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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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身体を許したあの日から。2人のヒーローとしての相性も良くなって。

最近のお二人は息ぴったりですね!!

「はい。共同生活のおかげです。」

「一緒にいると、相手の好み・仕草・物事を進めるルーティーン・苦手なもの。全てわかるので呼吸を合わせやすいです。」

インタビューを終え、再び巡回任務に戻る。

「そうか!!」

事務所に戻り、報告書を作成中に涼は声をあげる。

「涼。急にどうした??」

「もっと日舞を取り入れれば良いのか。」

「??」

「今までは、日舞の手の動きしか戦闘スタイルに応用してなかったけど。日舞は足さばきとか下半身の動きが独特でしょ??今度はそれも応用したら爆豪君に勝てるかも!!あと、テンポがゆっくりな演目と速い演目の曲をイメージするとか。」

「良いかもな、それ。さっそく緑谷にも頼んでやってみるか。」

数日後。

「かっちゃんの動きなら任せて!!」

「緑谷は、爆豪の幼なじみなんだ。アイツのことは誰よりも知ってる。」

「そうなんだ!!じゃあ、遠慮なく打ち込んできてください。」

と、まずはテンポが速い演目をイメージして構える。

「どの角度からつららや氷壁が出てくるのか、読みづらくていいね。でも!!」

「わっ!?」

「足元が疎かだよ!!」

尻もちをついたところに、緑谷の右拳顔の前でが寸止めされる。

「んー。速いから遅いの切り替えもしくはその反対。」

「遅いから速いの切り替えもやってみる??」

「お願いします。」

そして。

「これなら、かっちゃんをぎゃふんと言わせれそうだよ!!」

「ほんと!?やったー!!」

「サンキューな。緑谷。」

「いえいえ。力になれて良かった。」

帰る準備が整ったので、3人駅まで歩く。緑谷と別れた後。

「涼。今日も家に行っていいか。」

「最近、ウチに来るスパン短いね??」

「嫌か??」

「嫌じゃないの。無自覚国宝級イケメンがウチにくるのは一大事なの。ただでさえ、焦凍君と釣り合ってるか不安なのに。」

「ちゃんと釣り合ってるぞ。お前こそ無自覚国宝級美人だからな。」

「~っ!!もう!!お先にどうぞ。」

惚気ている間に着いたので、先に上がってもらう。今日も夜遅くまで轟に貪られました。

いよいよ、爆豪と再戦する日がきた。

「二の舞にならないようにな。」

「大丈夫。もうならない。」

轟と緑谷が見守る中、戦闘開始。

「ちったぁ、マシな戦いするようになったな!!」

「そりゃどうも!!」

不意に、着物の着て日舞を踊る姿が重なる。艶かしい雰囲気に、爆豪の攻撃が緩む。

「ちっ!!」

つららと氷壁がほぼ同時に迫ったので、爆破で打ち消す。水蒸気が辺りにたちこめ、伸びてきた手は。

「女子が上に跨がってる気分はどう??」

あの時と、立場が逆転している。

「調子にっ!!つめてぇ!?」

「貴方に勝つために、戦闘スタイルの改良と個性の調節したんだ。今貴方の腕は、皮膚の表面が軽く氷ってる。これなら個性、しばらく出せないでしょ??」

そう言って、耳元で。

「ボクの勝ちだ。」

と囁けば、爆豪は悔しさに顔を歪ませた。「涼。やり過ぎ。」

轟に両脇を抱えられ離される。

「ごめんなさいっ!!」

「日野さん、過去最高に良かったよ!!」

ノートにペンを走らせながら、緑谷は嬉しそうだ。

「次はそんな雑魚な技、通用しねぇからな!!」

放り投げたであろう扇を拾って、渡す。

「ありがとう…。爆豪君のおかげで強くなれた。もちろん、焦凍君と緑谷君も。」

爆豪は、舌打ちしてさっさと出ていってしまった。帰り際。

「今日は3人でごはんでもどう??」

「いや、悪いよ。」

と会話する2人の側で、轟は少しムッとした顔をしたが。

「たまには良いじゃないか。緑谷のおかげで涼も強くなった。俺だけじゃ力不足だったからな。」

涼も頷く。

「じゃあ、ぜひ。」

3人は、1駅先の繁華街へと向かった。

轟焦凍のサイドキッカー

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