大森、PAROMONYスーツに戻り、ピシッと司会者席にて立っている。
大森「えー、長らく、取り乱した姿を晒し、お目汚ししてしまったこと、大変申し訳なく思います。なんと言いましても、今回で、ラスト。本当の本当に最後になります。それでは、最新作のこの作品、『breakfast』のご紹介です。」
作品紹介動画が流れる。
一同、拍手。
大森「ありがとうございます。あー、本当に終わる、良かった! それでは、登場してもらいましょう! お待たせ! 長かったね!」
元貴「どんだけ待たせんだよ。」
ひろぱ「もうフルーツ入んねぇ。」
涼ちゃん「めちゃくちゃ食べてたもんね、ひろぱ。」
口々に何か言いながら、『breakfast』の三人衆が上手より中央へと歩いてくる。
大森「…ん? あ、忘れてた、ごめん。えー、作品に対する、皆様からのコメントです。どうぞ。 」
100作品、おめでとうございます‼︎✨
どれにしようかどれも良い…と思いなが ら、最新のこちらで..読み終わったあと にすんごく爽やかな気持ちになって、 あ一頑張れる!ってなったので…☺️
その後の3人での生活はどんな感じな のでしょうか?(センシティブ含め笑)
あとがきインタビューでの続編の方は… どんな感じなのかしら…楽しみです!
(いちり さん)
100作品おめでとうございます!!!
まずブレイクファーストは七瀬さんに出会えた物語、、、だった気がします。MV要素がいっぱいあってもとぱが涼ちゃんLoveすぎて大好きです。
ほんとに言葉にできないです、、少し 3人の記憶に入りたいです。とても、、、とにかく、、大好きです愛してます
(ちょも さん)
大森「最後まで、熱いメッセージを本当にありがとうございました。…なんか、すぐ終わっちゃいそうなんだけど、どうする? 先、質問いく? なんか喋る?」
元貴「え? だって早く終わりたいんじゃないの? もういいんじゃない? 充分やってきたよ、お前。お前っていうか俺。」
ひろぱ「そうそう、俺ら早く帰って、3Pの準備しないとだから。」
涼ちゃん「3Pって何? ゲームの話?」
元貴・ひろぱ「そうそう。(投げやりに)」
大森「…よく分かんないけど、じゃあ質問いきましょっか。」
Q.涼ちゃんへの質問です。イタチとネコはなんだかわかった?
(かの さん)
涼ちゃん「え? 猫ちゃんとイタチって、アレ? 風磨くんが飼ってる、ペット?」
元貴「…もうやべーよな、ここまで引っ張ると。」
ひろぱ「ちょっと殴りたくなってきたもん、俺。」
涼ちゃん「なんだよ、違うの? じゃあなんなのか教えてよ。」
元貴「…まぁちゃんとしたやつは続編でやってもらうとして。…あのねぇ、俺たちは男同士だけど、セックスがしたいわけ。そーなると、突っ込む側と突っ込まれる側があんのね。突っ込む方がタチ、突っ込まれる方がネコ。そういう呼び方があんの。タチとネコってのは、セックスの役割の名前なの。わかった?」
涼ちゃん、固まったまま言葉も出ない。
ひろぱ「だめだ、涼ちゃん固まっちゃった。」
涼ちゃん「………どっち?」
元貴・ひろぱ「え?」
涼ちゃん「二人は…どっち?」
元貴・ひろぱ「タチ。」
涼ちゃん「…じゃあ、もしかしなくても、僕、猫ちゃん?」
二人が頷く。
涼ちゃん「………そっかぁー………。そっ………かぁ………。」
元貴「涼ちゃん壊れちゃった?」
ひろぱ「大丈夫、俺らが優しくしてあげるから。」
涼ちゃん「…ちゃんと、優しく教えてね。」
元貴・ひろぱ「え………!」
ひろぱ「…涼ちゃん!!」
涼ちゃん「…はい。」
元貴「帰ろ、今すぐ帰ろ! 5歳児じゃなくなったこのチャンスに早くヤろ!」
涼ちゃん「でも、多分これ、パロモニー限定だよ。向こうに帰ったら多分また5歳児に逆戻りだよ。」
元貴「サイアク!」
ひろぱ「じゃあいいや、もうここでヤろ!」
円卓から、賛否の野次が飛ぶ。
元貴「うるさい! お前らに俺らの気持ちがわかるか!」
ひろぱ「9話もやってきて、ずっとこんなんだったんだぞ! すんなりヤッてる奴らはすっこんでろ!」
大森「なんかこの二人の目が血走ってて怖いので、次いきます。」
Q.元貴くんへの質問です。涼ちゃんの本当のファーストキスは元貴くん?
(かの さん)
元貴「あ、これすっごいセンシティブな質問。」
ひろぱ「俺らにとってはね。」
涼ちゃん「どういうこと?」
元貴「涼ちゃんの誕生日に、寝込みを襲ったキスなら、俺、若井の順にしたから、俺がファーストキスになる。」
ひろぱ「だってこいつが『出会った順な。』とか言って勝手にするから。でも、涼ちゃんがハッキリ意識してた時のキスってんなら、俺がキッチンで
『練習させてよ。』(イケボ)
ってやったのが、ファーストキスとも言えるよな。」
元貴「いやまぁ、俺でしょ。」
ひろぱ「涼ちゃん的には、俺だね。」
涼ちゃん「どっちでもいいよ。」
元貴・ひろぱ「よくない。」
涼ちゃん「だって、これからもずっといっぱいするじゃん。初めてよりも、そっちの方が大事だよ。」
元貴「涼ちゃん…。」
ひろぱ「5歳児じゃない…。」
元貴「このままの涼ちゃんお持ち帰りしてぇ。」
ひろぱ「テイクアウトさせてくれよ〜…。」
Q.ひろぱくんに質問です。目黒くんの家で何を話した?
(かの さん)
ひろぱ「あー!これもいい質問だ!」
元貴「なんで?」
ひろぱ「breakfastの続編を考えてる時に、ここの話から始めようと思ってるんだって!」
涼ちゃん「誰が?」
ひろぱ「…まぁいいじゃん。だから、あんまり詳しくは話せないけど、えーと、蓮くんと亮平くんの出逢いとか、涼ちゃんと遊園地行くことになった経緯とか、後はタチの流儀とか、そんなん。」
元貴「ふーん。俺も似たようなもんだな。ニノ先生と、キチクとの馴れ初めとか、いかに相手をネコに堕とし込むかって話したな。」
涼ちゃん「…二人ともすごい話してたんだね…。」
元貴「涼ちゃんの為なんだよ?」
ひろぱ「そうそう、俺ら、涼ちゃんに負担かけたくないからね。」
涼ちゃん「あ、ありがとう…?」
大森「…えーとぉ、まじで終わっちゃったんだけど、どうする? 続編への意気込みとか、やっとく?」
元貴「はい、えー、涼ちゃんが5歳児から抜け出せることがわかったので、早いとこあっちの世界でもセンシティブの方向に向かわせたいと思います。」
ひろぱ「まあ、このぽやんとした可愛さもいいんだけど、そこを失わさず、いかに夜の方で妖艶さを出せるようになるか、俺たちの腕の見せ所だと考えてます。やったります!」
涼ちゃん「…なんかもう、最近、センシティブな話しかしてないんだなってことがわかって、ちょっと色んな意味でドキドキですけど、でも、うん。二人のこと大好きだし、最終話でも、僕も…まあちょっと…自分からセンシティブに片足踏み入れちゃったところもあるので…」
元貴「ん? どこで?」
ひろぱ「そんなんあった?」
涼ちゃん「…まあまあ、いいじゃん。」
大森「実家で二人に襲われそうになったあと、自家発電してたよコイツ。」
涼ちゃん「ちょっと!!」
元貴「え?! マジ?!」
ひろぱ「おいおいおいおい最高かよ。 」
元貴「どこが5歳児なんだよお前! めちゃくちゃエロいやん!」
涼ちゃん「最悪だよぉ…。」
元貴「というわけで、エロエロな涼ちゃんを堪能しに、帰ることにします。めっちゃ楽しみ。」
ひろぱ「早くパロモニー終わらせて、なるはやで続編に取り掛かってもらわないとな!」
涼ちゃん「もう…はい…なんか、色々とよろしくお願いします…。」
二人に手を引かれて、顔を真っ赤にした涼ちゃんと三人で下手へとはけていく。
舞台の照明が暗く落ちて、大森にスポットライトが当たる。
大森「劇場!!」
一同、笑う。
大森「…失礼、やってみたかっただけです。これまで長らくのお付き合い、本当にありがとうございました。ここで、作者からのコメントを最後にご紹介したいと思います。」
みなさま、盛大なおふざけへのご参加、本当にありがとうございました。
そして、お前が始めた物語だろ、なのに、途中で飽きちゃって申し訳ありませんでした。だってこんなに長くなるとは思わなかった。
このPAROMONYだけではなく、全ての投稿へのコメント、そしていいね、本当に嬉しく思っていますし、励みにもなっています。元々、自分の『好き』『読みたい』を形にして、どうせなら皆さんと『これいいよね』と言い合って楽しみたい、そんな気持ちから、ここでの作品創りに邁進してきました。
あれ、なんか終わりみたいになってますが、これからももちろん、どんどん作品を書いていきたいと思っていますし、皆さまの目に留まれば嬉しいな、とも思っております。
とにかく、ここまで続けてこられたのは、間違いなく皆さまが私と同じものをおそらくは楽しんで見てくれるからです。本当に幸せなことです。
長くなりましたが、これまでにありがとう、これからもよろしくお願いします、このことだけですね。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
(七瀬)
大森「…はい、熱いようで薄っぺらいメッセージでしたね、ありがとうございました。それではみなさん、これにて、第一回PAROMONY、終演とさせていただきます。長らくのお付き合い、本当にありがとうございました。足元にお気をつけてお帰りください。」
深々とお辞儀をする大森。
会場一同、割れんばかりの拍手で大森を讃える。
大森も下手へはけて、舞台は真っ暗に。円卓の演者たちも、客席に頭を下げたり手を振ったりしながら、舞台裏へとはけていく。
客席の灯りが点いて、人々が帰り支度を進める。
大森『あーーーーーマぁジで疲れた。これさぁ、さっき第一回とか言ったけど、二回目もあるわけ? 無いでしょ? 流石に。もうだいぶ飽きてたもん。絶対しれっと無かったことにするよね、アイツ。』
大森のマイクが入っており、舞台裏の声が客席に響く。
大森『………え? マイク? あ、やべ。………みんな、ばいばあーい!!』
マイクがブチっと切れて、会場は真っ暗に。
PAROMONY 終演