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「本能」っていう題名がめっちゃ合ってるなって思った! オメガバってやっぱいいわ😆😆1番好き‼️ Milleの言葉遣いとか書き方とか大人すぎて凄い👏✨ Ranが書くと子供っぽくなっちゃうから😣😣 あと、侑が怯えてるシーンがまじで最高だった💕💕性癖的にねぇ...😏😏 続きめっちゃ楽しみ‼️‼️
あ〜…まぁ、本能には抗えないもんなぁ にしてもこういう治侑もええなぁ…いつか書いてみよ笑 治!!!大丈夫よきっと!!また戻るから! 嫌われてると言うより怖いのかな…?侑が治が怖いって言うのと、Ωって言うことがバレたから…とか?? すげぇ妄想と解釈が思い浮かぶぜ🙄🙄🙄💕 続き楽しみ🫶💕
侑の身体が、一瞬にして熱を帯びた。全身の皮膚が粟立ち、内側から燃え上がるような感覚が襲う。口から漏れ出した甘い息は、自分の意志とは無関係に、空気に溶けていく。
「…っ、あ……っ」
侑は、その甘い香りが自分のフェロモンだと理解し、恐怖で体が硬直した。医務室の医者の言葉が頭をよぎる。
「ヒートが近づいている」
「抑制剤だけでは抑えきれない」。
まさか、こんな場所で、こんなタイミングで。
治の、優しかった手のひらが、侑の頭からゆっくりと離れていく。治の表情は、いつもの落ち着いた顔から一変していた。瞳孔が開き、わずかに震える唇は、何かを求めているようだった。
「…ツム、この匂い…」
治の声は、掠れて低かった。侑のオメガとしてのフェロモンが、アルファである治の本能を刺激している。
「…や、…サム、あかん…」
侑は、必死で治を突き放そうとしたが、身体に力が入らない。ヒートの波が押し寄せ、身体の芯まで痺れていく。
治は、侑の言葉が耳に入っていないかのように、一歩、また一歩と侑に近づいた。その瞳は、獲物を見つけた猛獣のようにギラついている。侑は、恐怖で呼吸が止まりそうになった。
「ツム…お前、オメガやったんか…」
治の声には、驚きと、抗えない本能が混ざり合っていた。侑は、その声を聞いて、絶望した。隠し通してきた自分の第二の性が、今、治に暴かれてしまった。
「…ち、ちゃう…!な、なんでもない…!」
侑はそう叫び、部室のドアに手を伸ばそうとした。しかし、その手は治に掴まれた。
「逃げんなや…!」
治の手に力がこもる。侑は、治の力が、いつもの優しさとは違う、荒々しいものになっていることに気づいた。
「…や 、サム、やめろ!」
侑が叫んでも、治は聞かない。治の理性のタガが外れていく。侑の甘いフェロモンが、治の五感を支配していた。
治は、侑の手首を掴んだまま、侑を壁に押し付けた。
「…ぁあ、ええ匂いや…ツムの、匂い…」
治は、恍惚とした表情で、侑の首筋に顔を埋めた。侑の身体が、ビクッと震える。治の吐息が、侑の肌をくすぐる。
「や、やめろ、サム…!苦しっ…、!」
侑は、治の胸を必死に叩いた。しかし、治は動じない。侑のフェロモンを深く吸い込み、もっと、もっとと求めるように、身体を擦り寄せてくる。
「…ツム、俺、我慢できへん…お前が…お前が欲しくて、たまらん…」
治の声は、もはや治のものではなかった。それは、純粋な、本能の声だった。
侑は、治の瞳に、自分を映し出す冷たい光ではなく、燃え盛る炎のような熱を感じた。その熱が、侑の心を溶かしていく。
(あかん…サムは、俺を、オメガとしてしか見てへん…)
そう思うと、侑は怖くて、悲しくて、涙が溢れてきた。
「やめろや…サム…」
侑は、もはや抵抗する気力も失い、ただ、治の行動を受け入れるしかなかった。
治は、侑の涙を気にすることなく、侑の顔を両手で包み込んだ。
「ツム…」
治はそう囁くと、侑の唇に、乱暴に自分の唇を重ねられた。それは、侑が今まで知っていた治の優しさとはかけ離れた、荒々しい、本能に支配されたキスだった。
侑は息を止め、ただその唇を受け入れることしかできない。治の舌が、侑の口内に侵入し、甘い熱を帯びたフェロモンを貪るように吸い上げた。
「…んっ…」
侑の身体は、治の行為に抗うどころか、逆に熱を帯びていく。身体の奥底から湧き上がる熱と、治のアルファとしての香りが混ざり合い、侑の理性を溶かしていく。
治は、侑の背中に腕を回し、さらに深くキスをした。侑のオメガとしての本能が、治のアルファとしての本能に強く惹きつけられる。それは、抗うことのできない、運命的な結びつきだった。
「…はぁ…はぁ…、」
息が苦しくなり、侑は治の胸を叩いた。治は、ゆっくりと唇を離し、侑の顔を見つめた。その瞳は、まだ濁ったままだ。
「…、サム…」
侑は、震える声で治の名前を呼んだ。治は、侑の頬に手を添え、優しく撫でた。
「…ツム…」
治は、再び侑の唇にキスをしようと顔を近づける。
目の前にいるのは、本能に支配された、自分をオメガとしてしか見ていないアルファだ。
侑は、残された最後の力を振り絞り、治を突き飛ばした。
「…やめろ…!俺のこと、道具みたいに扱わんといて!」
侑の叫び声に、治はハッと我に返った。
「…ツム…?」
治の瞳から、濁りが消えていく。治は、自分が侑にしたことに気づき、顔を青ざめさせた。
「…ご、ごめん…ツム…俺、俺…」
治は、混乱した表情で侑に手を伸ばそうとする。しかし、侑は治の手を払い除け、壁の隅まで後ずさった。
「…、触らんといて…」
侑の声は、震えていた。治は、その声に、自分が侑にどれだけ恐ろしいことをしたのかを痛感した。
「…ツム…違うんや…!俺は…俺は、お前のこと…」
治はそう言いながら、侑に近づこうとする。しかし、侑は恐怖に怯え、身体を震わせた。
「…来んといて!俺のこと、もう見んといて…!」
侑はそう叫び、部室を飛び出していった。
一人残された治は、その場に崩れ落ちた。自分の手を見つめ、震えが止まらない。
(俺は…俺は、ツムに…)
治は、侑の身体を傷つけていないことに安堵する一方で、侑の心を深く傷つけてしまったことに、どうしようもない後悔の念に駆られた。
侑は、ヒートの発作で動けない自分に、本能のまま襲いかかってきた治を、ただのアルファとしてしか見ることができなくなった。
そして、治もまた、侑のオメガとしてのフェロモンに支配され、侑を深く傷つけてしまった。
二人の間には、修復不可能な亀裂が走ったかのように思われた。
その日の夜、治は侑に謝罪のメッセージを送った。
『ツム、さっきはほんまにごめん。俺、どうかしてた。明日、ちゃんと話したい』
しかし、侑からの返信はなかった。
次の日、学校に行くと、侑は治を完全に無視した。
部活でも、侑は治のトスを打とうとせず、治から目を逸らし続けた。
「ツム、ちょっと話があるんやけど、、」
治がそう声をかけても、侑は無言で部室を出て行ってしまう。
侑は、治との間にできた距離を、さらに広げようとしているように見えた。
治は、そんな侑の態度に、絶望と、どうしようもない悲しみを感じていた。
(もう…俺のこと、嫌いになったんか…、?)
治は、侑が自分を拒絶した理由が分からなかった。ただ、侑が何かに怯えていることだけは、はっきりと感じ取れた。
(何でや…何でこんなことになったんや…)
治は、侑を傷つけたこと、そして侑に拒絶されたことに、深く苦しんでいた。
遅くなってごめんね〜😭
最近、用事とか色々大変で💦できるだけ早く投稿できるよう頑張ります!!