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お餅
27
「俺が…死んだ…?」
流れる紅葉の景色が場違いに輝いている
車掌さんからの死の宣告、俺はその唐突さに目を見開いた
「はい。トラックとの衝突で。」
車掌さんは冷静に死因を告げた
あぁ……確かに俺はトラックと衝突した
轢かれた時の記憶が鮮明に蘇る、だけど受け止める事は出来なかった
そんな時、列車内にあった黒電話がなった
「はい。こちら思い出列車です。」
車掌さんは俺の混乱を外目に電話に出た
「はい、彼ならいますが…は?…え?ちょっとまっ一一」
電話が切れた、車掌さんが戻ってきて
「…ちょっと。窓を開けても?」
「え?あっ、はい…」
車掌さんはすぐ側の窓を開けると…
「スゥ…手違いってどうゆう事だよ!死んでないのに連れてくんなァ!!!」
「…え?」
車掌さんは息を切らしながら、説明を始めた
「結論から申し上げますと、お客様は死んでいませんでした」
「でも俺、轢かれましたよね?」
「確かに轢かれはしましたが、意識不明の重体で留まってます。
つまり、お客様は生死をさまよっているだけで死んではおりません。」
俺は死んでなかった…のか…
「これは完全にこちらの責任です。すぐに人間界に戻します。」
車掌さんは急いで俺を帰す準備をしようとしたが…俺は
「…もう、いいです、死んでも」
「……は?」
コメント
1件
うわ、第3話めっちゃ面白かったです…!車掌さんが窓から絶叫するシーン、思わず笑っちゃいましたけど、その後の「…もう、いいです、死んでも」で空気が一変してゾクッとしました。主人公、生き返れるのに拒否するってどういう心境なんだろう。続きが気になりすぎます…!