TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

はい,ただいま国王の護衛をしておりますエアリスです。で…

「買い物満喫してますよね。」

誰かに命を狙われている若い国王様。人が沢山いる市場で買い物を満喫していました。ついにはカフェで飲み物を飲み始めました。

「君たちが守ってくれるんだろ?だからいいんだ。」

「国王様、俺らを信用しすぎない方がよろしいかと。」

それに本当に命を狙われているとしてもこんな丸腰でくるようなところではないはずだ。いとも簡単に殺れるだろう。

「おいしいですか?」

「独特な香りで味も良いね。」

周りの客たちは国王を見つめる。そうだよね,こんな一般人が来るようなカフェに国王が鎮座しているんだもん。

私は他人のふりをして二番目に安い飲み物を頼んだ。このカフェに売っているもの,全部高いからこの呑気な国王みたいにおすすめで~って言えないのよね。正直言ってどれでもいい。これが王都の物価高。

「…これは,コーヒーか?」

「コーヒーとはなんだ?」

またスカイがよくわからないことをいいだした。これもまた前の世界の?コーヒーといったその飲み物はカフェで一番不人気の黒宝(アーテル)。どの飲み物よりも安い。そしてまずい。この飲み物を飲み物だと私は思っていない。貧民の飲み物って聞いたことがある。その飲み物の材料は動物の…うう,考えただけで鳥肌が立ってしまう。

「おいしい?」

「うん。…エアリスも飲めば?」

こんなものを飲んでいるスカイはおかしいと思うんだけど,最近の流行はこれなのかしら?私がスカイぐらいの時にはもっとファッションとかが流行りだったんだけど。

国王もひいてるじゃない。こんなまずいものをごくごく飲んでるスカイに。前の世界でスカイはかなり貧民だったのかしら。





「おいおい,あれが本当に今回のターゲットか?」

ガーナリア・ノーレッジ。国ではかなり有名な殺し屋だ。今回のターゲットは国王なのだが,俺は正直国王の顔を知らない。同じ殺し屋のメンバーが国王の顔を知っているから絵を描いて教えてもらったのだが,顔は平民で身長もあまりない。こんな若くて呑気な奴が国王だって?すぐやれるじゃないか。いや,でもさすがに護衛はいるだろう。もしかしてあのエルフか?それと紅茶を飲んでいる隣の高身長イケメンか?わからないから下手に手を出すのはよくないな。

「にしても人が多いんだよなぁ。」

そうして俺は望遠鏡をしまった。




「本当に何も起きずに護衛依頼終わっちゃいますよ。」

何事もなく,買い物を楽しんでいる。何がしたいのだろう。私の頭の中では本当に護衛依頼なのかという疑問と楽しいなと思う二人の私がいる。国王はとうとう町の人に囲まれた。

その多くが今どきの女の子たち。そうだよね,こんな高身長(人間の中では)イケメンが街中で買い物楽しんでたら近づきたくなるよね。

「スカイ,あれ___」


バシュン


「あっぶな。」

攻撃がやってきた。とっさに盾(ガード)を展開したから周りの人や国王,私たちにけがはなかった。にしてもどうして国王じゃなくて私に?

「本命がやってきたようね。」

「あぁ,で,国王は?」

「あそこよ。」

女の子たちに「大丈夫?けがはない?」と聞いて回っている。話しかけられた子たちの多くが気絶していた。

多分スカイと私は同じことを思ってるだろう。…あぁ,腹立つ。

攻撃がやってきた場所を見てみると円形に黒く穴が開いていた。そして金色の細長い弾が。スカイがそれをつまみ上げ,つぶやいた。

「…スナイパー?」

「なにそれ?」

スカイによるとスナイパーは遠距離から人を狙うことができる殺傷能力が高い武器だという。この世界に来てから銃?は初めて見たと。そんな武器がなくても遠距離からは弓で狙えばいいんじゃないかというと銃のほうが風の影響が少ないんだって。私もそれほしい。

「国王様,帰りましょう。」

「え,もう?もっと満喫したかったんだけどなぁ。」

「どれだけ呑気なんですか。」

私の腕にあった袋はいつしかスカイのもとへ。国家予算で国王は何をしているのやら。このお金は市民たちの税金からなっているというのに。攻撃ももう来ないっぽいし,やっぱり護衛って楽勝なのね!

「やぁ,こんにちは。」

「あなたはあの魔族!」

城に帰る途中,森で出会った魔族に遭遇した。

あの攻撃もこの魔族が?私を狙ったのも納得がいく。魔族が人間を滅ぼそうとしているのだったら強い者から倒していったほうが後が楽になる。回復が使える私は人間絶滅に邪魔なのだろう。

「魔族,はじめてみた。…すげー」

「呑気なこと言ってられませんよ。国王様,下がっててください。」

袋と共に国王は下がっていった。魔族を前にしてもおびえない呑気な国王にはさすがにあきれる。

沢山いた国民は一人もいなかった。風も,音もなくなったここは町ではない,並行世界(パラレルワールド)なのだろう。

「いやぁ,国王様でしたかーwちょっとすみませんね。…黒雲(ダークネス・ヌーベス)」

「魔族!なんの目的だ!」

「僕らの目的はただ一つ。」


人間たちにあの日の辛さを味わってもらいたい


to be continued→

loading

この作品はいかがでしたか?

16

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚