テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
微妙〜〜〜〜に銀土?
「近藤さん、用事ってなァ何なんだ?」
土方は近藤に呼び出されたため、至急近藤の部屋に向かった。
近藤は何やらボタンのようなものを持って何やら難しそうな顔をしている。
「ああ、トシ。これなんだが……」
どうやらそのボタンは押すと自分の行きたい世界に行くことができる代物らしい。
「そんなの本当なのかよ」
「うーむ、俺も疑わしいんだが……源外のじーさんに作ってもらったものらしいから疑うにも疑いきれなくてな」
「なんで指名手配中のやつにんなもん作ってもらってんだよ!」
「それはお妙さんに好かれる世界線に行きた…」
「やっぱそれじゃねえか!もうダメだ!これは俺が預かる!そんな世界に行ったらあんたぜってえ帰ってこねえし!!」
「……帰ってくるよォ」
「帰ってこねぇやつじゃんソレ!はいもう没収〜!!」
「ちょ、ダメだってトシ!お前こそこのボタンでマヨネーズ王国に行こうと」
「してねぇわ!」
「おい、暴れるなって危ないって!」
__ポチッ
「あ」
その瞬間土方の身体は光で包まれ、そして消えた。
「ん?トシ?」
近藤は真選組屯所の一室に1人残されていった。
「ッ〜……」
土方はいつの間にか戦場のような場所にいた。
「…ここ、どこだ」
周りには屍が転がっていた。
「…え、まさか………嘘だろオイ……」
ガサ……
「オイ、てめぇ何もんだ」
そこには坂田銀時、いや、白夜叉がいた。
「……嘘………」
「俺、10年前に飛ばされてんじゃねーかぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあァぁあぁぁぁあぁぁあぁっっっ」
「さてはテメェ…幕府のもんか」
「え、いやいやいや待て待て!違ッ……いや違くはないけど!」
土方は必死に弁解しようとするが目の前の鬼は話を聞こうともしない。
1歩、また1歩と歩み寄ってくる。
「だーかーらァ……」
「?」
「違ぇっつってんだろうがァァァァ!!!!」
土方の咄嗟にふった刃が白夜叉に向かう。
だが、その刃は届かなかった。
刃を折ったその金属が今度は土方の方に向かう。
「やめんか!銀時!」
鬼を止める声が聞こえた。
「んだよ、ヅラ」
「ヅラじゃない桂だ」
そうその声は桂小太郎のものだった。
「貴様、何者だ?」
桂に質問される時が来ようとは……と思いつつも土方は答えた。
「い……嫌だなぁ2人とも〜…俺たち仲間じゃないすか〜仲間の顔も忘れるなんてとんだおっちょこちょいだァ……アハハ〜」
まさか未来から来たなんて信じて貰えないだろうと思ったので咄嗟に嘘をついたが、誤魔化せたのだろうか。2人の目付きが鋭いものになっていく。
「……わ」
「わ?」
銀時がなにか喋りそうだ。
「わ、忘れるわきゃねぇだろ〜?そりゃそうだ!ウン!俺はおっちょこちょいなんかじゃないもん!さっきのはアレだよアレ……ちょっと鍛錬してただけなんだって〜」
(案外のってきたぁァァ!やっぱコイツ馬鹿だ!)
銀時はたしかにおっちょこちょいじゃなかった。馬鹿だった。
桂も案の定、
「そそそそうだな!ちょっと演技の練習してただけだしな!ウン!」
(お前もかぃぃぃぃぃぃぃ!)
のってきた。
「オイオイ同士の顔も忘れるたァ、銀時、てめぇそれでも白夜叉か?足手まといになるからさっさと消えなァ」
61
83
そう言って現れたのは高杉だった。その横には辰馬もいる。
「だから忘れてねぇって言ってんだろーが!」
「すまんのぉ金時。わしらが目を離しちょったきにこんなとこまで迷子になってしもたんかァ」
「金時じゃなくて銀時!いや迷子じゃねえし!つーかそうだとしてもヅラもだろ!なんで俺だけなんだよ!」
「俺は迷子になった銀時を探そうとここにきた次第だ。」
「嘘つけ!」
「馬鹿共は黙ってろ」
(オイィィ!俺の存在忘れてんじゃねぇか!てゆーか全員馬鹿!一番まとも面してるけどお前も馬鹿だからな高杉!)
(ヅラじゃない桂だ)
(うるせぇわ!お前のことじゃねえ!つか勝手に人の思考読むなきもちわりぃ!)
「ま、喧嘩はそこまでにしといて天人のやつらぶっ飛ばしません?」
「「「「あぁ?!」」」」
土方が仲裁しようとしたら4人が一気にこっちを向いた。
「こ、ここで時間潰すのもあれだし」
「何言ってやがんだ」
「今日はあの作戦を実行する時であろう?」
「そんな事も忘れるたァ…」
「アハハハハ!そんなのあったっけ金時ぃ」
「銀時だって!お前も忘れてんのかよ」
「すみません、俺も忘れちゃったんで一緒に聞いても?」
作戦とは一体何なのだろうか。
「ったく、どいつもこいつも……」
「今日は
松陽先生を取り戻しに行く
んだよ」
「!」
松陽先生____吉田松陽
彼は寛政の大獄で処刑されたという……
「どうした?」
「ッ……いや、なんでもねぇ…」
結論から言うとこいつらは
____失敗する。
「ってわけで今から俺たちはあの処刑場の敵をぶっ飛ばして先生を取り戻すぞー!」
「いや適当すぎるだろ」
適当すぎる銀時の作戦にあきれつつも土方は迷っていた。
(俺はこのままこいつらの仲間のフリをして手助けしたらいいのか……戦いに紛れて逃げ出したらいいのか……)
____________
「守りたいもんが2つあった。どちらも失いたくなかった。たがそのうち1つを捨てねぇと2つとも失う目に遭った。」
「どっちを選んだ?」
「どっちも守ろうとした。だがそいつはどっちも捨てることと同じだった。
今でも夢に見るよ。もっとマシな方法があったんじゃねえかって。」
____________
銀時とは過去に……いや、10年後にそんな会話をしていた。
そんな事を考えていたらあの4人は突撃していた。
土方は過去を変えていいのか、何があったかは知らないが、銀時の覚悟を無かったことにして良いのか、迷っていた。
迷っていて、気づかなかった。
「オイ!危ねぇ!!」
「え?」
__ザシュッ
そこから意識がねぇ。
「ん……あれ……俺ァ一体……」
目を覚ますと見知った天井があった。
「トシぃぃぃぃぃぃ!すまなかった!大丈夫だったか?!」
「近藤、さん……?」
どうやら元の場所に戻ってきていたらしい。
「全く……心配したんだぞ〜?もうあれは処分したから!大丈夫だぞ!」
「そうか……」
(そういえば……あれからどうなった、?)
土方は走っていた。
近藤の止める声が聞こえたような気がしたが、構ってられなかった。
走って走って走って走って__
着いたのは万事屋。
インターホンを押す。
「はーい?なんスか〜……って…てめェなんの用だよ」
「万…事屋……」
「んだよ。こちとらてめェに構う暇がね……いやあるな……めっちゃ暇だわ……」
「万事屋…大…丈……」
土方は泣いていた。
自分でも何故か分からない涙に2人とも困惑する。
「オ、オイ、やめろよどうした?と、とりあえずあがれ」
「落ち着いたか?」
「……ん。」
「ったく〜急に来て泣いて……何がしてぇんだてめぇは」
といいつも泣き終わるまで待っててくれる銀時だった。
土方は過去の事をききたくてたまらない。
_あれからどうなった?
_戦争はどうなった?
でも。
「オイ依頼ならさっさと、」
「いや、良い。」
「ハァ?!」
「なんか変なもん食った?!もしかしてケチャップ派になったとか」
「なんでそうなんだよ」
(いつもと変わらない様子を見て、大丈夫だと思った。
きっとコイツも過去を変えたいなんて思っちゃいない。
そんなこと望んでない。)
微笑む土方の髪を春風が優しく揺らしていた。