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教皇が零の500体の受肉体を殲滅したその夜、神域の空気が急激に変わった。冷たく刺すような風が吹き、暗雲が渦巻く。教皇は疲労した体を本部へ戻すため、転移の準備を始めていたが、その瞬間、神域全体に不気味な声が響いた。
零: 「教皇よ……貴様は確かに私の500体の駒を滅ぼした。しかし、それがどうしたというのだ? 私はただの人間ではない。私が本当に生み出したのは “影” だ。」
零は受肉体にすべての魂を宿すだけではなく、倒された500体の魂から「神の影」という新たな存在を生み出していた。この存在は魂の集積体であり、零を媒介にして教皇の前に立ちはだかる。
零: 「全ての魂がここに集まり、神の影として甦ったのだ。この神域を超え、世界そのものを覆い尽くす存在に。」
神の影は、500体の戦闘能力を統合し、教皇の異能をも無効化する「霊的共鳴波」を放つ。教皇は初めて、異能ではなく純粋な知恵と肉体だけで戦う必要に迫られた。
疲弊した教皇は、それでも冷静さを失わない。神の影の圧倒的な力に押されつつも、彼の持つ戦略眼が光る。
教皇: 「零よ、貴様がどれほどの駒を並べようとも、それは一つの器に過ぎぬ。神の影が神たり得ぬ理由を教えてやろう。」
教皇は神の影の魂を一つずつ分離し始めた。これは異能というよりも、教皇が異能という力そのものを徹底的に研究した結果たどり着いた理論的な攻撃だった。神の影は分裂し、その力を徐々に失っていく。
しかし零にはまだ策があった。神の影が弱体化する中で、零は自身の肉体を用い、新たな神の受肉を試みる。「究極の受肉」と呼ばれるこの術式は、500体の魂を自身に融合させ、完璧な存在へと昇華するものだった。
零: 「教皇、お前がこの世に正義を求める限り、私はその裏で影を生み続ける。お前が“神”であるなら、私は“悪魔”としてこの世を支配してやる!」
零の体が変貌を遂げ、光と影が入り混じる恐ろしい姿に。神域全体が震え、崩壊寸前となる。
この異常事態に対応するため、教皇は最終手段として渋谷石動の融合体に連絡を取る。
渋谷石動は教皇の元に現れると、教皇の指示で自らの異能「オーバーライド」と「複製」を駆使し、零に挑むことを決意する。
渋谷石動: 「教皇さん、俺たちを“神域の処刑人”に選んでくれて感謝っす!さぁ、“神”も“悪魔”もまとめて裁いてやる!」
零と渋谷石動の戦いが始まり、その圧倒的な力が神域を焼き尽くしていく。