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11 - 第11話 エレベーターが止まってツ///

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2025年07月19日

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放課後。旧校舎の用具室横にある小さなエレベーター。

掃除当番を押し付けられた二人は、荷物を運ぶためにそこに乗り込んだ。

――ギィッ…ガコンッ

「……え?」

エレベーターが急に止まった。

「うっそ、マジかよ。これ閉じ込められた系?」

「は? ふざけんなよ……俺、マジでトイレ行きたかったのに……」

「え、今?」

「……ずっと我慢してた。早く終わらせて行くつもりだったのに……っ」

薄暗い密室に、受けの恭也の声がかすかに震えていた。

もじもじと脚を擦り合わせ、額にうっすら汗。

「ちょ、おま……顔、やっべぇくらい赤くなってんじゃん……!」

「見んなっ……!」

遥斗が一歩近づくと、恭也は壁にぴたりと背中をつけた。

だが、もう逃げ場はない。

「……ねえ、そんなに我慢してんの?」

「……っ」

「正直に言えよ。やばいくらい、ムラムラすんだけど」

「ふざけんな……っ」

「ほら……ほら、恭也、ここ……すっごい硬くなってる」

「やっ……だめ、触んな……っ!」

遥斗の指が、制服の上から下腹部をなぞる。

「このまま俺の前で出す? それとも……別の気持ちいいこと、して紛らわす?」

「なに言って……っ、あっ……ばか、だめ……っ♡」

遥斗の指がゆっくりと、股間の布越しに擦り上げる。

「ねえ、我慢してんの……どっち? おしっこ? それとも、こっち?」

「……やっ、やめろ……バカっ……♡ そっちは……っ、あ、あぁっ♡」

「……エレベーター、たぶんすぐには動かないよ」

「うそ……やだ、マジで、こんなとこで……っ♡」

「じゃあ俺が気持ちよくしてやる。漏れそうな顔で見られてたら、我慢なんかできるわけねーだろ」

そう言って、遥斗の手がファスナーにかかる。

「っ、まって、ダメだって……俺、もうほんとに……」

「平気。……出していいよ。俺の手の中で、いっぱい、気持ちよくなれ」

――密室。

誰にも聞かれないと思っていたのに、

思わず漏れる声は、徐々に甘く、震えていって――

「……っ、やだ……っ、マジで……もうムリ、もれ、そうっ……」

「なあ、どっち? このままお漏らしする? それとも……俺に、気持ちよくされて出す?」

「ばっ……言わせんなよ……っ」

恭也の膝が震える。腰が逃げようとしても、壁に押し付けられて行き場がない。

遥斗の手が、制服の下に滑り込む。

「ねえ、こっちは……びくびくしてる。恭也、ほんとにこっちでイきそうなんだろ?」

「ちが……う、っ♡ もう、わかんない……っ、わかんないのに……そんなとこ、さわんないで……♡」

「わかんないままでいいよ。身体に教えてやるから」

遥斗の手が下着の中に滑り込み、ぬるりと硬さを包み込む。

「やっ……あっ、まってっ、だめ、ほんとに、でちゃ……あ、あぁっ♡♡」

途端に、恭也の腰がビクッと跳ねた。

湿った音が、エレベーター内に響く。

「……は、はぁっ……っ、で、た……っ♡ やだ、マジで……」

恭也の頬に涙がつたう。

羞恥と快感がごちゃごちゃになって、息も絶え絶えだった。

「……すっご。恭也、めちゃくちゃエロい」

「……っ、しね……っ」

「ほら、下、びしょびしょ。制服、もう乾かねーな?」

「……バカ……っ、責任取れよ……」

「取るって。お前が望むなら、なんでもしてやるよ?」

遥斗はそう言って、涙ぐむ恭也の頬をそっと指でなぞる。

「……つぎ、俺のも……してくれる?」

「……っ、ばか……っ♡」

ゴウンッ……と鈍い音とともに、エレベーターがふいに動き出した。

「……っ!」

恭也の身体がビクッと震える。

さっきまで喘ぎ声を漏らしていた口元を、慌てて手で覆った。

「動いた……」

「……っ、あ、やっべ、制服……!」

スカートの裾じゃない。男子の学ランとスラックス、

その下はもうぐっしょり。冷たく張りついた布がやたらと意識にのしかかる。

遥斗はそんな恭也の様子を見て、

はじめて真剣な顔になった。

「……恭也」

「……な、んだよ」

「……それ、辛くない?」

えっちな雰囲気も、ふざけた口調も消えた。

遥斗の瞳はまっすぐで、やけに優しい。

「びしょびしょで、こんな恥ずかしいまま……帰んの?」

「……やだに決まってんだろ」

「じゃあさ……今日、このあと、俺んち来いよ」

「……は?」

「ちゃんとシャワー浴びて、着替えて。

……それに、その、さ……もっとちゃんとしたの、してぇし」

「……なにが、“ちゃんとしたの”だよ」

「さっきのは、焦ってたし……恭也も、無理してたろ?」

「……」

「俺……ほんとは、ずっと前からお前のこと……」

言いかけて、遥斗は一瞬言葉を詰まらせた。

だが、意を決したように、ゆっくりと口にする。

「……ちゃんと、好きなんだ。

付き合いたい。……お前と、ちゃんと」

沈黙。

やっと止まったエレベーターの扉が、ゆっくりと開く音が響く。

外は誰もいなかった。

だけど、さっきまでの熱がまだ残っている空間の中で――

恭也は、真っ赤になりながらそっと呟いた。

「……最初から、ちゃんとしろよ、バカ」

遥斗がぱっと笑った。

「じゃあ……行こ。俺んち」

「……だから、焦んなって……っ」

小さく文句を言いながらも、

恭也の足は、遥斗の背中を追って歩き出していた。

遥斗の家。

恭也は借りたジャージのズボンを引っ張りながら、

ソファに座ってなにか考え込んでいた。

遥斗は風呂場から、タオルで髪を拭きながら出てくる。

「風呂、次いいよ」

「……なあ」

「ん?」

恭也は、膝に置いた手をぎゅっと握りしめながら言った。

「……俺のも、見せたし。触らせたんだからさ。

……お前のも、触らせろよ……っ」

遥斗は目を瞬かせたあと、ニヤリと笑った。

「……いま、なんつった?」

「……うるせぇ、もう一回言わせんな……っ」

「……あ〜〜〜もう、可愛すぎて無理。風呂、二人で入ろう?」

「は、あ!? ふ、風呂で一緒って……!」

「いや、今さら何言ってんの? 俺、恭也の全部触っちゃったし、

恭也だって俺の触りたがってるんだろ?」

浴室に並んで座ったふたり。

白い湯気が立ちこめる中、恭也は膝を抱えるように座っていた。

顔が赤いのは、湯のせいだけじゃない。

「背中、流すよ」

「……別に、自分でできる」

「いいから。俺が触りたいだけだし」

そう言って、遥斗はボディソープを手に取ると、

泡立てながら恭也の背中に触れた。

「っ……ぅわ、くすぐった……」

「我慢して。……こうやってさ、背骨のところ、ちょっと力入れると、ビクってすんのな」

「ちょ、おま……っ、やめ、……や、やらしいとこ触んな!」

「やらしくしてんのは恭也のカラダの方じゃん。

さっきから、腰も落ち着かねーし。……ここ、もっかい触ったら?」

「や……っ、あっ、……ん、くっそ……!」

遥斗の指が、腰のくびれからお尻にかけてなぞり、

泡がぬるりと肌を滑るたび、恭也は呼吸を乱す。

「なぁ、前も洗ってやろっか?」

「っ……前は自分でやる!!」

「そう? 俺、さっき散々恭也の触ったけどな〜」

「……っばか……! お前のも……触る、からな……っ」

「はいはい、どうぞ?」

遥斗が立ち上がると、湯気の中に浮かび上がる濡れた裸体。

恭也はごくりと喉を鳴らしながら、その下腹部に手を伸ばした。

「……は、はやくベッド行こう」

「お前が言うとエロすぎるんだよな」

「……もう、ガマンできない……っ」

🛏️ベッドへ…

ふたりで濡れた髪のまま、ベッドに倒れ込む。

遥斗が恭也の顔を見つめながら、やさしくキスを落とす。

「大丈夫? 怖くない?」

「……ちょっとだけ、でも……遥斗が相手なら、平気」

「そっか。……なら、ちゃんとする」

手慣れた指が、ゆっくりと受けの身体をほぐしていく。

「んっ……はっ……っ、へんな感じ……でも、きもち……♡」

「無理すんなよ、もっと感じさせてやるから」

「やっ……ん、んぁ……っ♡」

シーツの上で交わる吐息。

ゆっくりと、ふたりはお互いの身体を、心を、すべて重ねていく――

「……すげぇ……好きだよ、恭也」

「……俺も、お前だけだよ……っ、遥斗……♡」

ベッドの上。

薄暗い部屋の中、ふたりの息遣いだけが響いていた。

恭也はシーツに仰向けになったまま、

目をそらしながらも、遥斗の身体を全身で受け止めていた。

「……ほんとに、入れるよ? 痛かったらすぐ止めるから」

「……うん。……ちょっとだけ怖いけど、……お前がいい」

遥斗はそっとキスを落としながら、

指でじっくりと中を慣らしていた。

「んっ……くぅ……っ、はぁっ……」

恭也は眉をしかめ、背中を強張らせる。

「力抜いて、恭也。深呼吸……して」

「……う、っ……だいじょうぶ……できる、から」

たっぷりとローションを塗った遥斗のモノが、

恭也の入口にぬるりと触れた。

「入れるよ……ゆっくり、な……」

「あ、あっ……くっ……う、ううぅっ……!」

先端が少しだけ入った瞬間、

恭也の身体がビクンと震える。

でも逃げようとはしない。ただ、きつく唇を噛みながら耐えていた。

「……恭也、頑張ってる……すげぇ、キツい……っ」

「……バカ……うるさい……言うな……っ」

「……ごめん。でも、ちゃんと繋がりたい」

遥斗はじり、じり……とゆっくり奥へ進んでいく。

「っ、や……っ、あああっ……無理、ムリっ、でか……っ♡」

「恭也、声……すげぇ、エロい」

「し、しねっ……バカ……!」

全部が収まったとき、恭也の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。

「……痛い?」

「……すこし。……でも、さっきよりは、平気」

「動くよ。無理だったら言って」

「……うん」

最初はほんの少しずつ、浅く。

そして、恭也の表情が緩み始めた瞬間――

「や、やだ、なんか……くる……っ♡」

「ここ、気持ちいいんだ? もっとしてやる」

「あ、やっ……ああっ、♡ んっ、んぅぅっ……♡♡」

湿った音と、恭也の声が絡み合いながら、

ふたりは何度も何度も、深く繋がっていった。

「好きだよ……恭也……」

「っ……ばか、俺も……お前だけだ……♡」

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