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テオside
目を開ければカラスバが居て。
俺を抱いて眠る姿が可愛くて……。
テオ『結局両思い…だったんだなァ。ははっ、お互い愛情表現出来てなかっただけじゃん。』
緩く眠るカラスバを見て……。
部屋を後にした。
カラスバの事は勿論好きだ。
でも、生涯一緒に居られるか…怖くて。
テオ『あー、裸足のまま来ちまった。英雄だのチャンピオンだの言われても…、俺の心には無関心なんだ…。』
あんだけの声援もあったのに。全てが夢だったかの様に思う。
救ってくれる英雄が欲しかっただけ、助けてくれる英雄が欲しかっただけ。
テオside『…結局は、身を張った奴が辛い思いしてんじゃん…。』
知った時には苦笑、それに加えて何を守れば良いかも分からなくなった。
迷子の様に右も左もわからなくなった。
テオside『…、俺はどうしたいんだろう?』
カラスバ「テオッ!!」
遠くから走って来て俺を抱きしめる体温。
何故だろう。落ち着く。
カラスバ「起きたらお前さん居らへんッ!あんだけ好きや言ったのに…信じて貰えてへんの?」
へにょりと曲がる眉毛、それに悲しそうな顔。
テオside
『俺の事、本当に好き?』
カラスバ「当たり前やろッ!こない好きな奴居らんッ!だからッなぁ!もう無理んといて!俺がッ!俺が全部やるからッ!なぁ頼む。」
俺の胸に頭を必死に擦り寄るカラスバが馬鹿みたいに面白くて。
テオ『そっかそっか!そんなにも俺の事好きなんだな?』
カラスバ「当たり前やろッ!好き過ぎて……、愛してる。」
テオside
『…意味が分からない。』
カラスバ「…え?」
テオ『それは義務だろ?そこに愛はない。』
カラスバ「何、言ってはるの?」
俺自身もよく分かってない。でも留めたいだけなのではとずっと思っていた。
都合が良くて……。
あぁ、そうか。
カラスバは俺にとって都合が良いんだ。例え俺が好きだと、愛してると伝えても都合が良かっただけだ。
テオ『……、なぁ。俺はカラスバにとってどんな存在なの?』
カラスバ「…、は? 」
テオ『お前みたいなやつに好意がある奴なん腐る程居る。でもなんで俺に執着するのか考えたんだ。
それは俺が男で女関係の喧嘩無くしたかったんでしょ?だから使い道がある俺を恋人として扱ったんだ。』
俺はカラスバの目を見れない。
好きだった人に上手いよう使われてしまったんじゃないかと。
カラスバ「それ、ホンマに言っとる?」
グルっと視界が回って。
目を開ければカラスバが俺の上に跨って悲しそうに俺を見る。
カラスバ「……ごめん、お前の事考えてなかった……。好きやって、愛情表現だけしとけば……。俺と一緒に過ごしてくれると思ったんや…。」
カラスバは床に頭を擦り付ける用に土下座をして謝る姿を見て……。
テオ『…なんでそこまでする?』
カラスバは土下座をしたまま。
カラスバ「俺が悪いねん。俺が全部。だから…、どうか、離さんでッ。好きやのッ!ずっと!離しとうないッ!お前さんがおらんかったら俺はッ。」
テオside
分からない、理解出来ない。
たしかに好きだ、好きだった……ハズ。
でも、もう分からない。
愛情その物を無くした俺は拒否権も…肯定もできない。
あぁ。
これが億劫か…。
テオ(……、俺は何がしたいんだろう。)
その日はそのままお互い何も話さず部屋に戻って寝た。