この作品はいかがでしたか?
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コメント
7件
めためた好きだす
好きですわ
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
この作品はnmnm、捏造小説です。
実在する方、キャラクターがいます。
ご本人様とは全くの無関係です。
晒し、荒らし、誹謗中傷はご遠慮下さい
苦手な方は自衛をお願いします。
もう一度言います。
この小説は捏造で、二次創作です。
ルールを守ってお読み下さい。
題材曲:おかえり /Tani yuuki曲
衝動書きです。
歪な点があるとは思いますがそこはご愛嬌…
見にくかったらすいません
離れた場所で苦しむ彼女を救えずただ待ち続けるだけの虚しい姿が書きたかった()
今日もある大陸では大雨である大陸では快晴
気まぐれのように各地で色を変える空の下
ある者はアジト周辺で。
ある者は病院のベッドで。
同じ水色のペンダントを握りしめあの日の思い出を紡ぐ。
まだこの街が目覚めて間も無い時刻。
やはりALLINのメンバーもまだ起きている人が少ないようでアジト周辺には安城以外の姿は見当たらない。
空は快晴で雲ひとつも見当たらず太陽の光が眩しい。
そんな中安城はその太陽に隠れるかのようにしてアジトの日陰でお気に入りの車のボンネットに座り水色のペンダントの中に埋め込まれている1つの写真を撫で、ため息を1つ
「ゆきんこ…まだかな…」
写真に写っている彼女は幸せそうに笑っている。
彼女がこの街を飛び立って早4・5ヶ月くらいだろうかしかしこの彼にとってはその1ヶ月も1年間のように長く寂しい。
それほど彼女との生活は濃いものだった。
彼女がいなくなって楽しい生活は今やただの面白みのない生活となっていて、
時には会えない虚しさが心を苦しめ会いたいという気持ちが頭を支配する。
それでも彼は投げ出さず彼女を待ち続ける。
いつかまた一緒に笑いあって馬鹿みたいにふざけるそんな日が来るのを待って。彼女が笑いながらここに戻ってくることを信じて。
今まであってきた男性の中で特別輝いていたのが彼だった。
いつも明るくて彼がいる時は何故かいつも空は晴れていたと思う。
眩しくて眩しくて。いつも彼は光ってた。
彼とその周りの仲間がいなきゃ僕はこんな気持ちになんてならない…
今思えば不思議なんだ
なんであの時声をかけてくれたの?
どうしてあの時仲間に誘ってくれたの?
恩返ししてもしきれない程の愛を彼らは僕に大量にくれた。
日本に帰国するってきっちゃんに言ったその後から何故か彼は素っ気なくなって、寂しくて悲しくて、僕のワガママなのにきっちゃんはそんな僕の気持ちに素直に応えてくれた。
今のきっちゃんはどんな気持ちなんだろう。
あの時の僕みたいになってるのかな、それとももっとしょげていたり…
そう思うとふふっと微笑んでしまう。
「……会いたいのだ…」
早く治して会いに行きたい。
帰ったら彼らと何をしようかな、強盗?大型でもいいな。
今まで交じ合うことなんてなかった黒市民という世界に手を伸ばしてくれたのは2人と一緒にダークヒーローの仲間として遊びたい。
これまでの僕の我儘を応えてくれた彼らに次は私が我儘に応える番だから。
そう思うと早く帰りたくて堪らなかった。
ピーピーっとベッドサイドモニタが赤いランプを光らして緊急を知らせる。
その途端胸が苦しくなって
息が途切れ途切れになる。
「はッ、はッ…」
嫌だ。嫌だ。
まだ。まだッ
まだ彼らに会いたい
周りで医者たちがザワザワと煩い。
ああ、こんなんじゃない。
あっちではね、もっと煩いんだよ
みんな騒いではしゃいで……
ぼやぁっと彼らの笑う姿が見える。
そして目が重くなるでも寝ちゃだめ。
最期まで抗うんだ…
雪は目を閉じるその時まで水色のペンダントをぎゅっと握りしめた。
生まれた日から長くは生きられなくて、それに気づいた時は泣き叫んだ。
それを伝えた時きっちゃんは泣いてくれた。白井さんはそんなの比にならないほど大泣きしてくれた。
周りには名前も知らない医者しかいない。
大好きな彼らはここには居ない。
いっそ死ぬなら、死んでしまうのならもう一度だけ心を満たしたい。
もう一度声が聞きたい。会いたい。
彼らにあって心を満たしたい。
何も分からない僕に手を伸ばしてくれた
だから僕も彼らに付いて行こうって思ったんだ。
だからここでくたばっちゃだめ
まだお礼を言えてない。
まだ”ありがとう”って言ってない。
「成功、約束された将来、明るさが失われることはない」
そう、帰国前ろぎあさんから言われた言葉を思い出して
さらに雪は強くペンダントを握りしめる。
まだ、約束は果たせてない。
帰ってきっちゃんの伝えたかったことを聞くんだ
帰ってみんなでまた犯罪をするまで
絶対に希望は捨てない…
そう頭の中で叫び続けながら必死に苦しみに耐える。
すると
いつの間にか煩かったモニタのアラームは鳴り止んでいて医者たちは何故か驚いた様子でこちらを見る。
ダメだよ。まだ。
まだダメ
まだ、僕はあの街に帰らなきゃ行けないんだから。
帰ってまた3人で笑い合うまで…
同時刻。
安城はふと空を見る。
「ゆきんこ、今どうしてんのかな…」
あれから数分ここに居るがまだ人は少ない。
「病院で元気に走り回ってるんじゃない?」
ふと後ろから声がしてそちらを見れば白い犬の白井さんが居た。
「おはよ」
小さくそう言って白井さんは安城の隣に立つ。
「そうかな…」
「そうだよ。あのゆきんこだからね」
そう言えばふはっと笑って安城はペンダントを見つめる
「そうっすね…ゆきんこだから大丈夫か!」
心のモヤモヤが吹っ切れた訳では無いが少し安心した。
やはり最期まで彼女を見守っていた彼には勝てない。
そうしてまた当たりを2人はぼーっと見る。
特に何も会話がなくて静かな時間が過ぎる。
「最近起きてくるメンバー少ないね…」
「……」
静かな空気に白井さんはポツリそう言って当たりを見回す。
あれから数ヶ月。やはりギャングも毎日犯罪すると飽きてしまうのかこの静けさも最近では当たり前に近い。
「ゆきんこが帰ってくる時までには元に戻さないとッスね…」
安城は呟きに近い返しをしてボンネットから立ち上がりアジトの玄関に向かう。
その姿に白井はふっと微笑み彼の背中を追う
「そうだね…」
彼女が戻ってくるまでそれまで俺たちでこの居場所を守らなきゃね。
安城はゆきんこのヒーローだからなだから俺も安城と一緒に守るよ
仲間に囲まれて笑う彼女の姿が見れるまで_
俺たちは待ってるよ。