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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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ある日、長期に渡って潜入捜査をしていた、人身売買組織を一斉に叩くという通達が各事務所にされた。

「ここで待機ね。」

港の倉庫街の一角の物影に、緑谷と爆豪の事務所メンバーと潜み、逃げてくるヴィラン退治に備える。

「予定より来るの早いな。下っ端が警戒でもしにきたか??」

建物の中や周囲を物色するヴィラン達。やむを得ず見つかった時はステルスで拘束し。

「異常なしと言えよ。」

と脅す。続々と集まってくるヴィラン。そして、無線に取り引き開始の連絡が。

「始まったな。」

「そうね。」

喧騒に包まれ始めた倉庫街。突然、拘束していたヴィランが個性で拘束を解き、2人を襲う。

「厄介な爪だね!!」

氷らせたと思えばすぐに生えて鋭くなる爪。その戦闘を皮切りに緑谷や爆豪もヴィランと交戦する。

「ショート!!」

「氷雨!!」

いきなりヒーロー達の頭上からMt·レディ並みのヴィランが降ってきて、着地の衝撃で発生した地割れで2人は離れてしまった。

「まるでロキね!!」

爪ヴィランを倒し、巨人ヴィランの加勢に急ぐ。

そこに。

「おや。ショートのサイドキッカー君じゃないか??」

「そういうオジサンは逃げ損ねたの??」

幹部であろう、身なりの良いヴィランが現れた。

「大人しく捕まってよ。」

「そうはいかないな!!」

背中から無数の触手が伸びる。

「良いスーツが台無しだね!!」

つららで打ち消したりしながら近づくチャンスを伺う。

「君1人。屁でもないね。」

単調だった触手の動きが、複雑になる。やがて氷壁でも庇いきれなくなり、触手に巻き取られ窓に叩きつけられたと思えば、ヴィランの前で逆さに吊られる。

「やっぱり君。女だったんだ。」

身体中を動く触手に嫌悪感を表す涼。

「だったら何。売り飛ばす??」

「かなり高く売れるだろうが。ここは私のおもちゃに。」

「お断りします!!」

最大出力のつららを天に発射する。その勢いで開いた穴から光が差す。

「もう一発!!」

つららが光に反射し、ヴィランが目を細めたタイミングで、涼は触手から逃れる。

「残念だなぁ。」

氷壁やつららを弾きながら、涼との距離を縮める。最大出力を2回も出した涼の限界は近い。

「私のおもちゃになる覚悟はできたかい??」

「いいえ。」

「残念だ。」

伸びる触手だが、余裕の表情をしている涼に違和感を覚えたヴィラン。なぜなら、穴の開いた天井の真下にいたヴィランは、空から降りてきた轟の炎の的になったのだ。

「ショート!!」

「涼!!後は俺がやる!!」

焼け落ちた触手を再生させる暇も与えず、轟は例の如くぶっぱなし、完全氷結でヴィランの動きを止めた。

「涼!!」

「まだここでは氷雨だよ…。」

乱れた服を整えたり、傷を確認するなど慌ただしい轟を涼は抱きしめた。

「焦凍君なら来てくれるって信じてた。」「当たり前だろ…!!」

「おい。いちゃついてないでコイツどうにかしろや。」

突然の爆豪の声に、涼は驚いて轟を突き放した。邪魔が入ったことに不満な轟。

「氷雨さん、無事で良かった!!この人組織のボスなんだよ。」

「へ??ボス…??」

緑谷の言葉に気の抜けた声で応えたかと思えば。涼は気を失ってしまった。涼が病室で目覚めるまで轟はずっとそばにいた。

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