コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれから二週間が経った。
今では毎日のように雪が降り、どこもかしこも真っ白だ。
sn「やっぱり冬はこたつが最高だよなぁ」
こたつから顔だけ出し、そう呟く。
ピコン
すると突然、スマホから通知音がなった。
重い体を持ち上げ、机の上にあるスマホを取り確認する。
sn「らっだぁさんからだ…」
ラインを開き、恐る恐る彼の名前を押した。
rd(明日暇?暇なら一緒に遊ばない?)
sn「遊ぶ…」
僕が返信に困っていると、追加でメッセージがきた。
rd(おすすめのカフェがあってさ、お昼頃にどう?)
sn「なんだカフェか…!てっきりあっちの方かと思ってしまった…笑」
自分のバカさに苦笑する。
僕からもうやめようって言ったのに、まだ期待してるのだろうか。
sn「ほんとに僕はバカだ…笑」
了解と書かれたスタンプを押し、机に顔を伏せた。
~次の日~
お昼頃、約束していた時間に集合場所へ足を運ばせた。
らっだぁさんはまだいない。
近くのベンチに腰掛け、僕はため息をついた。
sn「また好きになっちゃったりしたら厄介だなぁ…」
もう一度ため息をつく。
寒さで白くなった息の濃さが、まるで自分の未熟さを表しているようだった。
rd「あ、しにー!」
数分後、彼が待ち合わせ場所へやって来た。
rd「ごめん待たせた?」
sn「いえ、僕もさっき来たんで!」
rd「じゃあカフェに案内するね」
sn「はい!お願いします!」
rd「ここ!俺のおすすめのカフェ!」
sn「めっちゃお洒落じゃないですか!何からっだぁさんに似合わない笑」
rd「ん?何か言ったか?」
sn「何でもないです…!笑、それより入りましょ!」
僕はゆっくり扉を開けた。
中もお洒落にされていて、今流行りの曲が流れている。
とりあえず適当な席に座り、メニュー表を開いた。
rd「何頼む?ちなみに俺のおすすめはね~、これかな」
sn「ドリアですか?」
rd「うん、これめっちゃうまい!」
sn「じゃあそれにします!」
そういうと、彼は注文ボタンを押した。
届いたドリアとビーフシチューから、いい香りが漂ってくる。
「「いただきます!」」
二人で声を合わせそう言い、ドリアを口に運ぶ。
sn「あつっ!?」
僕は冷たい水を口いっぱいに含んだ。
火傷した部分が少し痛い。
rd「大丈夫?笑」
sn「大丈夫です…!笑」
今度は少しだけ、暑いドリアを口に運んだ。
ドリアとビーフシチューを食べ終わった僕たちは、
ここで休憩がてら雑談をすることになった。
撮影での話、個人の話、楽しそうに笑う彼を見て一つ気づいた。
僕まだらっだぁさんのこと好きだ。