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🍆さんハピバすぺしゃる
bn視点
俺の名前はbn。ただのおじさんだ。
40年以上この世を生きている訳だが、おじさんでも見たことが無いものがあるらしい。
「なんだ、これ…?」
インターホンが鳴ったので、ドアを開けて外に出ると、誰もおらず、足元にダンボールが置いてあるだけだった。
とりあえずリビングに持っていき、ダンボールを開けてみる。すると、中から1冊の黒い本と、説明書が出てきた。
「えーっと、なになに?…何でも思い通りになる本?」
まるでデスノートのような外観に書いてあったのは、思ったよりもファンタジーな内容。思いどおりになる、とはどういうことなのだろう。とりあえず、説明書を読んでみることにした。
「…当選おめでとうございます、あなたは選ばれし人です…?」
そんな文字の後に続いていた文章はこうだ。
この本は、ページに書いた内容を叶えることができる、魔法のアイテムです。意中の相手を堕としたり、なんでも欲しいものが貰えたり、特殊能力をゲットしたり…と、使い方は様々です。さぁ、あなたはどんな使い方をしますか?
「…なんでも、かぁ…。」
本を手に取ってみると、意外と軽い。何故だろう、と本を開くと、5ページしかなかった。そりゃあ、そうか。つまり、5つの願いを叶えられる本ということだ。
「5つ、ねぇ…。…ふふ、いいこと思いついたっ!」
俺はカバンの中にその本と、筆記用具。そしてスマホを入れ、外に出た。
「うし、着いた!」
やってきたのは、dzl社のオフィス。今日は確か、俺以外全員出社しているはず。入口にある、出欠用のホワイトボードを見ると、やはり皆の名前のマグネットが貼られていた。
そして、俺はウキウキでメンバー個人の部屋へ向かう。俺が思いついたことは、こうだ。
普段、ゲームでボコボコにされている分、このノートを使って、色んなことをしてもらおうじゃないか、という、シンプルなもの。
最初のターゲットは、orだ。
コンコンコンッ
「or〜?入っていい?」
or「bnさん?!いいっすよ!」
orの嬉しそうな声が聞こえ、こちらも笑顔になる。勢いよくドアを開けると、orがギュッと飛びついてきた。
「わっ、!こら、危ないでしょ?」
or「えへへ、だって、嬉しかったんやもん!」
そう言って無邪気に笑うor。俺がこれからどんなことをしようとしているか、知らないだろうに。
にやける顔を、得意の演技で押さえ込み、orとソファに移動する。
「ねぇ、or。ちょっと試してみてもいい?」
or「何をっすか?」
「んとね、…ちょっと待っててね。」
カバンから本を取り出し、サラサラと文字を書く。さて、どのようにして効果が現れるのだろうか。
『orは俺に甘えたくなる。』
or「あのぉ、bnさん…?」
「ん?どうしたの?」
or「…ぎゅ、ってしていいですか、?」
少し頬を赤く染めて、こちらを見あげ、手を広げるor。これは大成功のようだ。
「ふふ、もちろん。おいで。」
or「えへっ、やったぁ!…んー…bnさんあったかい…。」
orは俺の体の中にすっぽりと収まった。背中に手を回し、力いっぱい抱きついているorが可愛くて可愛くて仕方がない。
そっと頭に手を伸ばし、優しく撫でる。
or「…む、子供扱いしないでくださいっ…。」
「ごめんごめん。…orが可愛いからさ、ついね。」
少し拗ねた様子のorの機嫌を取るべく、orを持ち上げ、体と密着させる。orの耳元でそっと、「ごめんね。」と囁くと、orは顔を真っ赤にして、「…いいよ、」と言ってくれた。
さて、次に向かうのは、qnのところだ。いつも俺に塩対応なqnは、どんな反応を見せてくれるのだろう。というか、どんな命令にしようかな…。
「qnチャン、入るよー。」
qn「へっ、!?あ、ぇ、bnさん…?!」
扉を開けると、驚いたような表情をするqnチャンが、なぜか中腰で立っていた。そのポーズと表情が可笑しくて、でも可愛くて、つい噴き出してしまった。
qn「わ、笑わないでくださいっ!」
「ふはっ、ごめんって。…qnチャン、ギューしよ?」
まずはバカ正直にお願いしてみる。すると案の定、「バカ!変態!」と、顔を真っ赤にしたqnに頭を叩かれてしまった。バカ、は許すが、変態、は酷すぎないか?
「痛い痛い、!ごめんって。」
qn「…もう知りませんっ!」
「んー…。じゃあ、ちょっと待ってて。」
完全にそっぽを向いてしまったqnに、チャンスだと思い、本を取り出して、急いで書いた。
『qnは俺から離れたくなくなる。』
「qnチャン?…こっち向いて。」
qn「ぅ、…bnさぁん…、、」
少し低めの声で囁いてやれば、くるりとこちらを向き、ゆっくり近づいてくるqn。その顔は真っ赤に染まっており、目はとても泳いでいる。
qn「bn、さん…。…やっぱ、ぎゅー、する…。」
「ん、いいよ。……qnチャンは可愛いね。」
qn「…ぅん、」
素直に、うん、と返事をするqn。素直なqnが可愛くてしょうがない。どんどん母性本能のようなものが湧いてきて、qnのくせっ毛を整えるように優しく撫でる。
「じゃ、俺、仕事してくるね。」
qn「い、行っちゃうんですか…?」
「うん、行くよ。何かあった?」
何かあったもなにも、俺の命令のせいでこうなっているのだが。モジモジとしているqnが可愛くて仕方がないので、今は気にしないことにする。
qn「そ、の…。…離れたく、ない、…、」
「…はぁー…。…可愛いねぇ…qnチャン…。」
ギュッと抱きついたまま、目線だけを上にあげるqnに、簡単に心臓を撃ち抜かれる。なんだよ、これ。可愛すぎるにも程がある。
それから、離れようとしないqnチャンを説得するのに2時間ほどかかり、次の部屋へ向かった。
さて、次に向かったのは、最後の後輩mnのところだ。
「mnー、入るぞー。」
mn「え、bnさん!?…ちょ、っと待ってください!」
慌てたような声を出すmn。そんなことを言わてしまったら、待つしかないので、扉の前で大人しく立つ。
数分後、mnに声をかけられたので部屋に入ると、少し汗っぽい男が笑顔で立っていた。
「なんでそんなに暑そうなの、w」
mn「ぃやー…その、…ね、。…そういうことなんすよ。」
「いやどういうこと!?」
2人で大笑いをする。この男とは、かなり歳が離れているのに、なぜか俺世代の話題を振ってもすぐ返してくれるという、俺にとってはだいぶありがたい存在だ。かなり波長もあうし。
チラリと部屋の奥にある棚を見ると、何かがパンパンに詰め込まれていた。なるほど、片付けていたのか。
mn「で、何の用すか?」
「えーっとね、…ちょっとあっち向いててくれない?」
そう言うと、mnは不思議そうにしながらも、壁の方をくるりと向いてくれた。ササッとカバンから本を取り出し、叶えたいことを書く。
『mnは俺を自分のものにしたくなる。』
流石に書いた内容が変すぎて、クスッと笑ってしまう。なんだよ、自分のものにしたくなる、って。
mn「…bnさん、そろそろいいっすか?」
「あ、うん。いいよ。」
急いで本を隠し、mnにOKを送る。mnはゆっくりとこちらを向いたかと思うと、急に顔を近づけてきた。
「、なに、…近いよ?」
mn「……。…口、閉じてください。」
mnの優しい低音ボイスに、不覚にもドキッとしてしまう。いつも、「俺の声、別にイケボじゃないし、」と言ってくる彼。俺的には、そんなことないと思っている。
俺やnjとは違って、包み込んでくれるような低音で。配信でたまに口遊んでいる歌は毎回切り抜かれ、たくさんの温かいコメントがついている程だ。
なんて考えていると、唇になにか柔らかいものが当たった気がした。
「ぇ、…mn、…?い、ま…、、」
mn「…なんすか?…bnさん、もっかい、」
「だ、…やめろ…、!」
熱を孕んだ瞳でこちらを見つめるmnを、慌てて止める。こんなおじさんとキスをしたら、mnの今後の人生に支障が出てしまう。
自分の掌でmnの口を塞ぎ、少し後ずさる。
「とりあえず、落ち着け。な?」
mn「落ち着いてます。…bnさん、…俺bnさんが欲しいんです…、」
「はぁ、!?おま、なに、言って…っ、!」
そうだ、あの本のせいだ、と思い、mnから逃げつつ、本を取り出し、消しゴムで文字を消す。これで、どうだ。効果は消えるはず。
mn「bnさん、!逃げないでください!」
「っうわ!?」
ダメだ。俺を後ろから抱きしめ、絶対に逃がさない…という意志を感じる。これはヤバイ。まずい。とりあえず、逃げなければ。
「…っ離、せ!」
mn「bnさ、!」
俺の出せる精一杯の力を振り絞り、mnの腕を剥がす。そのまま、本とカバンを持ち、逃げるように部屋から出た。
mnから逃げるようにして駆け込んだのは、dzさんの部屋。ガチャン、と勢いよく扉を閉め、前を向くと、口元を抑え、笑っているdzさんがいた。
「な、なに、笑ってんすか…!」
dz「いやぁ、可愛いなと思って。…で、どうしたんですか?」
dzさんがいれば、mnから守ってくれるに違いない。俺は安心しきって、dzさんの隣に座り込んだ。
「えっとね、ちょっとあっち向いててほしくて。」
dz「ほんとに何するんすか、w」
クスクス笑いながらも、素直に向いてくれたdzさん。急いで本を取り出し、命令を書き込もうとする。だが、案が思いつかない。
そうだ、mnと同じのにしてみよう。あれは誤作動だったのかもしれないから。
『dzは俺を自分のものにしたくなる。』
dz「bnさーん、まだぁ?」
「いいよー。」
dzさんの声色は、いつも通りだったので、胸を撫で下ろす。よかった。mnのときは、バグでも起きたのかもしれない。
だが、それが勘違いだということを、俺はこの後痛いほど知ることになる。
dz「bnさん。…好きです。」
「……は?」
dz「好き、です。」
「誰が?」
dz「俺が。」
「誰を?」
dz「bnさんを。」
「なんだって?」
dz「愛しています。」
真っ直ぐに射抜いてくる、真紅色の瞳から目を逸らすことができない。どうして、急にそんなことを?…そうだ、この本のせいだ。
mnには話が通じなかったが、dzさんならきっと。dzさんの瞳を見つめ返し、肩を掴む。
「dzさん、聞いて。」
dz「…はい。」
「dzさんのそれは、気の所為なの。…俺が、変な願い事を本に書いたから…、」
dz「……は?」
優しかったdzさんの表情が一気に険しくなる。ビキッと血管が浮き出ている気もする。やはり、傷つけてしまっただろうか。勝手に、催眠のようなことをしたのだから。もっと、色々説明しなくちゃ。
「この本が、今日家に届いててね。…ここに書いた内容は絶対に叶う…みたいな。」
dz「……。」
dzさんは無言だった。それに、先程よりも怖い顔をしている気がする。鬼…のような。このオーラだけで人を殺せそうだ。
「だから、ね。…それは気の所為なの。俺が、『dzさんは俺を自分のものにしたくなる。』って書いたから、」
dz「…ちょっと、…黙りましょうか。」
dzさんがようやく顔を上げたと思ったら、その表情は怖いほどに綺麗な笑顔だった。だが、目が笑っていない。ヒュッと恐怖から喉の奥が鳴る。
dz「…気の所為?何を勝手に。…何を根拠に言ってるんすか?」
「だ、だって…俺たちはただの、仕事仲間で…友達で、相棒…で、」
dz「…そうですか。結構僕、4人の中では分かりやすくアタックしてたと思うんですけど。」
アタック。4人。4人?
「よ、4人って、」
dz「…なんだ、そっちも気づかなかったんですか?なら、好都合。いえ、なんでもないです。」
「……、、??」
dzさんの言っていることがわからない。先程までの鬼のようなオーラは消え、いつものような優しい雰囲気に戻っている。
そんなdzさんは俺の手を優しく握り、深く息を吸った。
dz「…好きなんです、本当に。俺が、俺だけが。俺の恋人になってくれませんか?」
「ぁ、…え、?」
もう一度、「冗談でしょ、」と笑って流したかった。でもできなかった。その瞳が嘘では無いと知っていたから。dzさんの声が、体温が、視線が、表情が、好きだと訴えてくる。
dz「bnさん、返事は?…俺の事、嫌い?」
「や、俺、は…」
qom「ちょっと待ったぁ!!!」
突然ドアが開き、qnチャン、or、mnが飛び込んできた。
qn「なに抜け駆けしてんすか!!」
or「絶対に手は出さないって約束やったやん!!」
mn「俺たちが居ないところでやるとは…許せませんなぁ!」
いつも可愛い後輩たちは、dzさんにたくさんの怒りをぶつけている。いろいろな情報が一気に入ってきたせいで、全く頭が回らない。
dz「…はぁ。そんなに嫌なら、自分たちの番の時にやればよかったでしょ?」
mn「俺はやりましたよ。…フラれたけど。」
qn「はぁ!?mnもそっち側なの?!」
or「qn…qnはこっちよな…?」
俺を囲んで、ヤイヤイと口論を続ける仲間たち。どういうことなんだ。全然話についていけない。
「そ、その…どういう話で…?」
恐る恐る聞いてみると、みんなが一斉にこっちを見た。優しくて、甘い視線を俺に向ける。…これは、まさか
dz「はぁー。こんなに鈍感だと困っちゃうねぇ。」
qn「ですね。…全く、、」
or「もー…。でも、そんな所も可愛いやん?」
mn「…そだ、いいこと思いついた。この本使いません?」
dz「いいね、それ。どう書こっか。」
今度はいつものような楽しい雰囲気で相談し始めた。本を使う?俺に、っていうこと?…大丈夫だろうか。
dz「よし、それでいこう。じゃあ、書くのはqnに任せていい?」
or「そやね、1番字が綺麗やろうし。」
qn「うん、任せて。」
サラサラと文字を書くqn。一体、何を叶えようとしているのだろう。大変なことじゃないといいけど。
やばい、なんか、眠く、
視界が…というか、意識が、ぼんやりとしてきて、…
、、、、
qn「書けました。もうこれで、効果は現れるんすかね?」
mn「bnさーん、こっち見て。」
「 。」
or「んふふ、可愛ええなぁ。」
dz「成功みたいだね。…いいもの拾ったなぁ…。」
qn「これから、bnさんは俺たちで共有でいいですね?」
mn「そうだな。…今度こそ抜け駆けダメっすからね?」
dz「そうだよ、or。」
or「えぇっ、!?なんで俺なのぉぉ〜?」
qn「まぁまぁ、w」
「 ?」
qn「あ、ほらー、bnさん放ったらかしにしたから…。」
or「どしたん、bnさん。寂しくなっちゃったん?」
mn「…ほんと、可愛い。なんでそんなに可愛いんすか?」
dz「bnさん、…。ふふ、」
全「愛してますよ。」
fin.
なにこれ
さてさて、どんな願い事を書いたでしょうか!
大喜利大会スタートです!
コメント
1件
**はる。** うわっ、この展開めっちゃ好きだわ…! bnさんが思わず手にした願いノートで後輩たちを弄ろうとしたら、逆に全員から告白されるって…おじさん困惑しすぎでしょw dzさんの「結構分かりやすくアタックしてた」発言には笑った。 そして終盤の「愛してますよ」の4人ハモり…完全に囲まれてて草。 え、で、bnさんはあの後どうなったの? 続き気になる🔥
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