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明治元年(1868年)12月5日
月が出て外は昼より寒くなった蝦夷地の冬の夜…
原田左之助は酒を飲み過ぎて山崎烝と島田魁に連れられ、坂本龍馬も同様に土方歳三の肩に手をやりふらふらと歩く…
土方の部屋につき、
坂本龍馬は布団に飛び込む
そして龍馬はうつ伏せになり、
横にいる土方と話す
坂本龍馬「土方はん…わしは…おまんの弱音を聞きたい…」
土方歳三「何言ってやがる」
坂本龍馬「おまん、わしを頼った事無いじゃろ?」
土方歳三「はぁ…ある、頼った事はあるから、お前じゃなきゃ…あそこまで言えなかった…もう分かったなら寝ろ」
坂本龍馬「……え…?いつじゃ!」
土方歳三「……外で二人きりで話ただろ?あれは…俺のせいっぱいの本音だ…」
龍馬は少し黙り、優しく微笑みながら
坂本龍馬「そうかえ」
土方歳三「だから、寝ろ」
と顔を赤くする土方
坂本龍馬「寝れないぜよ」
と大っぴらに横たわる
土方歳三「結海はもう、寝てるぞ」
坂本龍馬「まことかえ!w」
と笑う龍馬
土方歳三「寝ろ」
坂本龍馬「なぁ、土方はん」
土方を呼ぶ応答無し
坂本龍馬「聞いてや」
土方歳三「うるさい…」
とあくびする土方
坂本龍馬「さっき寝とっじゃ無いかえ、結海の膝で」
土方歳三「うるせぇ」
坂本龍馬「あぁ…そう来ますか…」
土方歳三「う”っ!何だ!うるさいな!」
石の上にも龍馬
土方歳三「どけろ!」
坂本龍馬「ん〜嫌じゃ」
と笑顔で答える龍馬
土方歳三「寝ろ、ガキじゃあるまいし」
坂本龍馬「分かとっる、そこまで言うやったら寝るじゃき」
土方歳三「近い!」
と呆れたような声で言い
土方歳三「………はぁ…」
と諦め寝る事に
次の日
朝、島田魁と山崎烝で朝食を作っていた
そして土方、龍馬、結海はと言うと
結海、土方、龍馬、という感じで寝てたのもあり、土方は2人に挟まれ寝れずにいた…
藤村結海「おはよう…ございます…」
坂本龍馬「おまん、まだ眠たそうじゃなw」
と笑う龍馬
藤村結海「当たり前でしょう…何時まで起きてたと思ってるの…」
原田左之助「朝はほとんど静かだな、結海は」
藤村結海「え?何?うるさくしてほしいの?………朝からは無理だね…眠いし…」
原田左之助「うるさくしなくていいよw」
と優しく笑う
坂本龍馬「あれ…?土方はん…何か…土方はんも眠たそうじゃな」
と結海の後ろに立ってた土方に問う
土方歳三「てめぇらのせいで寝れなかったんだ、こっちはよう…」
坂本龍馬「どいてじゃ!わし…何かしたかえ?」
土方歳三「……2人に挟められたら寝れる訳ねぇだろ」
島田魁は結海を見て
島田魁「あ、ご飯、食べますか?」
藤村結海「食べる〜!」
さっきまで眠たそうにしてたとは思えないぐらい元気よく返事をする結海
原田左之助「朝から元気だなぁ…w」
藤村結海「え?元気?当たり前じゃん!w」
土方歳三「ふっ…元気だな…」
と笑い結海を見る土方を見た結海の目からなぜか涙が流れる…
藤村結海「……あれ…?何でだろう…?おかしいなぁ〜w何か…いきなり過ぎじゃん…」
と泣きながら笑う結海を見た土方はそっと抱きしめる
土方歳三「………悪かったな…お前にここまでやらせちまって…」
そして坂本龍馬も立ち上がり2人を抱きしめる…
土方歳三「何でお前も来んだよ」
と鼻で笑いながら受け入れる土方
坂本龍馬「良いじゃないか」
静かに言う…
そんな2人を見た結海は満面の笑みで2人の頬に手をやり
藤村結海「良いなw」
と笑う
山崎烝は結海を遠くから見て呟く
山崎烝「………藤村くん…」
島田魁「藤村くんは強い人だ」
と山崎の横にいた島田魁が言う
山崎烝「あぁ」
静かに分かってると言う感じで言い
原田が立ち上がり結海の元へ行き、
結海の頭を撫でる…
藤村結海「ふぇ?!え…あ…原田さん…?」
原田左之助「結海は本当にすぐ、変な声出すなw」
藤村結海「原田さんがいきなり…撫でるからじゃん…」
と顔を真っ赤にして照れてる結海
原田左之助「それは悪かったなぁ〜」
と結海の反応は楽しんでる原田
藤村結海「もう!」
と怒るが笑ってる結海に対し
山崎烝「そろそろ飯、食べません?」
原田左之助「そうだな!」
坂本龍馬「腹減ったのう…」
土方は結海に向かい
土方歳三「大丈夫か?」
と問う
藤村結海「え…?ん!大丈夫…」
坂本龍馬「いやぁ…いきなりびっくりしたぜよ」
と笑う龍馬に対し
藤村結海「自分でもびっくりしましたよ!もぅ言わないで下さいよ〜」
と笑う
坂本龍馬「すまん、すまんw」
と笑い皆で朝食を食べ結海が口を開く
藤村結海「あ…土方さん!自分、行きたいところがあるんですが…その…ダメ、ですか?」
土方歳三「どこだ?」
藤村結海「海です!」
原田左之助「海だと!こんな寒い日に…」
藤村結海「入るわけじゃないよ!」
土方歳三「当たり前だ…そんなん死んじまう、何しに行くんだ?」
藤村結海「海を見に行こうかと」
土方歳三「見に?」
龍馬は思い出したかのように口を開く
坂本龍馬「あ…そうじゃそうじゃ、海じゃ、おまんと海見に行こうかと思っちょったんぜよ」
土方歳三「海…まぁ、帰るついでだ、海見に行くか…」
坂本龍馬「まことかえ?!」
土方歳三「誠だ」
藤村結海「…よし!行こう、食べ終わったら、皆行くよね?」
と皆の顔を見る
原田左之助「俺も行こうかな…寒そうだがw 」
島田魁「じゃあ…私も…」
藤村結海「やったー!山崎さんは?皆行くよ?」
と来いよアピールをする結海を見て
山崎烝「………では…行こう」
藤村結海「やったー!龍馬!皆来るって!」
坂本龍馬「ほんなら…とびきり綺麗な海を見せちゃる、後悔させんぜよw」
と笑い朝食を食べ終わり、海へ向かう一同
藤村結海「こっち、こっち!」
と子供みたいにはしゃぐ結海
坂本龍馬「綺麗じゃ!じゃろ?」
と振り返り後ろにいる4人に声をかける
山崎烝「……そう…ですね…これは、京では見れない景色だ…」
島田魁「………こんなに海が綺麗だとわ…」
原田左之助「雪が…輝いてる…」
と見とれ
坂本龍馬「じゃろ?綺麗じゃろ?なぁ?土方はん」
土方歳三「あぁ…戦をしてたら気づかなかったな…」
藤村結海「うん」
と短く優しく返事をする
坂本龍馬「なぁ…土方はん…この海が綺麗なわけ、知っとるかえ?」
土方歳三「…何だ?」
坂本龍馬「この地の人間が一つ一つの命を大事にして感謝をしとるからじゃ」
土方歳三「人間は皆同じじゃないのか」
坂本龍馬「違うぜよ!蝦夷の者達が命を大事にし、感謝をするからじゃ!」
土方歳三「結海の悪知恵か?」
藤村結海「悪知恵じゃないですよ〜本当だもん、アイヌの人達はちゃんとこの地の全てに感謝をする、そんな優しく頭のいい民族何ですよ、あ…アイヌって言うのは蝦夷の人達ね」
土方歳三「……会ってみたいな、優しく頭のいい民族に…」
坂本龍馬「今度、会ってるかえ?!なぁ!結海!良いじゃろ?」
藤村結海「いいね!会いたい!」
坂本龍馬「わしが言うたき、必ずやるぜよ」
藤村結海「うん!約束!」
土方歳三「あぁ…」
原田左之助「土方さん、そろそろ出ます」
土方歳三「あぁ、そうだな、行くか」
と振り返りと同時に風が吹く…
藤村結海「……あ…未来…帰るみたいだわ、ごめん、龍馬…」
風が彼女の姿を隠し、皆の前から消した
坂本龍馬「わしは…おまんが好きじゃ…」
その言葉を土方は静かに聞いていた…
原田左之助「結海っ!」
島田魁「………未来…ですか…」
山崎は沈黙のまま風に吹かれ空を見上げる
土方歳三「………俺らも帰るぞ」
坂本龍馬「………あぁ」
そして船へ向かう一同…
龍馬と並び歩く土方が龍馬にポツリと呟く
土方歳三「俺は…藤村歳真として生きる…」
坂本龍馬「…っ!え?…」
そう言い船へ乗り京都へ向かう…
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