シマナオ様に会ってから数日がたった。
あの首飾りが家にあったときはびっくりしたけど、生活は続いている
今日は私、魔理沙と妖夢、早苗、聖さんの5人で寺巡りをすることになった
寺巡りなんてしたことがないからとても楽しみだ
「さてと、準備もそこそこにして行きますか!」
私が独り言を呟いていると、電話が鳴り始めた
ピリリリリリッ!
「ん?電話…聖さんからだ何か話すことあったっけ」
私は疑問に思いながらも電話に出た。
「もしもし?」
「もしもし?!」
聖さんは慌てた様子で言葉をつづった
「ごめんなさい!今日は急用で寺巡りに行けなくなったの」
急な事だった動揺を隠せなかったがまさか中止?と思いつつも聖さんに質問を投げかけた
「それって中止ってことですよね?」
「いいえ、代わりにパチュリーと言う人に行ってもらうことになったわ」
「パチュリー…さん…」
「そじゃあ、切るわね…!」
聖さんは慌てた様子で電話を切った
中止にならなくてよかったが、何か嫌な予感がな感じる
そう思いながらも私は家を出た
家を出てしばらくして…
「あ!霊夢さ〜ん!」
早苗が大きく手をふって出迎えてくれた。
魔理沙と妖夢も一緒だ。
その横には、聖さんが言っていたパチュリーさんが立っている
手には本を持っている
「怪談話…!電車の中で聞かせてくださいね…!」
早苗がズイッと顔を寄せてきた
苦笑いをして、パチュリーさんの前へ行く
「えっと…博麗霊夢です、今回はよろしくお願いします!」
「ええ、私はパチュリー・ノーレッジよ」
パチュリーさんは柔らかい笑顔を見せると、地図を広げた
その地図には廻るお寺に赤い丸がついている
「さて、そろそろ時間だし、行くか?」
「みょんね!まずは…ここからみょんね」
妖夢が地図の真ん中にある寺を指さした
この街では一番大きい神社らしい
「さすがに寺巡りでは怪異に会わないわよね?」
「さすがにな!お寺って神聖な場所だろ?大丈夫だって!」
魔理沙が明るい笑顔を見せて私の背中をバシッと叩く
叩く力が強すぎて倒れそうになったが何とかこらえた
「そろそろ行きましょうか」
そう言って、駅へ淡々と歩いていく
パチュリーさんの後ろ姿はとても神々しく見えた
「パチュリーさんって、何だかかっこいいわよね」
パチュリーさんには聞こえるか聞こえないぐらいの声で私は魔理沙たちに話しかける
誰よりも早く、早苗が反応した
「ですよね!さすが先生ですよ〜!パチュリーさんに憧れてるんです!」
「先生って…学校の先生でもやってるみょんか?」
妖夢が頭をひねりながら早苗を見た
早苗はそれはそれは誇らしそうに胸をドンと叩いてパチュリーさんの事を話してくれた。
「はい!先生は怪異の研究をしているすごい方なんです!」
目を輝かせながら早苗は答える
そうこうしているうちに、私達は電車に乗り込んだ
目まぐるしく変わる景色に、ワクワクしながら窓の外を見渡す
みんなもこころなしかニヤニヤしている
楽しみなのだろう
「みんな…知ってるか…?」
魔理沙がみんなを見回しながら言った。
パチュリーさんは首をひねって、魔理沙の方をみる
妖夢や早苗も魔理沙を見つめる。
魔理沙の事だから怖い話をするのだろうと窓の外を見つめ続けた
「きさらぎ駅って知ってるか?」
「きさらぎ駅…ですか?」
早苗が顎に手を当て魔理沙を見た
魔理沙は面白そうにみんなをもう一度見回した
「きさらぎ駅はな、地図には乗っていない幻の駅何だ」
「幻…ですか〜むぅ…怪談要素がありませんよ!」
早苗が起こったように魔理沙を見つめた
「その駅に迷い込んだやつは…一生出られないらしいぜ」
魔理沙のその一言で周りがシンと静まり返った
早苗は目を輝かせながらウンウンとうなずいている
「あ、みなさん着きましたよ」
パチュリーが窓の外を眺めながら言ったとても大きな寺だった
寺巡りをしてしばらく……
「ふぅ…あ、もう夜か…楽しかったわね」
「だな!早く電車に乗るぞ〜!」
魔理沙が電車の方へ走っていく
早苗はメモばかり取っていた。覗いてみると、文字でびっしりだった
「うわぁ…何をメモしてるのよ?」
「もちろん魔理沙さんの怪談話ですよ!!」
魔理沙の話だけでここまでメモを埋められるとは…
恐るべしオカルト好き
私は早苗の変なところに感心してしまった
そして、電車に乗ってしばらく…
「あれ?もうつくはずなんだけどな〜?」
魔理沙がうなりながら腕時計を見た
たしかにそうだいつもなら十分でつくはずなのに今日は二十分ほど掛かっている
私も気になり、あたりを見回す…
乗客は私達を合わせて十人。全員下を向いている
「あ!スピードが落ちてるみょんよ?駅についたみょんね…」
妖夢がはっと息を吐き出す
「とりあえず、降りてみる?」
皆がコクリとうなずいた。
早苗はこの状況にワクワクしているようだ。
パチュリーさんもこころなしか嬉しそうだ
その駅は全体的に薄暗く、とてもオンボロだった
「きさらぎ駅?」
パチュリーさんがこの駅の名前であろう言葉を言った。
その名前には聞き覚えがある
「もしかして……!都市伝説の…?!」
早苗がうつ向き、プルプルと小刻みに震えている
やっぱりさすがのオカルト好きでも怖いのだろうか?
「最高じゃないですか!探索をしましょう!」
「だ、だな…と言っても…時刻表もねぇしな」
魔理沙と早苗が腕を組み、考えていると……
「なら、警察に迎えに来てもらうみょん!」
妖夢が携帯を持ってみんなを見回す
「いいえ、それは多分出来ないわ」
パチュリーは、すぐさま妖夢の考えを否定した
妖夢もその理由がわからないらしい。
私はその理由がすぐわかったそう。それは……
「幻の駅と言われる場所に警察が来てもらえると思う?」
あたりがしん…と静まり返る
「…聖さんを呼ぶ?」
「…線路を歩いて帰るのが無難ですよね?」
早苗が線路を見つめながら言った
それには皆賛成して、線路を歩いて帰ることになった
ザッザッザッ…
みんなの歩く足音だけが聞こえる中、後ろから声が聞こえた
「おーい線路を歩くのは危ないよ」
「え?!」
皆が驚いた様子で後ろを見た。
そこには片足のないおじいさんが立っていたしばらく見つめていると、消えてしまった
「…おお!幽霊さんですね!まさか本当に見れるなんて!」
早苗が、おじいさんの幽霊?がいた場所に一目散に走っていこうとしたが、パチュリーに引き止められた
私達は引き続き線路を進むことにした。
しばらく進むと…
ドンドン…シャンシャン…
太鼓の音が聞こえてきた。
その音はドンドン近づいてきてるようだった。
しばらく歩くと
トンネルの前についた
トンネルの名前は伊佐貫トンネルという名前だった
「伊佐貫?そんなトンネル聞いたことないけれど…」
パチュリーがトンネルを見つめながら言った
皆がゴクリと生唾を飲む。
「行きましょう…!」
意を決したように早苗が力強くうなずいた。
皆も覚悟が決まったらしい
トンネルを抜けるまでは二十分ほどかかった。
「!そうだわ!聖に迎え火を炊いてもらいましょう」
「迎え火……みょんか?」
妖夢がうなりながら答えた
パチュリーさんによると、聖さんにある神社の前で迎え火を炊いてもらい、私達がどこかにある神社へ行くというものだった
さっそく聖さんに電話をかける。
聖さんは快く了承してくれた。
「どこかにある神社……場所はわかってないのよね?」
「そうね…」
パチュリーさんは森の奥を見つめ続けていた
シャンシャン…ドンドン…
太鼓の音がどんどん近づいてきていた。
「なんか…嫌な予感がするぜ…」
「走るみょん!」
背後にはおびただしい数の気配があった。
私達は全速力でただ走った。
「!あれが鳥居ね!」
目の前には大きな鳥居が見えた。
しばらくすると、鳥居が光り輝き始めた。
「みんな!行くわよ!」
最後にもう一度、みんなを見渡すと、鳥居に入った。
目を開けると、そこは聖さんの神社だった。
私達は無事に帰れたのだ
おわかりいただけただろうか?
途中から早苗が一言も声を発さないことに…
早苗は、果たして無事に帰ってこれたのだろうか?
その時の私達は気づいていない。早苗が疾走したことに
数日……
「いきなり呼び出してごめんなさいね」
パチュリーは前を向いたまま振り向こうとしない
そこにいるのはパチュリー、魔理沙、妖夢の3人だけだ
「早苗はオカルトが好きなただの大学生だったわ。」
パチュリーが淡々と話し始めた
「よくオカルトの情報交換もしてたわ。」
「突然の早苗の失踪に…あなた達が関係しているのなら……どうか協力して頂戴」
パチュリーがうつ向き淡々と話す。
早苗が失踪して、とても悲しいのだろう
「…前な、聖さんに霊夢には守護霊がついてるって行ってたんだ」
「それは、守護霊なんて生易しいものじゃない…そんな気がするんだ」
魔理沙がパチュリーを見つめながら言った。
「わかるみょんか?」
妖夢が魔理沙を心配そうに見つめた
私はまだ知らなかった。
早苗が失踪したことに……
結論
チャットに帰ります
コメント
8件
ゑゑゑゑゑゑ!? 早苗ぇぇぇぇ!!!!!