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熊野光一
「さて、我は願う数多の霞がそのものを貫く槍となることを」
そう言ってクルミは槍を創り出す。
「ちょっと待って。真条が戦えるかみたい」
「え、あ、俺?」
「ふむ、確かにぼくもみたい」
「まあ、いいけど」
そう言って真条は少し面倒くさそうに、ありえないことを口にした。
「我は願う数多の霞がそのものを貫く槍となることを。こんな感じかな?」
その言葉の直後まるでクルミが行っていたかのように槍を創り出した。
そして、そのままクリアを貫き倒した。
「これでいい?」
「ストーップ!おい、真条。お前今何をした?」
「魔術ってやつを使ってみた」
あまりの出来事にクルミが固まっている。
「あば、あばあば、のうりょくしゃがまじゅつをつかってるー」
クルミが狂い出した。思考が幼児化している。かわいいな。
「お前、どうやったんだ?」
「能力を使ったんだ。俺の能力は結構汎用性が高いからね」
こいつ、狂ってやがる。
「はっ、あまりの出来事に幼児化していた」
あ、クルミが戻った。あのままでも良かったのに。
「ま、まあ、とりあえず戦えることはわかったよ。未だに信じ難いが」
「あんまり細かいことは気にしないほうがいいよ」
真条が何かほざいてやがる。てめぇは黙ってろ!
「かなりのバランスブレイカーを二人も連れてきてしまったのかもしれない」
「「いや、俺はそんなにバランスブレイカーじゃないでしょ」」
「ハモってるし」
まあ、そんなこんなで取り敢えず南進を続けることにした。
ここから先、かなりの大事件に巻き込まれることになるとは知る由もなかった。
てか、俺は一体誰にナレーションしてるんだ?
〜つづく〜
あとがき
真条くんが結構やばいですね。
皆さんは真条くんの能力、分かります?
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