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『休日を楽しむマイコとタグマ…』
タグマ「マイコが休みで、よかったぜ
(喜)。 」・バイスを連れて、町の中を
散歩している
マイコ「あの会社は、色々と、
ゆるいんです。出勤時間は自由ですし 、
周5日、行けば、問題ないんですよ。
」・隣のタグマに言った
タグマ「えっ?てことは、昼夜逆転も
ありか(驚)!」・マイコを見た
マイコ「ありです。ただし、出勤時間に
関わらず、6時間以上は働かないと
いけないんですが…。」
タグマ「ふ〜ん。いろんな会社が
あるもんだなぁ。」・前を向いた
マイコ「昨日なんて、私以外は、
休みだったんですよ(笑)。」
バイス「アンアン!」・自身が
映った窓ガラスを見て、ほえた
マイコ「仕方ないから、勇者の格好を
したり、社長が倒産するとか言いながら
泣きついてきたり、色々でした。
」・ひとりで喋っている
タグマ「後半、ちょっと、
おかしかっただろ。」・マイコを見た
マイコ「何がですか?」・タグマを
見返した
タグマ「いやいや、前半も、
おかしかったぞ。」・眼頭を押さえた
「パクッ。」
語り手「バイスは、地面に
落ちていたチリ紙を食べた。」
タグマ「そもそも、仕事は、
しているんだよな?」・マイコに訊いた
マイコ「してますよ。民間の
検査会社ですから、化学分析なんかを
勇者の格好で、するんです。」・前を
向いて、タグマに答えた
バイス「ペッ。」・チリ紙を吐きだした
マイコ「それと倒産ではなく、妻が
大事にしていた服を汚したから、一緒に
謝ってくれ、でしたかね。」
タグマ「社長の話は、どうでもいいけど
、なんでコスプレ?動きづらいよな。
」・疑問に思った
マイコ「はい。籠手(こて)やカブト。
ヨロイなんかを完全装備して動くと、
試料が散在します。特に、指は金属で
おおわれていますから、剣を握るのが
精一杯で。」・タグマを見た
タグマ「バカだろ…。」
バイス「クシュン!」・うしろ足で
立ち、ハナに右前足(うで)をつけた
『喫茶店で…』
タグマ「自身の体の件は、進んで
いるのか?」・向かいの席のマイコに
訊いた
マイコ「えぇ。DNAの塩基配列に、
金属が、まじっているとのことでした。
ですが、それ以上は…。」・首を横に
振った
タグマ「ふ〜ん、そうか。でも、
正直、おどろいたぜ。両親が必死で
守った、その体を自ら調べようなんて。
」・パフェを食べた
マイコ「自分の体だから、知りたいじゃ
ないですか。それに、タグマが、
『友だちなら、ここに居るだろ』と
言った時、私は、この時代の人たちなら
大丈夫だと思いまして。」・同じく
パフェを食べた
タグマ「そっ、そうか?ちょっと
照れるな。」・自身の頭を触った
マイコ「それは、そうと、バイちゃんが
人のようにパフェを食べてますよ。
いいんですか?」・タグマに訊いた
バイス「もぐもぐ…。」・テーブルの
上で、器用にスプーンを使って、
パフェを食べている
タグマ「人のようになら、別に、
いいだろ。」・パフェをクチへ運んだ
マイコ「人と同じ動きが、できるからと
いって、同じモノを食べられるとは
限りませんが…。」
タグマ「そんなに心配だったら
調べてみるか。」・パフェを食べながら
言った
マイコ「いいですけど…。」
語り手「バイスは、マイコの会社で
調べることになった。」
『翌日…』
マイコ「バイちゃんは、魔獣に
なりかけています。」・職場で、頭に
ユニコーンのツノをつけて喋った
タグマ「やっぱり、そうか(笑)。
散歩中に黒いモヤのようなものが、
とりついたからな。あれが邪気って
ヤツだろ?」・マイコに同じ
マイコ「・・・・・。」
タグマ「ってことは、まだ、犬の部分も
あるのか。だから、凶暴化して
ないんだな。」
研究員(A)の声「おい!その犬を
つかまえろ!火を持って、水素ボンベの
方へ向かったぞ!」
研究員(B)「こっちは、
シアン化ナトリウムを持ってかれた!」
語り手「バイスは、好奇心が旺盛な
子犬である。そのため、邪気の影響は、
あまり受けないのだ。」
『タグマの部屋で… 』
マイコ「その後、バイちゃんの様子は、
どうですか?」・テーブルをはさんで、
向かいのタグマに言った
タグマ「変わらねぇよ。凶暴化の兆候も
見られねぇし。」・足元のバイスを見た
バイス「?」・伏せをした状態から、
顔を上げた
マイコ「凶暴にならず、人のように
動いたり喋ったりする。不思議です。
」・紅茶を飲んだ
タグマ「だなぁ。」・紅茶を飲んだ
バイス「・・・・・。」・前足にアゴを
乗せて、眼をつむった
タグマ「そうそう。マイコの体をな。
アニキが、こっそりと
調べてくれるってよ。」・その方を見た
マイコ「そうですか。」・タグマを見て
言った
タグマ「日時が決まったら、
また連絡する。」・紅茶を飲んだ
マイコ「わかりました。」・うなずいた
『ビルの屋上で…』
イオラ「タグマから色々と聞いてるよ。
勇者のコスプレをするのが、
好きなんだって?」・廊下を歩きながら
、うしろのマイコに言った
マイコ「コスプレもですが、
強く優しい心、勇気を持つ人が
好きなんです。」・イオラに答えた
イオラ「あこがれているんだね。」
マイコ「はい。」
タグマ「アニキ。こっそりとじゃ
なかったのかよ。」・すれ違う研究員を
見て言った
イオラ「問題ない。この階層の
研究員たちは、直前のことですら
憶えてないから。」・タグマに答えた
タグマ「いったい、何をしたんだ…。
」・イオラを見た
『しばらくして…』
イオラ「なるほど。これは面白い 。」・
パソコン画面を見ている
タグマ「どうだ?何か、わかったか?
」・イオラのパソコンを覗き込んだ
イオラ「うん。DNAの塩基配列に
金属が、まじってることは聞いていた。
それを更に調べると、ナノマシンと
呼ばれる極小の機械が、金属の部分を
読みとって、その情報を核の外へ
伝えているようなんだ。」
タグマ「・・・・・(考)。」
イオラ「核の外には、触媒を
生成する装置があって、情報がくると、
金属の複合体を作り、機械の部分に
提供しているんだと思う。」・タグマの
方を向いた
タグマ「提供しているってことは、
その金属を体に取りいれないとダメって
ことだろ?」・イオラを見て言った
イオラ「あぁ。おそらく、気体率の
高い体を維持するためだろう。複合体は
劣化しやすいと推測される。」
タグマ「マイコが軽いのも、それが
理由か。でも、ふつうの食事以外は、
摂ってるとこ、見たことないぞ。」・
首をかしげた
イオラ「ネックレスだよ。原子を
構築して服を創れるのなら、触媒に
必要な金属を創って、体内に
吸収させることも、できるんじゃ
ないかな。」
タグマ「ネックレスか…。さっすがは、
アニキ!オレとは、頭のデキが違うぜ
(笑)!」
マイコ「バイスちゃん。上手です(笑顔)
」・手を叩いた
バイス「そか?」・顔を上げた
語り手「バイスは、絵を
描いていたのだ。」
タグマ「というか、知りたいと
言ってた本人が、話を聞かないって、
どういうことだ(怒)!」・マイコの
方を見て言った
マイコ「ほら、見てください!
イビツでは、ありますが、紙の中央に
黒く、ぬり潰された円を描いたんですよ
(喜)!」・タグマに、その絵を見せた
タグマ「ダメだ、こりゃ(呆)。」