え?ウソでしょ?どうしてまた大きく硬くなってるの?それに敏感に尖ってる乳首と僕の股間のモノを、同時に触らないでよっ。
そんな抗議の声は、口から出る前にリアムの口の中に消えた。
僕はすぐに先端から白濁を出してしまった。ビクビクと跳ねる僕の腰を押さえつけ、リアムも熱い飛沫を僕の中に出す。二回目なのに、まだこんなに出るの?っていうくらい、それはもう、長く長く吐き出していた。
「なぁ、この赤い花のような痣、薄くなってないか?」
「…え?」
疲れてぐったりと横たわっている僕の腕を撫でて、リアムが聞いてきた。
言われて両腕を布団から出して見るけど、部屋が薄暗くてよくわからない。
リアムが天井に向けて右手を振ると、暗くしていた部屋の灯りが明るくなった。
「あ……ほんとだ」
「な?これって呪いが薄れてきたってことじゃないか?」
「そう…かな」
「フィーを抱いてる時に、治癒の魔法もかけてみたんだ。それが効いてるのかも」
「そんなことしてたの?ダメだよ…治ったばかりのリアムの体調が悪くなっちゃう」
「大丈夫だ。俺は兄上からもらった解毒薬のおかげで、すっかり体力も戻ってる」
リアムが笑って、僕の前髪を撫でつけ額に唇を寄せる。
僕の呪いを消そうと、魔法を使ってくれたことは嬉しい。でもそれくらいのことでは、呪いは消えない。確かに赤い痣が薄くなってはいるけど蔦のような黒い痣はそのままで、しかも全身が痛い。腰周りが怠くて重いのは、リアムと愛し合った証だ。それとは違う、全身の痛み。蔦のような黒い痣に見えない無数のトゲがあり、そのトゲに刺されているような痛みを感じる。そのせいで、身体を動かすことができない。
僕はバレないように痛みに耐えて、リアムの胸に顔を寄せた。
「どうした?」
「…疲れた…眠い」
「そうだな。今夜はこのまま寝ようか。おやすみフィー」
「うん…おやすみ」
リアムが僕を包むように抱きしめる。すぐに頭の上から規則正しい寝息が聞こえ始めた。
僕は少しだけ顔を上げて、伏せられた金色の長いまつ毛を見つめる。
「リアムも疲れてたんだね。身体に毒が残って体力も落ちてたし、長い距離を強行に移動したし。僕のために家まで用意してくれて…ありがとう」
僕の呟きに、少しだけまつ毛が震えた。だけど目を覚ますことはなく、そのまま眠り続けている。
僕は再びリアムの胸に顔を伏せると、目を閉じて痛みに耐えていた。
痛みには波があった。痛みが引いた時に少し眠り、痛くなったら起きてを繰り返していたけど、どうにも我慢できなくなる。
僕はリアムの腕からそっと抜け出すと、ベッドを降りて静かに歩き、部屋を出た。
窓からの月明かりを頼りによろよろと進み、玄関らしき扉から外に出る。夜空を仰ぎながら玄関前の階段を降りていると、背後から「足下に注意してください。危ないですよ」と声がした。