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今日、目の前に現れたのは

蝶々だった、見た目からして、きっと

ジャコウアゲハだろう。


ジャコウアゲハが羽を動かす度に、粉が舞って、街が輝いているように見えた。

輝く街は、まるで星のように、満月のように、ずっと輝いていた。

ジャコウアゲハの隣には、ケープペンギンがいた。関係性は分からないけど、とても綺麗で、愛おしかった。


蝶々は僕に気づいたわけでもなく、ケープペンギンに気づいたわけでもなく、ただただ風任せのように飛んでいき、次第に消えていった。

ケープペンギンは、僕と目があった瞬間、夜のいう名の海に、潜って消えていった。


そうして僕はまた、眠くなっていった。

布団に入り、また眠りにつくと、昨日と同じ夢を見た。

猫は、またこちらを見ていた、今日はジッと見ているだけだった。僕は次第にそれが怖くなって、一歩後ろに下がった、すると猫は、シャーッ!と威嚇をしてきた。


またそこで夢から覚めた。



いつも通り学校に行くと、彩がいた。

あの告白をオッケーしたのか分からなくて、モヤモヤして、怖くて、話しかけられなかった。

すると、

「天兎くん」

そう声をかけられた。

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