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激しい情事のあと、王座の間の静寂には二人の乱れた呼吸だけが溶け込んでいた。オベイロンは横たわるシリカの細い腰を再び引き寄せ、背後から包み込むように抱いた。「……シリカ。君の体は、驚くほど僕に馴染む。これほどまでに僕を昂ぶらせたのは、後にも先にも君だけだ。この琥珀の檻の中で、君を永遠に飼い慣らしてしまいたいよ」
オベイロンの細長い指が、シリカの首筋に残された自身の愛の痕をなぞる。彼の声には、支配者としての傲慢さだけでなく、一人の男としての深い執着が混じっていた。
シリカは、まだ熱を帯びた自分の内側でオベイロンの存在を感じながら、幸せそうに目を細めた。彼女の肌は薄桃色に上気し、その瞳には陶酔の余韻が色濃く残っている。
「オベイロン様……。わたし、こんなに……誰かに求められたこと、ありませんでした。怖いくらい激しかったのに、今は……すごく、心が温かいです。あなたの腕の中が、世界で一番安心できる場所だって……今、わかりました」
シリカはそっと手を伸ばし、自分を抱きしめるオベイロンの手に指を絡めた。
「ふふっ……君は本当に、僕を狂わせるのが上手いな。その無垢な瞳で、僕だけを見つめていろ。他の有象無象のことなど、すべて忘れてしまえばいい」
「はい……。わたしの目に見えるのは、オベイロン様だけです。……ねぇ、もう一度……。今度はもっと、ゆっくり、あなたの愛を教えてください……」
シリカが振り返り、誘うように彼の唇に自分のそれを重ねる。オベイロンは満足げな吐息を漏らすと、まだ濡れたままの彼女の肢体を再び愛おしげに弄り始めた。
「いいだろう。夜はまだ長い。君が僕の名前以外、何も口にできなくなるまで、たっぷりと可愛がってあげよう……」
二人は再び、甘く濃厚な密事の海へと深く沈んでいった。