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数日後、悠佑の果ての日が来た。
最初で最後の、終わりの日
2人しかいない病室で、俺は彼の手を握りしめる。
隣で機械がピッピッと一定間隔で音が鳴る。
もう、悠佑の手は、冷たく、指先が青白い。
その手はもう握り返してはくれないのだ。
「ごめんな、悠佑。お前を守ることができなかった。
俺がもっと強ければ、お前ももっと楽しい人生にさせてやれたかもしれないのに。」
しばらくしてから、悠佑は口を開く。
「…ま、ろは…、ほッん、とぉ…に…わ、るく…、なッ、いの。
お…れ、のッ パー…トナーッに…なってくれて…あり、がとう」
上手く声を出すのも精一杯だし、加えて呼吸器のおかげで、喋りにくい癖にゆっくりと、話をしてくれた。
今からでも、メンバーが飛び出てきて、『ドッキリでした~!!!』なんて看板を持って登場して、悠佑がケラケラ面白そうに笑ってくれればいいのに。
叶わない願いを込めても、神様も叶えてくれない。
そんな、何万人と願っているお願い一つすら叶えてくれない。
この世界にいる神様は、無能しかいないのか。
そう錯覚してしまうほど、俺は壊れてしまったのか。
「ま、ろ…。 え…がお…みッせて、。」
悠佑が笑顔を求めるのは、これが初めてだった。
どこかで聞いた、頬の筋肉を持ち上げて上の歯を8本見せるように意識する。そんな言葉を意識しながら無理矢理笑顔を作った。
俺は今、しっかり笑えてる?
『笑えてるよ。』
不意に悠佑が言ったような気がした。
頬にヒヤッとした感覚が走った。
悠佑が頬に手を添えたのだ。
悠佑から伸びてくる手は、注射や点滴などの傷がいくつもあって、それに加えて骨張っていて、青白い。
しかし、それに似合わない薬指にはめてあるシンプルな指輪がキランと輝く。
「…ま、ろ…。 あ、い…してる……。」
目が段々と虚ろになってくる。
そのまま。 俺は悠佑に促されたのか、はたまた、自分の意思でなのか、悠佑に、チュ、というリップ音と共にキスを降らした。
「俺も愛してる。」
その言葉を聞いた悠佑は、全盛期よりも、もっともーーっと綺麗な笑顔を浮かべた。
ピー。という耳を突くような甲高い機械音と共に、悠佑は息を引き取った。
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RaK
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神楽凪恋@🍣彡受け中毒者
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