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33
💜side
放課後。
⋯⋯なんで俺、呼び出されてんだろ
スマホに来た一通のメッセージ。
“放課後、空き教室来てください”
差出人は——目黒。
正直、嫌な予感しかしない。
でも、
💜「無視するのもなぁ⋯⋯」
ため息をついて、教室の扉を開けた。
ガラッ
少し古い教室。
夕焼けが差し込んで、やけに静かだった。
💜「⋯⋯目黒?」
🖤「あ、来た」
窓際に立っていた目黒が振り返る。
💜「なに、急に呼び出して」
🖤「ちょっと話したくて」
いつもの余裕な顔。
でも、どこかがいつもと違う。
空気が、少しだけ重かった。
🖤「単刀直入に言いますね」
💜「え、なに急に怖いんだけど笑」
🖤「俺、ふっかさんのこと好きです」
💜「⋯⋯は?」
一瞬、何言われたのか分からなかった。
💜「え、何どゆこと、、、?」
🖤「だから」
一歩、近づく。
💜「ちょ、待って」
🖤「俺本気ですよ」
ドンッ
壁に手がつかれる。
いわゆる、壁ドンってやつ。
🖤「誰にも取られたくないんで」
💜「⋯⋯っ」
距離が、一気にゼロになる。
近い近い近い⋯⋯⋯⋯
逃げ場がない。
🖤「あの人でしょ」
💜「⋯⋯え」
🖤「岩本先輩」
💜「⋯⋯⋯」
🖤「取られる前に、ちゃんと俺のものにしとかないと」
その目は、真っ直ぐで。
冗談じゃないってわかる。
🖤「ふっかさん」
名前を呼ばれる。
💜「⋯なに」
🖤「俺のこと、見てくださいよ」
顔が、近づく。
💜「っ⋯⋯」
息がかかる距離。
やば……これ……
まずいまずい、このままでは俺のファーストキスが奪われてしまう、、
そう思った瞬間。
ガラガラガラッ!!
勢いよくドアが開いた。
💛「⋯⋯⋯」
💜「ひかる、?」
勢いよく開いたドアのところには、照の姿があった。
照は、そのまま俺らに近づいてくる。
突然、ぐいっと腕を引かれた。
💜「え、」
気づけば、照の腕の中にいた。
💜「⋯⋯っ、」
心臓が跳ねる。
💛「⋯⋯何してんだよ」
声が低い。
明らかに怒ってる。
🖤「はは、岩本先輩来ちゃったかぁ」
余裕の笑み。
🖤「もう少しだったのになぁ」
💛「⋯⋯⋯」
腕に力がこもる。
💛「お前なんかには一生渡さない」
💜「⋯⋯っ」
💛「俺の先輩に手を出すな」
💜「⋯⋯⋯ぇ、?」
頭が真っ白になる。
今、なんて——
💜「照、今なんて⋯⋯⋯」
💛「俺の先輩に手を出すな」
そう言い直す。
全然聞き間違えじゃなかった。
そのまま目が合う。
💛「先輩、好きです」
ふっと、顔が近づく。
💜「え、ちょ——」
止める間もなく、
唇が触れた。
一瞬だったけど、
確かに触れていた。
💜「⋯⋯⋯っ、!?」
完全に思考が止まる。
🖤「⋯⋯ふーん」
面白そうにそれを見ていた目黒が、小さく笑う。
🖤「そっか」
🖤「俺の負けっすね」
あっさりとした声。
でもどこか名残惜しそうで。
🖤「じゃあ、また」
そう言って、教室を出ていった。
バタンッ
目黒が出ていく音が、やけに大きく響いた。
静かすぎる教室。
夕焼けの光がやけに眩しい。
さっきの出来事が、まだ頭の中で整理できてない。
あれって、キス⋯だよな、
💛「⋯先輩」
💜「っ、なに」
急に名前呼ばれて、ドキッとする。
💛「俺、先輩が好きです」
💜「っ、⋯⋯」
さっき聞いたはずなのに、
改めて言われると、
息が詰まる。
💛「俺と、付き合ってくれませんか」
真っ直ぐな目。
逃げ場なんて、最初からなかった。
💜「おれ⋯⋯」
声が、うまく出ない。
💜「おれ⋯⋯か、⋯⋯けれ⋯」
💛「え?」
💜「っ、俺なんかで良ければっ!!」
勢いで言ってしまった。
💜「よろしく、おねがい、しま⋯す⋯⋯///」
顔が熱い。
絶対、真っ赤になっているだろう。
💛「はぁぁっ、よかったぁ」
心底安心したみたいに、 照は大きく息を吐く。
それがなんだか嬉しかった。
💛「⋯⋯先輩」
💜「なに」
💛「もう一回キスしていいですか?」
💜「⋯⋯⋯は?」
一気に現実に戻される。
💜「⋯⋯いちいち聞くな、ばかっ⋯」
思わずそっぽ向く。
💛「いひっ、じゃあ遠慮なく。」
そのまま、さっきよりゆっくり近づいてくる。
💜「っ⋯⋯⋯」
ぎゅっと目を閉じる。
二回目のキスは、
さっきよりもずっと優しくて、ずっと長くて、
確かなものだった。
💜「⋯⋯⋯」
離れたあとも、言葉が出ない。
💛「⋯⋯すみません」
💜「謝るな⋯⋯」
💛「いや、でも」
💜「⋯⋯ぜんぜん、嫌じゃないから⋯」
小さく呟く。
💛「⋯⋯え」
💜「だから、そんなに気を使わなくていい⋯」
俺、こんなこと言うようなタイプじゃないのに。
どうしちゃったんだよ⋯⋯⋯⋯
💛「先輩」
💜「ん?」
💛「これから、ちゃんと落としますから」
💜「⋯⋯もう落ちてるわ、ばか」
💛「え?」
💜「なんでもない」
夕焼けの教室。
さっきまでのぐちゃぐちゃな感情が、
少しずつ、でも確かに“好き”に変わっていくのが分かった。
The end.
𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
5話まで書くかもーとか言っておいて4話で終わらせちゃいました、お許しくださいまし🙇
次の連載はあべさくを予定しております。お楽しみに〜
コメント
2件
一気見しました!! ほんと最高すぎて顔がスマホにめり込みそうです(?)