あれは、3〜4年前の話。…確か、暑い夏の話だったと思う
とても怖くて、今すぐ忘れたいと今でも思ってる話だ。
あの日、関東地方に住んでいた僕は九州へと向かった。何故かと言うと仲良い友達とお酒を飲みに行く約束が出来たからだ。
仲のいい友達は3人。A、B、C。僕をDとする4人組だ。Aはチームのリーダー的存在。Bはめっちゃ可愛い女の子。Cは頭のいい生徒会長の女の子。そして、みんなでお酒を飲み始めて…しばらく時間が経ち、0時までお酒飲んだり笑ったりした。そんな時、Aが
A『なー、今からみんなで肝試し行こうぜ』
B『肝試し?やだ…怖いよ〜』そういうと、Bは僕の腕にしがみついて胸を押し当ててきた。
実はと言うと、Bは僕の初恋の人で当時も片思いをしてた。なのですっごい嬉しかったんだが
凄く慌ててたし顔がにやけてた気がする。今思い出すと普通にちょっと気持ち悪いかもなw
まー、みんなそんなもんだろということで話を進めていく
僕『どこに行くんだよ?』
A『D君、いい質問です!○▽峠に向かおうと思います』
僕『は?○▽峠?星でも見に行くん?』
○▽峠とは、僕らが小学生の頃からの秘密基地で、星がよく見える所だった。
A『お前、高校の時に○▽峠に行った時のこと忘れたんか?』
あぁ、思い出した。高校の時に○▽峠に行った。その日は、少し奥に行ってみようかという話が出たんだ。だから森を抜けて、上へと向かった。
そうすると、小さな廃病院があったんだ。名前は…看板が剥がれてて良く読めなかった。柊××病院とか書いてあったか?覚えてないなぁ…
A『あそこに行こうぜ』
B『だからやだって、怖いもん』
僕の腕を握る力が強くなる。やめて欲しいものだ。嬉しいが意識しそうなのだ
A『D、ぶっちゃけ意識してるだろw』
僕『はぁ!?してねぇし!』
B『ほんとかな〜?』
とか言って、Bはもっと強く抱きついてきて
C『D君、少し興奮してるでしょw』
等と、この時の俺らは笑い会えた
だって、楽しかったから。
そして、この後Aの車で○▽峠に向かったのだ。車に乗ってる最中も、Bは俺の腕にしがみついて、胸を押し付けてきていた。
いつまでこの体制が続くんだろうか。そう思いながら降りた。やはり○▽峠は星がきれいで、周りを見渡して昔立てた廃病院への道がある所を探す
A『っと、あったあった。』
そう言い、Aがズカズカと中に入っていく。
僕らもそれに続くようにズカズカと入っていった。
…歩いて数分。そこには以前に増してボロっちく苔が生えた廃病院があった。
A『雰囲気あるな。』
B『だね…』
D『いつまでしがみつくんだよ』
B『怖いしいいじゃん!満更でもないんでしょ?』
そう言うと、腕じゃなくてBは抱っこ?するように全身で抱きついてきた。流石に恥ずかしかったし我慢もキツかったので少し離れてと言って、廃病院へと入った。
A『雰囲気あるな…』
そう言い、廃病院を探索して行くトコトコ通る。そうするとひとつのエレベーターがあった
B『電気通ってると思う?』
A『ねぇだろ。』
そういいAがボタンを押す。そうすると
チン…
と、音がなりドアが開いた
A『まじかよwwこんなとこでも電気通ってんのかww』
そういい、Aが入っていく
僕らも入って、ドアが閉まった
Aは4階のボタンを押す。どうやらここは地下3階建てのようだ。…しかし、エレベーターは下がっていく。地下…2地下…3階…
チン…
地下4階
…え?
A『な、なぁ。地下3階までしかねーんだよな…』
機会のバグかと思った。しかし表記は『地下4階』…雰囲気が違った。そして、奥にひとつ。
ドアの周りに鳥居と、御札の貼ってある病室
A『いかにも…だなッ!』そういうと、Aはその鳥居を壊し御札を引き裂いた。
…その瞬間だろうか?ドアから、コンコン…という音がなった…僕達は怖くなり、後ろに下がった
1歩、2歩。そうすると、ドアがコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンガチャガチャガチャガチャと大きな音が鳴った。やらかした、と思った。恐らくあれは壊して行けないものだったのだろう。
その時、端っこの方で『…呪々鬼憎之贄………』とか何とか、変な声で女がボソボソと言ってた。そいつが顔をあげた時、ゾッとした。そいつの顔はグチャグチャでまるで封印?のようなものを壊した俺達を睨みつけるような形相で近づいてきた。
僕は咄嗟にBの手を取ると走り出した。Aに大声で『逃げるぞ!!!』と行った。AもCも走り出した。…しかし、エレベーターに俺とBとCが乗り込んだ時。エレベーターが閉まり始めた
急いで開くボタンを押した…しかし、ドアは閉まり、Aは乗り込むことは出来ず俺達は入口のある1階に戻ってきた。
…ドアが開いた瞬間にこう聞こえた『コイツは貰っテいクゾ』…恐らく、Aはあのドアの先に連れてかれたのでは無いだろうか
その後俺達はあそこの近くのお寺の人に聞いて分かったことがある。あれは封印じゃなかった
あの病院は元々神社を取り壊して作ったものだった。それに起こった神様が病院を潰そうとしたらしいが、普段人が入れない『地下4階』というものを作ってそこに小さな神社を作ったらしい。
つまり、あの鳥居や御札は封印ではなく神様を祀って居たもの。それを壊したAは、連れてかれてしまったのだろう。
…その後僕は直ぐに関東に帰ろうとしたらBに告白されてBと付き合った。今は、Bと結婚し子供もいて、幸せな暮らしをしている。
しかし時々思い出すんだ。
あの時の、女の表情を…。
⚠このお話は全て”フィクション”です
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