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先生「今日はまだ授業はしないよ」
先生「自己紹介をしよう!」
先生「一人一人番号で呼ぶから前に来て」
先生「1番!」
そういって、クラス50人の番号を読み上げる。
一人一人、好きな食べ物、誕生日、頑張りたいこと、過去のこと。
好きなことを語っていく。
そして、今度はるぅとくんと番。
自信にあるように、胸を張って歩いている。
るぅと「僕はるぅとです!」
るぅと「音楽をやっています」
るぅと「ピアノが結構得意です!」
るぅと「たくさん話かけてくださいね」
るぅと「お菓子が大好きです笑」
生徒「可愛い〜!笑」
るぅと「ありがとうございます笑」
恥ずかしそうに、顔を赤らめて頭をかいている。
まぁ確かにこの顔を見れば、可愛いと思うのもわからなくもないけれど。
先生「18番!」
そして、俺の番になる。
番号自体は名前順ではなく成績順。
つまり、クラスの中で、学年の中で俺の順位は18位。
るぅとくんとは、15点差。
まぁ、これより上に行くことはないだろう。
席から離れて、黒板の前に出る。
俺にはあいにく話す事はない。
先生「お願いします」
莉犬「えっと、…」
莉犬「莉犬です、よろしく」
先生「好きな食べ物はなにかな?」
中々口を開かない生徒にはこうして先生が声をかけて援助してくれる。
莉犬「好きなのは…ラーメンかなぁ」
先生「他に何か話せる事はある?」
先生「皆気になっていると思うんだ」
莉犬「ないです別に、」
先生「お誕生日は?」
莉犬「5月24日…です」
先生「うん!ありがとう」
先生「じゃあ、次の子いいかな?」
俺の番が終わる。
目線を下にして、席に戻る。
動悸と震えが全く治らない。
緊張していたからだろうか。
莉犬「はぁっ…ふぅ、」
るぅと「莉犬、莉犬」
るぅと「大丈夫…ではないよね、」
るぅと「そろそろ行こう」
るぅと「先生にはもう許可頂いてるから」
莉犬「やっ、…」
るぅと「やじゃないでしょ、やじゃ笑」
莉犬「ううぅ、…」
るぅと「ほらおいでね」
俺の手を繋いで、少しずつ保健室に近づいていく。
るぅと「莉犬?少し休憩しようか」
るぅと「疲れちゃったね、」
るぅと「お水持ってくれば良かったね、」
莉犬「いぃ…あるく、」
るぅと「えぇ、…」
るぅと「無茶だってぇ…笑笑」
るぅと「あ、待って階段は使わない方が…」
莉犬「痛い…」
るぅと「あぁもう、…」
莉犬「ひっぐぅ、…けほっけほ、」
るぅと「先生ッ!先生ッ!」
先生「そこでどうしたの?」
先生「君ッ…!!」
職員室の前だっのだ勇逸の救いだろうか。
先生「大丈夫かッ!」
先生「顔色が悪いな…」
先生「先生を呼んでこよう」
先生「少し見ていてくれッ…!」
先生「他の先生も呼んでこようッ」
るぅと「ありがとうございます!」
莉犬「けぼっ、げほっげほ…はぁッ」
さとみ「2人どうした?」
さとみ「莉犬か、顔色悪いな…」
さとみ「何があった?」
るぅと「朝から少し体調が悪くて…」
るぅと「緊張もあって…」
さとみ「なるほどね、」
さとみ「俺抱っこするからさ、ついてきて」
るぅと「あ、はい」
さとみ「軽いねぇ莉犬は」
さとみ「熱はなさそう…気持ち的なやつかな」
莉犬「さぁ…ちゃ…」
保健医「話は聞いたよ」
保健医「連れてきてくれてありがとう」
保健医「流石元保健長」
さとみ「同室なやつなものでね」
さとみ「こんなの朝飯前」
さとみ「近かったし」
先生「ありがとう、さとみくん」
先生「君もね」
るぅと「るぅとです、こちらこそ」
先生「こっちの子は?一年生だよね」
るぅと「莉犬です、A組の」
先生「わかった、ありがとう」
莉犬「はぁっ、ふぅ、」
保健医「呼吸だよ莉犬くん」
保健医「息を吐くことを意識しよう」
保健医「吸いすぎちゃいけない」
莉犬「はぁっ、はぁ、」
莉犬「はぁ…はぁ、」
保健医「頑張ったね」
るぅと「莉犬?もう帰りたい?」
るぅと「どのみちすぐ終わるけど…」
莉犬「いやぁッ」
るぅと「もうさっきからそればっかり…」
さとみ「イヤイヤ期か?笑」
保健医「こら!いじめないの」
さとみ「はいはい笑」
莉犬「すーすー、…」
るぅと「あれ、寝ちゃった」
先生「帰ったらどうかな?」
先生「特に注意する事はないからさ」
先生「ね?」
さとみ「それもそうだな」
さとみ「よし、帰ろうぜ」
さとみ「ほい、莉犬連れてくぜ〜」
息がしやすくなって眠気が襲う。
緊張していたからなのか昨日はよく寝れなかったものだったから。
体が宙に浮いている。
あぁ、誰かが俺を抱いているのだろうか。
嫌だ、みんなのところに行きたい。
みんなみたいに、授業を受けたい。
変な目で見られたくない。
もう、あの生活になんて戻りたくないんだ…
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