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#リゼロ
すず
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遅くなってごめんなさーーい!!
今回からストーリーにはいります!
第1話です!
戦場の風はどこか冷たく、そして生臭い。しかし、十三歳になった凛が初めて目にする本物の戦場は、凛と澄んだ静寂に包まれているように感じられた。
凛の脳裏には、いつもあの日の記憶が鮮烈に残っている。
――凛が五歳の頃、母親が暗殺された。母の温かな手が急に力を失い、真っ赤な血が真っ白な衣装を染めた。目の前で命が奪われた恐怖は、幼い凛の心を深く抉り、二度と自らの手で人を殺めることができないという消えない傷を残した。
惨劇のさなか、凛の小さな体を抱き上げたのは、野盗上がり特有の血の匂いと、どこか冷ややかな笑みを湛えた男、
桓騎だった。
桓騎は凛を抱え、追手を振り切って大王・嬴政の元へと送り届けた。
『助けたんじゃねぇよ。気まぐれだ』
翌朝、再び戦場へと赴く桓騎の背中に、幼い凛は必死で叫んだ。
「私、大きくなったら将軍になります!
そして……そしていつか桓騎様に、追いついてみせます !!!」
桓騎は振り返りもしなかったが、口元をわずかに歪め、ひらひらと手を振った。
「フン……なら、いつかお前もここへ来るといい」
その言葉だけが、暗闇の中に落ちた凛のたった一つの光だった。
母親を亡くした王女の城での暮らしは、決して穏やかなものではなかった。
母の後ろ盾を失った凛に対し、宮中の一部の宮内官や文官たちは冷ややかな視線を向け、陰で心ない言葉を浴びせた。身寄りのない少女を虐げることが、彼らの鬱屈した嫉妬の口実だったのだ。
だが、凛は決して屈しなかった。
凛には、実の父であり、誰よりも自分を愛し大切にしてくれる嬴政がいた。
「凛、焦ることはない。お前は俺のかけがえのない娘だ」
政は凛の頭を優しく撫で、その未来を固く守ると誓ってくれた。政の絶対の信頼と温もりがあったからこそ、凛は孤独に押し潰されずにすんだのだ。
「私は、自ら人を殺めることはできません。……ですが、人を守り、戦を終わらせるための『知略』なら、誰よりも磨いてみせます」
自ら剣を振るえない凛が選んだのは、軍師の道だった。
総司令・昌平君の門を叩いた凛は、血のにじむような努力を重ねた。夜が明けるまで兵法書を読み込み、盤上で無数の戦術を組み立てる。その才能は留まることを知らず、凛の描く陣形や計略は、時に昌平君をも唸らせるほど鋭く、そして美しかった。
そして、十三歳になったある日。
政は重臣たちの反対を押し切り、凛を静かに見つめた。
「凛。お前が積み重ねてきた努力を、俺は誰よりも近くで見てきた。……初陣の機会を与える。平和のために、その力を示して見せろ!!」
「……はい、父上!」
長くて美しい黒髪をひとつに束ね、幼さを残しながらも貴石のように気高く澄んだ瞳を輝かせる凛。
自らの手で血を流すことはできなくても、その頭脳で千の兵を動かし、勝利と平和を導く武将へ!
桓騎と交わしたあの日の約束を胸に、凛の戦いが、今ここから始まろうとしていた。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
次回も見てねーー!
コメント
1件
うわあ…第2話、読み終えたよ🥀 凛の幼い頃の記憶、すごく胸に刺さった。母親を目の前で失って、それでも“人を♡♡♡ない”って自分を貫いて軍師の道を選ぶところ、本当に尊いし、強い子だなって思った。 桓騎の“気まぐれ”って台詞も、あのひらひら手を振る後ろ姿も、めっちゃ印象に残ってる。 次、凛がどんな戦いを見せるのか、すごく気になるよ…! 花永優奈さん、素敵な物語をありがとうございます🤍