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身体を許したあの日から。2人のヒーローとしての相性も良くなって。
最近のお二人は息ぴったりですね!!
「はい。共同生活のおかげです。」
「一緒にいると、相手の好み・仕草・物事を進めるルーティーン・苦手なもの。全てわかるので呼吸を合わせやすいです。」
インタビューを終え、再び巡回任務に戻る。
「そうか!!」
事務所に戻り、報告書を作成中に涼は声をあげる。
「涼。急にどうした??」
「もっと日舞を取り入れれば良いのか。」
「??」
「今までは、日舞の手の動きしか戦闘スタイルに応用してなかったけど。日舞は足さばきとか下半身の動きが独特でしょ??今度はそれも応用したら爆豪君に勝てるかも!!あと、テンポがゆっくりな演目と速い演目の曲をイメージするとか。」
「良いかもな、それ。さっそく緑谷にも頼んでやってみるか。」
数日後。
「かっちゃんの動きなら任せて!!」
「緑谷は、爆豪の幼なじみなんだ。アイツのことは誰よりも知ってる。」
「そうなんだ!!じゃあ、遠慮なく打ち込んできてください。」
と、まずはテンポが速い演目をイメージして構える。
「どの角度からつららや氷壁が出てくるのか、読みづらくていいね。でも!!」
「わっ!?」
「足元が疎かだよ!!」
尻もちをついたところに、緑谷の右拳顔の前でが寸止めされる。
「んー。速いから遅いの切り替えもしくはその反対。」
「遅いから速いの切り替えもやってみる??」
「お願いします。」
そして。
「これなら、かっちゃんをぎゃふんと言わせれそうだよ!!」
「ほんと!?やったー!!」
「サンキューな。緑谷。」
「いえいえ。力になれて良かった。」
帰る準備が整ったので、3人駅まで歩く。緑谷と別れた後。
「涼。今日も家に行っていいか。」
「最近、ウチに来るスパン短いね??」
「嫌か??」
「嫌じゃないの。無自覚国宝級イケメンがウチにくるのは一大事なの。ただでさえ、焦凍君と釣り合ってるか不安なのに。」
「ちゃんと釣り合ってるぞ。お前こそ無自覚国宝級美人だからな。」
「~っ!!もう!!お先にどうぞ。」
惚気ている間に着いたので、先に上がってもらう。今日も夜遅くまで轟に貪られました。
いよいよ、爆豪と再戦する日がきた。
「二の舞にならないようにな。」
「大丈夫。もうならない。」
轟と緑谷が見守る中、戦闘開始。
「ちったぁ、マシな戦いするようになったな!!」
「そりゃどうも!!」
不意に、着物の着て日舞を踊る姿が重なる。艶かしい雰囲気に、爆豪の攻撃が緩む。
「ちっ!!」
つららと氷壁がほぼ同時に迫ったので、爆破で打ち消す。水蒸気が辺りにたちこめ、伸びてきた手は。
「女子が上に跨がってる気分はどう??」
あの時と、立場が逆転している。
「調子にっ!!つめてぇ!?」
「貴方に勝つために、戦闘スタイルの改良と個性の調節したんだ。今貴方の腕は、皮膚の表面が軽く氷ってる。これなら個性、しばらく出せないでしょ??」
そう言って、耳元で。
「ボクの勝ちだ。」
と囁けば、爆豪は悔しさに顔を歪ませた。「涼。やり過ぎ。」
轟に両脇を抱えられ離される。
「ごめんなさいっ!!」
「日野さん、過去最高に良かったよ!!」
ノートにペンを走らせながら、緑谷は嬉しそうだ。
「次はそんな雑魚な技、通用しねぇからな!!」
放り投げたであろう扇を拾って、渡す。
「ありがとう…。爆豪君のおかげで強くなれた。もちろん、焦凍君と緑谷君も。」
爆豪は、舌打ちしてさっさと出ていってしまった。帰り際。
「今日は3人でごはんでもどう??」
「いや、悪いよ。」
と会話する2人の側で、轟は少しムッとした顔をしたが。
「たまには良いじゃないか。緑谷のおかげで涼も強くなった。俺だけじゃ力不足だったからな。」
涼も頷く。
「じゃあ、ぜひ。」
3人は、1駅先の繁華街へと向かった。