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天樹
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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜2nd season
第4章 『学びの場は謎だらけ?』
〜謎に包まれた失踪事件〜
第2話 証拠と供述
『貴方は誰なの?』
『俺の名前は律。まぁまぁ、俺が誰かなんてどうでもいいじゃん。まぁ、ざっくり言うと、あんたと同じだよ。探偵の麻里衣。』
『私と同じということは、つまりこの失踪事件について探ってると。』
『俺の場合は単独だけどね。失踪事件なんて面白いじゃん。』
『…。』
(掴めない態度、のらりくらりとした言動
読めないわね……。)
『主様、こんな得体もしれない人のことを信用しない方が…。』
『…それはそうね。でも、貴方の考えも気になるわ。』
『主様…。』
(警戒はしておくけどね。大丈夫よ。ベリアン。)
私はソファに座るように手招きする。
『貴方の話を聞かせて頂戴。』
『話が早くて助かるよ。』
『生徒会長が怪しいと思ってる…その理由は何なのかしら。』
『理由は3つある。1つ目、彼女のあの白い肌。美しい見た目の容姿。それなのに犯人からは狙われてない。実行犯だからだと思わない?2つ目、貴族の中でも上級貴族だから。お金で物を言わせるのが得意そうな顔してるだろ?3つ目、生徒からの人気が高い。生徒会長ってだけで箔が付くだろ。そんな生徒会長が怪しいと思うのは必然だろ。』
『……。』
(律というこの人、頭は冴えるのね。私とは違った頭脳の持ち主だわ。)
『貴方の見解は分かった。でも…私は仕事としてここに来てる。証拠がない限り、彼女は疑わない。もし、彼女が怪しいなら供述を聞くし、私のこの異能で、嘘か誠か、見抜けばいい。』
私は眼帯に触れる。
『へぇ、あんたも異能の持ち主なんだ。』
『あんたも?』
俺は首元の襟を引っ張る。
『っ!!』
『おっと、目を合わせるんじゃねぇ。この瞳を見たやつは一定時間俺の言うことしか聞かねぇからな。』
『私とは違う異能ね。』
『へぇ、怖がらねぇか。』
『えぇ。そっち側にはなりたくないの。人とは違うだけで生まれただけで貶すような人とは。』
『…おいあんた。黙って聞いてたが主様に対して態度がでけぇな。敬語はどうした。』
ボスキはギロリと律さんを睨む。
『俺は信用した相手にしか敬語は使わねぇんだ。文句あるのか?』
『チッ。』
『ボスキ。落ち着いて。それで、貴方の目的は?』
『この失踪事件の謎を解くことだ。美しい女を何日も失踪させるなんて許せねぇだろ?』
『利害関係一致。という訳ね。分かったわ。』
私は席を立ち、律さんに手を差しのべる。
『この事件を一緒に解決しましょう。』
『あぁ。よろしく。麻里衣。』
その日の夜――。
学生の寮
『ミルキーさんと同じ部屋なのね。よろしくね。』
『うん!同じクラスで寮も同じだなんて最高!ねぇねぇ、せっかくだし女子会でもしない?』
『ふふ、朝早いのに寝坊しちゃうわよ?』
『えぇ〜麻里衣ちゃん堅いなぁ。』
『よく言われるわ……。』
『ねぇねぇ、お願い!』
ウルウルとした目で見つめられる。
その目は妹の百合菜を連想させた。
『…仕方ないわね。少しだけよ。』
『わーい!』
テーブルにお菓子と飲み物を出して夜更かしする。
一方その頃――。
ローズ・ウッドアカデミー 廊下
『主様は今頃大丈夫でしょうか…。』
『心配し過ぎだよ、ベリアン。主様にはユーハン君がついてるし、主様も充分強いから。』
『それはそうですが……。』
『とにかく私達は主様に言われたことを遂行しよう。律さんはバスティン君とボスキ君と同じスカイシノグロッサム寮だし、何かあれば連絡してくれることになっている。』
ベリアン、ルカス、ミヤジ年長者組は夜の見回りと称して立ち入り禁止の部屋の周りを警備することに。
『今のところ怪しい生徒はいないようだ。』
『あぁ。夜に出入りするのは禁止されてるからかもしれないけど、誰がいるか分からないからね。』
一方その頃――
『…転校生の2人、麻里衣さんと百合菜さんね。ふふっ。美しいわ…。ねぇ、貴方もそう思わない?グルーア。』
『リリナ様には及びません。貴方の美しさは天下無双です。』
『ふふ、お上手ね。でもね。1部の生徒には…彼女に惹かれてる子もいるのよ。』
グサッ!!
私は彼女の顔にナイフを刺す。
『彼女の絶望した顔……より美しいと思わない?彼女はどうすれば……絶望するのかしら。』
『その麻里衣には妹がいます。その妹を利用すればよろしいかと。あるいは……。麻里衣の近くにいるアリアン・ミルキーという女子生徒。貴方には及びませんが美しいですから。その女子生徒を獲物にすれば…。』
『クスッ。面白いことを考えるのね。流石私の側近ね。では…。』
私は薔薇を1輪手に取り、花弁を口にする。
ブチッ!ブチッ!
『綺麗な薔薇を花を枯らせるために……毒を撒きましょうか。』
次の日――。
『麻里衣さん、お迎えに上がりました。』
『ふわぁ…おはよう、ユーハン。ちょっとまっててね。今ミルキーさんが来るから。』
『ふふ、すっかり仲良しになりましたね。』
『えぇ。この世界で歳も近くてこんなに話しやすい友達は初めてよ。百合菜も友達出来たかしら。』
ネクロダリア寮にて。
『起きなさい百合菜!』
『んぁ?お姉ちゃん?』
『私は貴方のお姉ちゃんじゃないわ!』
掛け布団を剥がし叩き起す。
『いたぁ!』
この子は同じ寮の同室になったジュアー・サノアちゃん。
『寝坊して遅刻したら連帯責任なのよ。ほら、早く支度して。髪やってあげるから。』
『やっぱりお姉ちゃんだ…ふわぁぁ。』
『全く……世話のやける。』
私は百合菜の髪を梳く。
各教室
ネクロダリア寮
『ふわぁぁ…。おはよぉろの、らむり…。』
『おはようございます!眠そうですね……。』
『夜更かししてたんですか?』
『えっと…。』
私は席に座る。
『ロノくん、ラムリくん、聞いてよ。この子夜遅くまで起きてたのよ。夜更かしするなんてローズ・ウッドアカデミーの生徒が聞いて呆れるわ。』
『あはは、そんなことしてたんですか……。』
(なんかこの人麻里衣さんみたいだな…世話焼きというか。面倒見がいいというか。)
シャドウリリー寮
『おはよう、フルーレ君。』
『おはようございます、ベレンさん。』
『よく寝れたかな?』
『えぇ、まぁ、同じ部屋の人とは緊張してあまり良く喋れなかったですけどね…。』
『あはは、それは大変だったね。でも聴いて、今日の3時間目は裁縫の授業だって。フルーレくん、頑張って率先して話しかけてみなよ。』
『が、頑張ります!』
ブラッドローズ寮
『主様がいないと退屈です。』
『それは俺もっすよ……あーあ。同じクラスなら良かったのに…。』
『フフ、アモン君、今日のどこかで合同授業があるそうです。私達はナイトヴァイオレット寮と剣術ですよ。楽しみですね。』
『ということは麻里衣さんに会えるっすね。 』
『フフ、私はユーハンさんと手合わせするのが楽しみです。』
ナイトヴァイオレット寮
『おはようございます、麻里衣さん。今日も美しいですね。』
『モーリスさん、おはようございます。』
『おい、モーリス。気安く話しかけるなよ。麻里衣さんに。』
『なんだよ、ロロシア。お前もまさか…。』
と、割って入ってきたのロロシア・ブルアンという男子生徒。
『麻里衣さん。貴方は薔薇のように美しい方だ。今度俺の屋敷に招待しよう。』
チュッと私の手を取り、キスをした。
『きゃっ。麻里衣ちゃんったら罪な子!このクラスで女子人気ナンバーワンとナンバーツーの2人を惚れさせるなんて。』
『へ、変な言い方しないの…もう…/// 』
『……。』
スカイシノグロッサム
『なぁ、ボスキ。俺と剣術で勝負しろよ。』
『うるせぇ、話しかけんな。』
『釣れねぇなぁ。そっちのお前は? 』
『ふん…。』
『はぁ、つまんねぇの。あ、そうだ。ラトに挑んだらやってくれんのか?』
『俺に聞くんじゃねぇよ。まぁラトならやってくれるだろ。あいつは戦闘狂だしな。』
『へぇ、いいこと聞いた。早速決闘挑むか。』
『そういえばこの学園では何かを決める時は決闘をするんだったな。』
『あぁ。まぁ、こいつの場合決闘というより殺し合いになりそうだが。』
1時間目 保健体育
移動教室の為、教科書と筆箱を持ち、教室に向かう。
『あ、いけない。私筆箱忘れてきた……。』
『じゃあ私も一緒に戻るわよ。』
『平気平気、近いから。』
(リストに乗ってるミルキーさんを1人にする訳にはいかないわ。)
『ユーハン、ついていってあげて。』
『かしこまりました。』
ユーハンは彼女の後を追いかける。
私は先に移動教室に向かおうと廊下を歩いてた時、突然横から手を引かれる。
グイッ!
『きゃぁ!』
『ふふ、やっと二人きりですね。』
『る、ルカス……!?』
空き部屋にルカスに誘い込まれ、ソファに座らされる。
ぎゅっ。
後ろから抱きしめられ、距離が近くなる。
『ちょ、ルカス…こんなとこ見られたら…』
『ふふ、私ずっと会いたかったんですよ?今は教師と生徒ですから気軽に会いにもいけなくて……。』
ルカスの吐息が耳元にかかる。
『んっ。授業に遅れるから…ルカス、離して…』
『ふふ、いけませんよ、麻里衣さん。今はルカス先生。と、呼んでください♡』
『っ…。』
数分後。
『遅かったけど大丈夫だった?』
『ちょっと色々ね……あはは。』
(もう、ルカスのバカ!)
『では、保健体育の授業を始めます。教科書10ページを開いてください。』
『であるからして、身体を鍛えることは心も鍛えられる、ということが分かります。』
(結構真面目に授業してるのね。流石ルカス。)
※失礼
ぎゅっ。
『?』
隣の席に座るユーハンに手を繋がれる。
『っ…!ゆ、ユーハン…。』
『遅かったのは…ルカスさんと何かあったからですか?』
『そ、れは…。』
つくえのしたで熱が篭もる。
『ずるいお人…私はこんなにも貴方を好きでいるのに。他の男子生徒に目移りなんて、しないで欲しいです。』
『ユーハン、こんなとこバレたら…』
『私は構いませんよ…?』
『っ……。』
2人だけの甘い時間が流れてゆく。
それに気付かず、時間だけが過ぎた。
一方その頃――
『見てみてラムリ、どうかな?』
『おー!綺麗に描けましたね!』
シロの美術の授業で好きなものを描く授業を受けていた。
『ラムリ…百合菜。静かにしろ。』
『あ、シロシロが怒る…ふふっ。』
『はぁ、全く。』
『えへへ、百合菜さんとこうして授業受けれて、僕幸せです!』
ラムリはニコニコと笑顔を向けた。
『ラムリ…うん、私もだよ。』
形はなんであれ、こうしてみんなと同じ時間を過ごせるのはとても楽しい。
『でも……。』
ラムリは私の目を真っ直ぐ見つめる。
『ホントのことを言うと…僕はこのままずっと一緒にいたいです。』
『ラムリ……?』
『僕は百合菜さんのこと、大好きです。ほかの執事に負けないくらい、ずっと!』
『ラムリ…。』
顔が赤くなるのを隠すことはできず、そのままラムリの目を見つめ続けた。
2限目 マナー指導・テーブルマナー
『では、隣の席の人とペアになって下さい。ペアの方はテーブルマナーをちゃんとできてるか交互に採点をしてくださいね。』
『では、私から。』
ユーハンは綺麗な所作でナプキンを広げ、ナイフとフォークを持つ。
『……。』
『ナイフとフォークは持ちなれないので…難しいですね。』
『ふふ、落ち着いてユーハン。フォークはこうして…ナイフはこう…。』
『なるほど…。』
『羨ましいなぁユーハンの奴。何が悔しくて野郎とテーブルマナーしてんだよ。』
『いやお前には言われたくないな。』
『うるさいな。お前0点な。』
『始めてもないのに言うな。』
『こらこらそこのおふたり。授業中ですよ。お静かに。』
『『す、すみません。』』
俺達は頭を下げる。
一方その頃――
『ということで戦史というのは生きる上で学んで損はありません。今から300年前伝説の剣士というのがいて――。』
『フフ、テディさん楽しそうです。』
『伝説の剣士ってハウレスさんのことっすよね?本当にハウレスさんのこと大好きっすね。』
『目が輝いています。フフッ。』
3時間目 裁縫の授業
『ここはこうして…できた!』
『フルーレくん凄いね!もしかして裁縫得意なの?』
『え?あ、う、うん……。』
『私不器用だから全然ダメでさぁ』
『よ、良ければ…教えようか?』
『ほんと?やったぁ!』
『ふふ、良かったね、フルーレ君。』
一方その頃――
『では、問題です。ここの経理をこうしたら、残りはいくらになるでしょうか。会計学は学んでいて便利ですよ。いずれ会計関係の仕事を受ける人は知っておいて損などありません!私が保証します。そもそも数学と会計学の結び付きは――』
『ナック節が来たな。』
『あぁ。』
『ナック節っつーのか?おもしれぇな。』
4時間目 ナイトヴァイオレット寮とブラッドローズ寮の合同授業 剣術
『では、この刃引きした模擬刀で剣術授業を行う。麻里衣さん。ミルキーさん。構えてくれ。』
『はい。』
『うぅ、明らかに強そうじゃん麻里衣ちゃん…。』
『ふふ、お手柔らかにするわ。』
『初めっ!!』
シュッ!!
カキンッ!!
『わぁっ!』
剣は一瞬で弾き飛ばされてしまう。
『フフ、さすが麻里衣さんです。』
『1本!』
『ミルキーさん、ごめんなさい。少し本気を出しすぎたわ。怪我してないかしら。』
『う、うん。可愛いだけじゃなくて強いなんて流石…。』
『そんなことないわ。私は妹を守るために身につけただけだもの。』
『妹?それって…。』
『えぇ。ネクロダリア寮の百合菜って子。私にとって大切な宝物。』
愛しいものを見つめるような目で麻里衣ちゃんはどこかを見つめていた。
お昼 食堂
『はぁ、授業マジでハードだなぁ。』
私はご飯を食べながら愚痴をこぼす。
『確かに難しい授業ばかりだもんな。』
俺は主様の頭を撫でる。
『あれ、ところでお姉ちゃんは?』
『麻里衣なら図書室だ。フェネスと話してる。』
『へぇ…。』
図書室にて
『……。』
私は司書室の部屋でサンドウィッチを食べながらリストを見ていた。
(アリアン・ミルキー、ジュアー・サノア、
そして私と百合菜の4人。こっちのリストが失踪している
女子生徒…。ズーザン・ユミーレ、マリーズ・コロア、ババロア・トゥルーナ、イエーラ・ルイナス…この4人の最後の目撃情報はあの立ち入り禁止の部屋に入った所だけ。そして、全員が美しい女子生徒。ミルキーさんは私と同室だから心配はない、ジュアーさんも百合菜と同室だし。)
『もうこれ以上犠牲者を出す訳にはいかないわ、生徒会長にも聞き込みしないと、そして、周りの生徒にも――。』
『麻里衣さん、麻里衣さん。』
『律さんにも情報収集をしてもらってるから、情報を共有しあって……。』
『麻里衣さん!』
『わっ!ふぇ、フェネス?』
『もぅ、ずっと呼んでたんですよ?』
『あ、ご、ごめんなさい。』
『少し詰め込みすぎじゃないですか?ひとりで。』
『それは……これは、私の仕事だからよ。百合菜も狙われてる対象だと分かっているからこそ、気を抜けないわ。あの子にもしもの事があったら、私は――。』
『……。』
俺は主様のほっぺを両手で挟む。
むにっ。
『フェネス…? 』
『何の為に、俺がいるんですか。』
『え……?』
『俺は貴方の執事です。貴方が困ったことがあれば、助けて、守るのが俺の役目です。俺じゃ、頼りにはなりませんか?』
フェネスはまっすぐ私を見つめる。
『フェネス……。そうね、ありがとう。じゃあ、早速頼み事があるの。』
『はい、なんでも言ってください。』
『生徒会長のフルーワ・リリナさんのことを探って欲しい。記憶力がいいフェネスにしか頼めないわ。理事長であるミラーズ様にはもう頼んである。理事長にある…フルーワ・リリナさんの生徒名簿、詳しい経歴を見てきて欲しい。あくまで個人情報だから持ち出すことはできないの。貴方の記憶力なら……出来るわよね。』
『!かしこまりました。主様。』
一方その頃――。
昼休みを使い、聞き込みを開始する。
『失踪した4人のことについて知りたい?』
『えぇ。』
私は人気のない中庭にジュアーさんと百合菜を呼び出す。
『百合菜のお姉さんかしら?噂通り綺麗ね。』
『お褒め頂き光栄です。』
『失踪した4人のことについて知りたいのね。わかった、私の知ってる範囲で良ければ。』
『マリーズ・コロアさんはスカイシノグロッサム寮。ズーザン・ユミーレさんはナイトヴァイオレット寮。ババロア・トゥルーナさんはブラッドローズ寮。イエーラ・ルイナスさんはシャドウリリー寮…4人とも立ち入り禁止の部屋に入って以来見かけてないの。そして、この4人の共通点は全員が美人の生徒。そして――生徒会長からのお茶会に誘われていたの。』
『お茶会…?』
『うん、私も聞いたよお姉ちゃん。男子禁制のお茶会で、生徒会長の淹れたローズヒップティーとお菓子を食べながら生徒会長と談笑するんだって。女子生徒の憧れらしいよ。生徒会長のお茶会が。』
『そうなの…。』
『もしかして麻里衣さん。生徒会長のことを疑ってるの?』
『!』
『生徒会長は全生徒の憧れの的でもある一方…畏怖の対象でもあるわ。大企業のご令嬢でこの学園にも寄付をしているもの。私も…。生徒会長のことは疑いたくないけど…生徒会長に声をかけられた生徒が居なくなってるっていうのは不自然だと思ってたわ。』
(やっぱり生徒会長を疑ってる生徒は少なくない。)
『麻里衣さん。』
ジュアーさんは私の手を握る。
『同じ学園の生徒がこれ以上居なくなるのは嫌。お願い、転向してきた貴方にこんなこと頼むのは酷だけど、この事件を解決して欲しいの。』
『ジュアーさん…。』
(狙われてるジュアーさんとミルキーさんには
私が探偵だということを話しておかないと。そして…生徒会長にも接触しないと。)
一方その頃――。
理事長室。
『生徒会長の生徒名簿と経歴ですね。麻里衣さんから聞いています。』
私はフェネスさんにファイルを渡す。
『ありがとうございます。』
(フルーワ・リリナさん。ブラッドローズ寮所属であり、生徒会長。 特に目立つ経歴はないけど…。)
パラっ。
『え…?これって…。』
次回
第3話 お茶会への招待状