第34話 「重なる暗雲」
「さぁ、食べなさい」
父親からの連絡を受けた三時間後。
レストラン街の一角で、夏実は父親と向かいあっていた。
仕事が終わったと同時に合流したらしく、サラリーマンである父親はスーツ姿だ。
テーブルには、大皿に盛られたクリームソース系のパスタに、小さめのピザが数種類乗っている。
「……ありがとう。いただきます」
夏実が手を伸ばすと、父親も「いただきます」と呟いて料理に手を付け始めた。
「注文しすぎたか?」
「ううん、大丈夫じゃないかな……最近運動も結構してるし」
「バスケットボールのサークルに入っているんだったか?」
「うん。部活と違って身体動かすのが目的だから、適度に運動できて健康的だよ」
(ほんとは、高校のとき部活もやってみたかったんだけどね……)
高校時代、夏実は帰宅部だった。
運動神経は良かったので、運動部に入りたいと考えていたのだ*********************
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