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沈めたがり駄文庫

5 - 子の成長は親にとって最高の喜びである

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2023年10月10日

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多分ロシソビ、米ソ要素が含まれます

注意してください

























「おとーしゃー…だっこぉ…」

夏の夜、セミの鳴き声が響き渡る夜に、外出して親子でアホみたいに飲んでいたら案の定息子が泥酔した

「はいはい…だっこな…」

息子が小さかった頃を少し思い出し、今回くらい良いかという思いでだっこという願いを承諾する。

ゆっくり近付いてくる息子が自分に飛び乗る

「ッッ!?」

強い衝撃を身体中に感じ、転びそうになった

「んへへ〜…久しぶりのお父さんの背中だ〜…..匂い嗅いでいい〜…?」

「やめろ、今は酒の匂いしかしない」

ゆっくりと歩き出すがやはり重い

(でかくなったな…)

息子の成長を直に感じ、親としてとても嬉しい。だって子の成長が嬉しくない親なんてこの世には存在しないのだから

「お父さん…僕ね…夢があるの…」

「へ〜…?」

突如として息子が背中の上で夢を語り出した

「…じいちゃんもさ、強かったんでしょ…?お父さんも勿論強かった…だからねぇ…僕も頑張らなきゃと思って…」

「ふーん、いい事だな」

「えへへ…僕ね、最終的にはお父さんを超えたいって思ってるの…!」

「はは、できるかな?」

俺を超えるなんて正直めちゃくちゃ嬉しいし、応援したくなる

「そして〜…あわよくば世界で一番強くなりたいんだ!!」

「……ふふ、頑張れよ」

世界一なんて俺でも取れなかったからな、頑張って欲しい…な…

「…ロシア?」

突然黙り出した息子を心配して声をかけてみる

「すぅ…んぅ…すー…」

「寝てるのか…」

泥酔していたのもあり、寝てしまったようだ

「……あ」

ふと空を見上げると、美しく光る一番星が見えた

「……まぁ…どうせお前が邪魔するんだろ?」

一番星にそう語りかけると、少しだけ光が増した気がした

「でもさ、お前に息子が負けたならそれは仕方ないって思えるよ」

ずっとアイツの背中ばかりを見てきたから言える。それに、アイツは俺の最高のパートナーなんだから

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