『次の休日…』
タグマ「今日は、都市の東側の丘へ
行こうと思う。」・マイコに言った
マイコ「すでに来てますけど…。」・
対面した状態でタグマに答えた
タグマ「眺めが、いいから弁当を
食べようぜ(笑顔)。」・バイスを
持ち上げた
マイコ「バイちゃんを食べるんですか?
」・いちおう訊いてみた
「サッ。」
語り手「バイスは、どこからか、銀紙に
包まれた、おにぎりを出した。」
マイコ「それは、いいんですけど、
魔物をあっさり倒すなんて、本当に
強いんですね。」・左側を見た
タグマ「まぁな。学園に通っていた頃は
、あまり鍛練が、できなかったけど…。
」・マイコと同じ方を見た
まるすけ「・・・・・(気絶)。」
タグマ「よっこらせ。」・地面に腰を
おろした
「ヒュオ〜…。」
語り手「海風が、ここちよく吹いた。」
マイコ「久しぶりに都市の外へ
出ました。」・タグマの隣に座った
タグマ「あぁ。勉強やら仕事やらで、
ほとんど出なかったからなぁ。」・海を
眺めている
マイコ「海は、子供の頃以来ですかね。
」・タグマに同じ
タグマ「なぁ、知ってるか?この丘の
東側は、海も含めて、丸くなって
いるんだぜ。」・マイコを見た
マイコ「丸く、ですか?」・タグマの
方を向いた
タグマ「約300万年前に、いん石が
落ちたんだよ。クレーターってヤツだ。
」・再び海を見た
マイコ「へぇ〜。」・タグマに同じ
タグマ「でな。その中心地に、奇妙な
鉱石が発見されたらしく。それを政府の
ヤツらが持ち帰った、という話だ。」・
おにぎりを食べた
マイコ「話ってことは、誰も
見てないんですか?」・タグマを見た
タグマ「あぁ。アニキですらな。」・
おにぎりをもぐもぐ食べている
マイコ「その鉱石も気になりますが、
移動手段として、こっそり丘に上がり、
地下の隠し通路から首都へ向かったと
推測されますね(考)。」
タグマ「・・・・・。」・マイコを
見ている
語り手「タグマは、マイコの想像力は
豊かだな、と思った。」
「ドタッ。」
語り手「黄土色の物体(犬)が、
地面に落ちた。」
タグマ・マイコ「・・・・・。」・音の
した方を見た
れお助「いてて…。高度を誤った…。
」・頭を触りながら立ち上がった
語り手「この犬は、ぷー太郎の
兄である(あれ3を参照)。」
タグマ「おい。コイツも喋るぞ。
調べてみるか?」・れお助の背後に
立って、マイコの方を見た
れお助「ん?」・タグマに気づいた
マイコ「そうですね。」・れお助を
持ち上げた
れお助「ちょっと待て(困)!オレは、
こっちの世界の犬じゃない(焦)!!
」・ジタバタする
タグマ「大丈夫だって。解剖する訳じゃ
ないから。」・れお助に言った
れお助「調べるなら、この端末を使え!
素粒子やら電磁波やらで、体内を
調べることが、できるんだ(叫)!」
タグマ「ふ〜ん。逃げの口実じゃ
ないだろうな(疑)。」・腕を組んだ
れお助「そんな訳ないだろ!だったら、
そこの犬に試せよ!」・バイスを指した
「ピコン。」
語り手「端末の画面に、魔獣と
表示された文字が映る。」
タグマ「確かに。次は、お前な。」・
端末をれお助に向けた
「ピコン。」
端末の文字「名前は、れお助。
イヌダマ出身の犬である。」
れお助「これで、わかっただろ!
早く、おろしてくれ!」・もがく
タグマ「ん?続きがあるぞ。」・画面の
右上を触った
端末の文字「れお助は、今のような
状況を回避するために、都市から
離れた場所を選んだが、結局こうなった
。その上、固体のパラジウムに水素を
つめ込みすぎて、核融合。そして爆発。
その勢いで、弟の、ぷー太郎をこちらの
世界へ飛ばしてしまったというのだ。」
タグマ「マイコ。」・端末をその方に
見せた
マイコ「なるほど…。」・れお助を
持ったまま、端末を覗き込んでいる
れお助「えっ?なに?どんなことが
書かれているの!?」・マイコたちを
見ながら、ひどく慌てた
バイス「アンアン(怒)!」
語り手「バイスは、オレも、まぜろと
言っているのだ。」
『しばらくして…』
れお助「この端末。余計なことまで
表示するから困るんだよな…。」・
端末を見ながら呟いた(地面に居る)
タグマ「これが弟か。」・ぷー太郎の
写真を見ている
マイコ「正確には爆発して飛んだあと、
近くの星間転移装置に、ぶつかったとの
ことでしたが…。」・タグマの持つ写真を
見ながら言った
タグマ「しかし、災難だなぁ。この、
バカ犬アニキに飛ばされるなんて…。
」・写真をどこかにしまった
れお助「お前、バカだってよ。」・
そう言ながら、バイスの肩に右前足を
置いた
バイス「だれがバカだ!!」・れお助に
向かって怒った
「ビクッ!」
語り手「れお助は、ビクついた。」
タグマ「で、その弟は、どこに
居るんだ?」足元の、れお助に訊いた
れお助「えっ?ああ。えと…。」・
端末を見た
語り手「端末には、ぷー太郎は、
一万年後の世界に飛ばされた、と
表示されている。」
れお助「・・・・・。」
タグマ「どうした?」・首をかしげた
れお助「いっ、いや…。」・端末を
自身の、うしろに隠し、眼をそむけた
マイコ「場所は、だいたい合ってますが
、一万年後だそうですよ。」・端末を
持って言った
タグマ「ふ〜ん。」・マイコの端末を
覗いている
れお助「その端末は!?」・マイコの
端末を見た
タグマ「マイコも、同じようなモノを
持っているんだよ。」・れお助に言った
語り手「れお助の端末の情報をマイコの
端末が受信したのだ。」
れお助「・・・・・(驚愕)!!」
タグマ「それにしても、一万年後か…
(考)。 」
マイコ「時間まで転移するなんて、
とんでもないモノを作りましたね。」・
端末をどこかにしまった
れお助「いつも、そうなんだよなぁ。
ちょっとした発明品を作っても、
予期せぬことが起こるんだ(困)。」・
自身の頭を触った
タグマ「もう一度、同じモノを作って
飛べないか?」・れお助に訊いた
れお助「偶然の産物だから、同じモノと
いっても…(悩)。」
マイコ「設計図は、あるみたいですよ。
」・再び端末をだした
タグマ「クォークスターは、
科学都市だぜ。設計図があるんなら
イケるだろ。」・れお助に言った
れお助「そう言われてもなぁ…。」
マイコ「この『プラマ』というのは、
なんですか?なにやら、複雑そうに
見えますが…。」・端末をれお助に
見せた
れお助「あぁ、これ。これは、4つの
チカラ。つまり、電磁気力、強い核力、
弱い核力、そして、重力を合わせた光で
、敵を攻撃するモノなんだけど、肝心の
動力が未完成で、ほったらかしに
なっているんだ。」・マイコに答えた
マイコ「そうですか。」
タグマ「今、アニキと連絡が、ついて、
事情を話したら、時間転移装置の開発に
協力してくれるってよ。」・通信器を
しまって、れお助に言った
マイコ「よかったですね(笑顔)。
その、あいだは、私のウチに泊まって
ください。ゴハンは作りますから
(喜)。」・れお助を見た
「シュン。」
語り手「マイコの持つ端末は、鍋に
変化した。」
れお助「あっ、あぁ…。」・マイコを
見ている
バイス「遊ぼうぜ!」・れお助に言った
れお助「・・・・・。」・バイスを見た
語り手「バイスの毛はレモン色になり、
頭には、トラの模様が現れた。」
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